2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

五輪ガイド、英語訳のみ一部削除

北京オリンピック・パラリンピックのボランティア向けガイドブックに関して 障害者に関する形容がステレオタイプに満ちて差別的であるとの批判が起きていた問題で、 障害のある選手の説明に「不適切な言葉」があったとして 英語訳のガイドブックの一部が削除…

子どもたちがこんなにも不幸な時代

前回のエントリーで紹介した実験映像で サルの姿がなぜあれほどリアルに 「世界中で大人に踏みつけにされている子どもたち」と重なってしまったのか、 その後、思い当たったので。 英米のニュースを読んでいると 世界中で子どもたちはこんなにも不幸なのか………

ヘンだよ、脳研究のプライオリティ

また、この手のニュース。 また、この手のニュースにすっかり御馴染みの「パーキンソンもアルツも治せる!」 ここでは、それに「たぶん精神病も!」まで、さりげなくくっついている。 簡単に言えば サルの脳をコンピューターと繋いだらロボットアームがサル…

闇の安楽死つかさどる牧師George Exoo

「このために自分は生まれてきたのだ」との使命感を持ち、 これまでに102人の自殺を幇助してきた牧師 George Exoo――。 彼のクライアントの多くは末期の病気を抱えていたわけではなく、 ただのウツ状態で、本来は精神科医療が必要だった人たちだったとされ…

“闇の安楽死”でNZの女性が自殺

積極的安楽死・自殺幇助といえばJack Kevorkian医師の名前が頭に浮かびますが、 “闇の安楽死”を行っているのはKevorkianだけじゃなかった──。 闇で自殺幇助がここまで広がっているなんて、知らなかった。 これが犯罪にならないのは、なぜ──? Growing eviden…

アスペの子をクラス投票で追い出した教師

フロリダの幼稚園で アスペルガーではないかと診断途上の男の子が、 保護者から学校サイドにそうした情報が届いていたにも関わらず クラスの子どもたちの投票によってクラスを追い出された、と。 以下のCBSニュースの母親のインタビュー・ビデオとニュース記…

DBSうつ病応用へ

パーキンソン病の震えなどを抑制する効果が確認されて 世界中で4万人が電極を埋めているというDBS(脳深部刺激療法)が うつ病の治療に有効かもしれないとして実験が進められており、 こうした実験で展望が開ければ、 将来は頭部外傷患者やイラクからの帰還兵…

五輪のボランティア・ガイドに非難集中 障害者形容で

北京オリンピック・パラリンピックの公式ボランティア・ガイドが 障害者を説明する文言で批判を浴びています。 ボランティアが障害者に対して非礼な態度を取らないように、 障害者への理解をもってもらおうとの気持ちからだというのは明らかなのですが、 ガ…

iPS細胞できてもヒトクローン胚は作るって?

前のエントリーで紹介した最相葉月さん主催の生命倫理問題サイトLNETは 04年の文科省の総合科学技術会議を取材していた最相さんが ヒト胚の研究利用に反対の立場を明確にしたことから 中立の立場でサイトの運営はできなくなったとして その後、更新されて…

「議論はまず専門家で」?

「いのち 生命科学に言葉はあるか」を読んだ時に覗いてみた 最相葉月さん主催の生命倫理サイトが大変面白かった。 受精卵は人か否か Life Science Information Net (ただし更新はすでに終了) ただ、 このサイトに情報提供で協力してきた専門家サポーターの…

精子250㌦、卵子1000㌦で、どう?

オーストラリアの生殖補助医療で精子と卵子の提供者不足により、 それらの調達を患者が米国からの輸入に頼らざるを得ず、 中には精子に1000㌦も取られている患者もいるとして、 リーズナブルな報酬として精子に100㌦、卵子に250㌦程度を支払っては…

「米国では」を印籠に代理出産解禁を説く学者

5月22日の朝日新聞の「私の視点」欄を読んで、混乱した。 成蹊大学の英米法の教授が 代理出産の原則禁止は過剰規制だと主張しているのだけれど、 その論拠がことごとく「アメリカでは……」。 「これ(代理出産の原則禁止)がどれほど過剰な規制か、米国と比較…

代理母と付き合い続ける依頼者一家

「いのちの贈り物を分かち合う: “試験管ベビー”のJamie Thompsonは2重に恵まれている: 彼女を愛する両親と優しい代理母がいて」 というタイトルのWashington Postの記事を。 代理母が依頼者の子どもを出産したのが偶然に彼女自身の誕生日だったから、 それ…

障害者に対するヘイト・クライムが急増

以下のAP通信の記事によると、 急増しているのはヒスパニック系の住民と障害者に対するヘイト・クライム。 06年と07年では前者が倍増、後者が1件から30件に。 経済の悪化で移民への悪感情が高まっていること、 金銭目的で知的障害者の弱みに付け込む犯罪が増…

障害児切捨てへの道が作られていく

日本の教育委員会に当たるschool districtに 子どもをspecial educationから外すことを決める権限を与えようとの検討がヴァージニア州で行われており、 その決定には親も発言権を与えられるべきだと保護者から批判の声が上がっているとのこと。 この動き、こ…

国民の電話とEメールの全記録を国が管理って?

