2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧
ここしばらく追いかけている 米国の世界ランク45位の大富豪による自社サイトでの「安楽死ライブ中継」には、 「中継」中に15000人が視聴したとのこと。 以下の記事に、その映像のスチール写真が掲載されており、 確かに予告通りに、右下に投票があります。 …
安楽死ライブ中継問題に関して、 Alki David 氏から直接コメントをとったネット・メディアが引用しているのは、 これまた、あちこちの行間からなんともイヤ~な匂いが立ち上ってくる話。 Originally I was approached by one of my staff to help Nikolai ou…
これは、安楽死ライブ放送に関する直前エントリーの続編的なものです。 6月に標題のような事件があったのですが、 補遺で拾うのみに留まっていたので、 取りまとめておこうと思って。 2011年6月12日の補遺 月曜日にBBCが放送する実際の自殺幇助場面を含む…
昨日とりあげた 今夜、Dignitasでの自殺幇助を、大富豪がインターネットでライブ中継のRador on line記事を受けて Daily Mailが取材し、昨日、記事にしていた。 そこに一昨日の記事にはなかった情報がいくつか出てきていて、 WHAAAAAAAAAT??? 目を剥いた…
はしかのワクチンを子どもに無料で打ってくれる代わりに、 全員接種が義務付けられているMalawiで、 薬物摂取を禁じている2つの教会に属する親たちが、先週、 ワクチンから逃れるために、子どもを連れて隣国 Mozambiqueまで逃げたそうな。 で、今週に入って…
いったい、こんなことが許されていいのか? 金曜日の晩に、カメラの前で医師の自殺幇助を受けて死ぬことになっているのは 脳腫瘍でターミナルな状態の Nikolai Ivanisovichさん(62)。 もちろん、その場所は、記事によれば "a clinic in Switzerland"。つ…
Lahey Clinic Medical Ethics Journal の Ask the Ethicist というコーナーだかなんだかの論文(記事?)タイトルは「脳死診断後に人工呼吸器の取り外し延期が認められるのはどういう場合か?」と問題を提起している。:英語圏の生命倫理の議論では、もうた…
暗い話題ばっかり拾う自分のブログに倦んで、毒消しのための、ほんの試しとして 「美しい文章 1」というエントリーを初めて書いてみた時に、 藤沢周平さんの小説以外には、 あまり文章そのものを美しいと感じることがないと書いたのだけど、 数日前に、ふい…
バカバカしくも皮肉の利いた、ジョーダン記事――。 前にBBCの同種のサイトで一度まんまと引っ掛かって恥をかいたことがあるのだけど、 今回はさすがにパロディ記事だと私にもすぐに分かった。 今回のタイトルは「安楽死は性器イボの治療に有効」。 タイトルが…
【デンバー子ども病院の75秒DCDルール】 ちょっと確認したいことがあって、2008年のDenver 子ども病院の75秒DCDルール(心停止から75秒だけ待って、心臓を摘出、移植するプロトコル)論争について調べていたところ、当該論文と、その直後に加熱した論争当時…
1990年のナンシー・クルーザン事件とその判決については、 米小児科学会倫理委の「栄養と水分の差し控え」ガイドライン(2009)において 成人患者の場合に栄養と水分の供給をその他の医療と変わらないと判断する 法的根拠として言及されていました。 Alicia …
英国の科学者や倫理学者から、人間の脳細胞を埋め込まれたり、ダウン症の症状を創り出されたマウスなど、人間の細胞や遺伝子を持つ動物実験が既に広く行われていることについて、政治がもっと介入して規制すべきだ、との提言。 http://www.guardian.co.uk/sc…
いただきものの、相当に重要と思われる情報。 米国で、脳死判定が覆ったケースが Critical Care Medicineの6月号で報告されている。 アブストラクトから概要を以下に。 55歳の男性患者。 心臓まひから心肺停止に至り、心配蘇生で血流が回復。 神経系保護のた…
この本を読みながら、総体に 待ってました、よくぞ書いてくださいました、と 盛大な拍手を送りつつ、 著者が主として身体障害が中心症状である妻を介護している男性であるために、 やむをえないことなのではあるけれど、どうしても 配偶者を介護するケアラー…
