2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧
VT州のPAS合法化法案、上院で否決。今期2回目って? http://www.crosswalk.com/blogs/religion-today-blog/vermont-senate-rejects-assisted-suicide-effort.html Lancetに障害者への暴力が広がっている、という調査結果 http://www.thelancet.com/journals/…
08年にSteven Thorpe(当時17歳)は交通事故で意識不明となり、 事故の2日後に4人の専門医が脳死を宣告した。 医師らは家族に臓器提供を考えるよう求めたが 息子にはかすかながら生きている手ごたえが感じられるとして 両親は生命維持の停止を拒否し、セカン…
ピーター・シンガーの翻訳などがある功利主義の生命倫理学者、浅井篤氏が、 浅井研究室の門岡康弘氏、東京医療センターの尾藤誠司氏との共著で 以下の論文を発表。 門岡氏については、こちらに ⇒http://qq.kumanichi.com/medical/2009/04/post-236.php 尾藤…
「『いのちの思想』を掘り起こすー生命倫理の再生に向けて」の編著者 安藤泰至先生が、宗教情報センターHPにコラムを寄稿しておられます。 「いのちへの問い」と生命倫理―宗教に問われているもの 安藤氏が生命倫理学の議論を知って感じた疑問は3つ。 哲学・…
以下のエントリーやいくつかの補遺で追いかけてきたカナダのRasouli事件の続報。 「“治療停止”も“治療”だから同意は必要」とOntario上位裁判所(2011/5/17) 「患者に選択や同意させてて医療がやってられるか」Razouli裁判続報(2011/5/19) カナダのRasouli事件…
UCLAで終末期の患者の死の恐怖を和らげる薬の研究が進んでいる。:幼児期から落ち着いて行動するための薬を飲み、道徳的に振る舞えるための薬を飲み、数え切れないほどのワクチンを接種し、学校に上がる頃には頭がよくなる薬を飲み、思春期前には鬱病のスク…
最近、こういう話題を拾っていませんでしたが、 米国小児科学会誌に興味深い論文。 アブストラクトから結論のみを以下に。 Meta-analysis of the published literature suggests a small but significant effect of SRI in the treatment of repetitive beha…
12日の補遺で拾った ルイジアナ州の自殺幇助の規制強化を盛り込んだ法案が 昨日月曜日に全会一致で下院を通過している。 医療について同意する決定権を持つ代理人には 自殺幇助と考えられる医療行為に同意することを禁じるほか、 自己決定できない発達障害の…
ウズベキスタンで 本人に無断で子宮摘出や卵管結紮などの不妊措置が行われている。 ある女性は2人目を生んだ後で身体の不調が続くので 受診してみると、子宮が摘出されているので驚いたが 無断で摘出した医師らは「もう要らないでしょ、2人も子どもがいるん…
ここ数年、PAS合法化法案が提出されては流れているハワイ州で、ターミナルな患者に致死薬を出そうと言っている医師グループがいる。:掲載は、なんと米国医師会新聞。このO'reilly記者はA事件で実に奇怪な記事を書いた。 http://www.ama-assn.org/amednews/2…
自分が乳ガンと診断された時の、友人とのやり取りの体験から、 Debora Orr さんが、Guardianに。 10 things not to say to someone when they’re ill The Guardian, April 18, 2012 病気の人に向かって言ってはいけない言葉 トップ10 (spitzibaraが乗り移っ…
(たぶん)オーストラリアの学者さんたちの言論・ニュース・サイトで 人権問題を専門にする社会学者2人がAshley療法の新展開に批判の論考を書いている。 これまでの経緯を説明した後、 今回明らかになった新たな症例は12例とまだ少ないものの関心は広がって…
VT州の自殺幇助合法化法案、通過せず! イエイ! http://www.lifenews.com/2012/04/12/vermont-again-defeats-bill-to-legalize-assisted-suicide/ いつもお世話になっているyaguchiさんのブログに、自殺幇助を巡る、とても深く濃いエントリーが2つあって、…
「支援1」についてはちょうど1年前に、 「支援」創刊号を読むというエントリーを書いていますが、 「支援2」を半分弱読んだところで、 矢も盾もたまらず、ダダ漏れツイートしたものが以下。 「支援2」の冒頭の「当事者をめぐる揺らぎ」を読んで、「え~、…