英国政府が犯罪防止・テロ対策として 国民の電話とEメールに関する全記録を 電話会社とインターネットーのサーバーに提出させて 最低でも1年間は警察と安全保障関連の機関がアクセスできるようにする という案を検討中なのだとか。 ‘Big Brother’ database f…

安楽死・尊厳死法制化を阻止する会

不勉強なので、今頃になって初めて知ったのですが、 2005年に日本でこんな会ができていました。 安楽死・尊厳死法制化を阻止する会 同会の声明はこちら どうやったら賛同者に名前を連ねられるのか書いてないのだけど、 事務局にメールを出すのかな。

「だから”穏やかに”家で死ね」って言われても

最近、ある一定の論調で終末期医療を語る文章を読むと やたら目に付くフレーズに私はとても素朴な疑問を抱くのですが、 そのフレーズとは、例えば、 「家庭で穏やかな死を迎える」。 こういったフレーズは明らかに、 「病院での終末期医療で激しく悲惨な死を…

“過剰な”終末期医療は”不正請求”?

「無益な治療」概念を一貫して批判し続けているWesley Smithのブログ Secondhand Smoke: Your 24/7 Bioethics Seminarによると、 メディケアでの過剰な終末期医療は 現場職員にチクらせて不正請求扱いしてはどうか、 ……との声が医療法の専門家から出てきてい…

Va州の中絶法、控訴連邦裁判所が覆す

英国議会で妊娠中絶のタイムリミットは下げないとの判断が行われたのと同じ日、 米国でもヴァージニア州の中絶法を巡る控訴連邦裁判所の判断が出ています。 去年の春からの法律上の論争のようなのですが、 アメリカの中絶を巡る法律については背景知識がない…

韓国でハイブリッド胚禁止の法律が国会通過

英国では下院が研究目的のハイブリッド胚作成を認めたばかりですが、 韓国では以下のようなニュースが。 ヒトと動物の異種移植禁じる生命倫理法、国会通過 Yahoo!Japan ニュース、 5月18日

中絶リミット引き下げず。IVF「父親が必要」は削除(英国)

英国のヒト受精・胚法改正法案の争点についての投票で 中絶のリミットは引き下げられず24週のままに留まることに。 また生殖補助医療を受けるに当たり 「父親役割を担う人物が必要」とされてきた条件は削除されて 独身女性やレズビアン夫婦にも生殖補助医療…

投票を前に「聾の子どもを産む権利」「女性の選択権」CNNに

すでに聾の子どもが1人あって、次の子どもを遺伝子診断で聾の胚を選んで作りたいと望み、 聾は障害ではない、ヒト受精・胚法改正法案は差別だと主張しているアーティストのTomato Lichyとパートナーが 19日にCNNで取り上げられています。 こちらのCNN Video…

英国議会ハイブリッド胚と救済者兄弟を認める

英国議会で審議されていたヒト受精・胚法改正法案ですが、 ハイブリッド胚の作成と救済者兄弟についての投票が行われ、 共に賛成多数で認められたとのこと。 ハイブリッド胚については、336票vs176票。 Brown内閣では3人の閣僚が反対に投じた。 明日の投票…

「親は自閉症の隠れた犠牲者」

表題の通りのタイトルを見た瞬間から心が波立って、取り上げたいと思いながら、 しっかり考える時間が欲しい気がして棚上げしていたSeattle Post-Intelligencerの記事。 まだ「しっかり考え」られてなどいないのですが、 前のエントリーで取り上げた日本の空…

想像力と寛容をなくしていく社会

「折りたたむ」「そのままで」 電車内ベビーカーでマナー議論 J-CASTニュース、5月19日 この議論、そっくり車椅子使用者にも当てはまめられてしまう可能性が気になるのだけど、 そちらに広がっていく可能性は本当にないのだろうか……。 例えば「混んでいる…

英国ヒト受精・胚法改正法案、投票へ

たぶん今日・明日の2日間のことと思われますが、 いよいよヒト受精・胚法改正法案の4つの争点それぞれについて 党の縛りを解いて議員個々の良心による投票が行われるとのことで、 いろいろ駆け引きが激化しているようです。 The Guardian の方では、 当ブ…

“Ashley療法”の概念図

5月8日にAshleyの父親がブログThe Ashley Treatmentを更新しました。 といっても、新しく文章を書き加えたということではなく、 去年の暮れに彼は、いわゆる“Ashley療法”について一枚にまとめた概念図をアップしたのですが、 この概念チャート「“枕の天使…

“A療法”概念図にコピーライト

久しぶりにAshleyの父親のブログを覗いていたら、 いわゆる“Ashley療法”の詳細について1枚にコンパクトにまとめた概念図のタイトルの右肩に 著作権マークのⒸが……。 気づかなかっただけで、これまでにもあったのかもしれませんが、 いや、びっくりしました。…

米国人の多くが死の自己決定と自殺幇助を支持

インターネットを通じて1000人に質問形式の調査をおこなったところ、 アメリカ人の成人の8割以上が死ぬ権利は自己決定であり、 政府や教会その他第三者に決められるものではないと考えているとの結果が出た。 ただし60歳以上でリビング・ウイルを持っ…