2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

【訂正とお詫び】アシュリーの手術時の支払い総額の誤りについて

本当に申し訳ないのですが、 拙著『アシュリー事件』の上梓から2年も経って、 きわめて重大な誤りに気づきました。 116ページの12行目(後ろから4行目)、 病院側に支払われた総額が漢数字で「26万3890ドル15セント」となっていますが、 これは「2万6389ドル…

Rasouli訴訟でカナダ最高裁、医師らの上訴を棄却:治療中止も同意を必要とする治療

当ブログでずっと追いかけてきたRasouli訴訟に 18日、カナダ最高裁から判決が出ました。 「“治療停止”も“治療”だから同意は必要」とOntario上位裁判所(2011/5/17) 「患者に選択や同意させてて医療がやってられるか」Razouli裁判続報(2011/5/19) カナダのRaso…

ベルギーとオランダの安楽死関連 追記

拙著『死の自己決定権のゆくえ』の刊行後に出てきた ベルギーとオランダについての情報をいくつか、簡単に追記。 ① ベルギーの「安楽死後臓器提供」ドナーに精神障害者も ベルギーの安楽死後臓器提供について移植医らが5月に発表したところでは、 DCDの肺提…

大きな声が出なくなるよう自閉症児に手術、ウィスコンシン大で

迷ったのだけど、 やっぱりこの話題はこちらのブログに書くべきか、と。 ただ、これまでのような詳細情報ではなく、 Spitzibara自身のメモのようなものになります。 米国ウィスコンシン大学が、家族の要望を受け、 14歳の自閉症スペクトラム障害の男児Kade H…

拙著からご訪問くださった方へ

拙著『アシュリー事件』または『死の自己決定権』から当ブログをご訪問くださった方へ。 【2013年10月29日追記】 拙著『アシュリー事件』を読んでくださってご訪問いただいた方へ 116ページのアシュリーの入院時の総額は誤りでした。 大変申し訳ありません。…

【お知らせ】新しいブログを始めました

しょー凝りもなく(笑) 新しいブログを始めました。 『海やアシュリーのいる風景』といいます。 こちらのブログ『Ashley事件から生命倫理を考える』については、 これまで書いてきたことの関連でどうしても書かずにいられないことも出てくるだろうし、 また…

「自己責任」へと転嫁されていく、科学とテクノのネオリベラリズムの「自己決定」

9月の頭に報道されたところによると、 2012年、米国の富全体の5分の1が わずか1%のスーパーリッチに占められていた、といいます。 新記録更新とのこと。 http://www.usatoday.com/story/money/business/2013/09/10/pay-gap-richest-poorest/2793343/ そん…

「199の国で禁じても200番目にとってビジネス・チャンス」の世界の救いのなさについて

8月末にこのブログを休止してからずっと 頭の中にぐるぐると転がり続けている言葉がありました。 スタンフォード大の法・生命科学センターのHank Greely氏が 最新の着床前全ゲノム読解診断検査について言った、次の言葉です。 世界にはざっと200の国があり…