誰もあからさまに口にしないけど、 これから誰かの介護を担わなければならないと予想あるいは覚悟している人が たぶん一様に不安と怖れを感じている最たるものはウンコの始末の問題で、 まだ排泄は自立しているけど先は分からないという”子豚”を介護している…
ものすごく感謝されてもいいだろ……と思うほどのことを こっちとしては引き受けているつもりなのに、“ ”子豚”はそれほど感謝してくれるわけじゃない。 それどころか、平気でワガママを言う。 言い出したらガンとして聞かないし。 着替えを手伝おうとすれば、 …
直前の「“身勝手な豚”の介護ガイド」 3でまとめた辺りで、 私が特に個人的に思わずニンマリしたのは 個人的な印象に過ぎないかも、と断りながら、 ろくに役に立ってもくれないのに冷たくてエラソーで無神経なことばかり言う 「お役所」や「専門家」の中で、…
いくつか、「よくぞ取り上げたね、勇気あるよ、アンタ」と、 肩でも叩きつつ盛大な賛辞を送りたい気分になる天晴なテーマの中で、 「お役所の世界」について書かれていることが結構面白かった。 ここで著者が「お役所の世界 Officialdom」と呼んでいるのは …
“身勝手な豚”たちが介護している相手は 当たり前ながら様々な病気や障害の持ち主で、年齢も性別も違って、多種多様。 高齢者だとか、様々な障害のある人だとか、障害児だとか、そのすべてに 失礼のないよう政治的に正しい表現を心がけるだけの技量も余裕もな…
「介護保険情報」誌の連載8月号に掲載することになったため 仮訳そのものは9月まで一旦閉じさせていただいていますが、 今年の英国のケアラーズ・ウィーク(介護者週間)のテーマ 「介護者の本当の顔」について7月5日のエントリーで取り上げた際、 そこで、…
日弁連シンポ「成年後見制度と医療同意 ~医療同意能力を喪失した人に医療を保障するために~」30日。:シアトルこども病院の生命倫理センターが、全く別方向のシンポを開く時だけに。 http://www.nichibenren.or.jp/event/year/2011/110730_2.html 上の話題…
kebichan55さんの今日のエントリー 「精神病院をなくした国 イタリア」で初めて知った。 23日(土)公開のイタリア映画「人生、ここにあり」。 公式サイトはこちら ↓ http://jinsei-koko.com/ 去年だったか、一度ACTについてざっと調べてみたことがあって、…
2月に以下のエントリーで予告したカンファが いよいよ現地時間の明日、明後日の2日間、開催されます。 今年のシアトルこども病院生命倫理カンファは、貧困層の子どもと知的・精神障害児の医療切り捨てを議論(2011/2/9) 以下に見つけたのは、いわば、その告知…
中国関連のちょっと息を飲む日本語ニュース。知的障害者を「購入」、炭鉱事故装い殺害、遺族装い賠償金搾取 - 四川。 http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0714&f=national_0714_196.shtml そういえば、こんなニュースもあった ↓ 死体の闇売買の…
某メーリング・リストに投稿された情報が ちょっと聞き捨てならないものだったので。 3月10日刊行の日本移植学会雑誌「移植」46巻第1号に 自治医科大学客員研究員の ぬで島次郎氏の「シリーズ移植倫理 WHO移植指針 2010年 改訂と日本の課題」という文章が掲…
NZ、オークランドで 交通事故で大けがを負った後 「無益な治療」論で生命維持を中止された女性が 鍼灸師の両親による漢方と鍼とホリスティックによって一定の回復を見せ、 それを見た医師らが家に連れて帰ることを許可。 地元の病院チームが生命維持を再開す…
友人と久しぶりにランチでも食べにいこうという話になり 彼女の方が私よりも圧倒的に忙しいことは知っているので 「じゃぁ、場所と時間はお任せ」とメールを入れたら とんでもない“町はずれ”を指定する電話がかかってきた。 意外なのは場所だけでなく、 その…
ブルガリアでも先週、議会に自殺幇助合法化法案が提出され、否決されたらしい。と同時に、英国で「最少意識状態」の女性から栄養と水分を引き上げるよう訴訟が起きたとか。 :この記事は、イタリアの話題にも触れて、あいついで否決されていることを喜ぶトー…
6月18日の補遺で拾って、以下のように書いた話題の続報。 英国で、水の事故で全身マヒになった33歳の息子をスイスへ連れて行って自殺させたという女性Helen Cowieさんがラジオ番組に電話で自殺幇助を告白し、警察の捜査を受けている。:英国では、事故で全身…