「災害ユートピア―なぜそのとき特別な共同体が立ち上るのか」(レベッカ・ソルニット 亜紀書房 2010) 9・11を扱った第4章とカトリーナの第5章の2つを読んだところ。 翻訳文体がちょっと辛くて他を読めるかどうか自信がないこともあって、 とりいそぎ、…
The American Journal of Bioethics の4月号で Janet Malek (E.Carolina U.) と Judith F. Daar (Whittier Low School)の論文が 最終的には法律によって IVFを利用する親にはあらゆる手段を講じて子孫の福祉を最大化する義務を課すべき、と。 その理由として…
NM州でガンの専門医らから自殺幇助に関する法の明確化を求めて提訴。 http://alibi.com/news/41295/Last-Request.html VT州でもMA州同様の住民投票を目指す動き。:VT州は去年、合法化法案を否決して、公費による皆保険制度を創設するとかいってたはずなんだ…
爆弾ニュースが飛び出してきた。 ちょっと妙な書き方をしてある記事なのだけれど、 (Mailには、どうもこの手の記事が多い気がするけど、私の偏見かな) 元・仏大統領(任期1981―1995)のミッテラン氏が在任中ずっと ガンと闘病していたことを明かしたのは、…
昨日の補遺で拾ったNeurology TodayのBernat論文 「脳神経科医は患者本人の同意なしにDNR指定してもよいか?」。 Ask the Neuroethicist: Can a Neurologist Write a DNR Order on a Terminally Ill Patients Without Consent? Bernat, James L. MD Neurolog…
「患者本人の同意なしにDNR指定してもよいか?」:Bernatさんという有名な倫理学者らしいんだけど、例によってアシュリー事件・レーダーの中にはないので私は知らない。DNRの歴史的背景なんかも説明されていて、余裕があれば読みたいんだけれど。 https://ww…
アイダホ州で、患者が望んでいるのに生命維持治療を拒んではならぬ、とする法律が成立。施行は7月。同州は数年前にテキサス式の無益な治療法が検討されたとかで、180度の転向、とお馴染みPopeのブログ。 http://medicalfutility.blogspot.jp/2012/04/idaho-a…
どういういきさつだったのか覚えていないけれど、 ずっと前にインターネットで原作の一部の、 脳解剖学者である著者が37歳の時に自宅で脳卒中を発症し、 自分でそれと分かりながら、思うようにならない身体と思考の中で 試行錯誤を重ね、苦労して、なんとか…
Bill PeaceとClair Royの2人がブログでAshley療法復活について書いた。:やっと。なんか相談でもしてたのかな。初動を外して同じタイミングで。Peaceはいつも長いのですぐに読む気になれず、Royさんの方を少しだけ。今回は論争にすらならない、怒る人がいな…
なにしろ頭に浮かんだことがダダ漏れになっているだけなので、 タイトルすら付けられない、とっちらかり方で、おまけに順不同ですが。 冬の間できなかったけど暖かくなってきたので、ウォーキングの後、公園の一角の大きなベンチで5分間ヨガ。ちょっと体を…
この件に関するUPIの記事と、 その記事を受けてWesley Smithが書いているブログ記事。 UPIの記事を読んでみると、 「ドイツでは現在、安楽死は違法ではあるものの 死に瀕した患者が死にたいと望んでいると確信があるなら 医師はその患者に自殺の手段を提供す…
日本。「終末期の医療における患者の意思の尊重に対する法律案(仮称)」に対する日本弁護士連合会会長の声明 http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2012/120404_3.html 米国最大のPAS合法化ロビーC&C、6月28日に全国カンファ。セ…
コロンビア大の倫理学者Robert Klitzmanの 「私とは私の遺伝子なのか?」と題した論考。 遺伝子診断で個人の全ゲノムを読解する検査料金は 近く1000ドル程度にまで下がる見通しで、 既に患者のゲノム読解に取り掛かっている病院もある。 数年のうちには、好…
The National Audit of Dementia (全国認知症調査)は、医療の質向上を目指して集まった英国精神医学会などの職能団体が共同で2008年にスタートした事業である。2009年には一般病院(general hospital)における認知症の人々へのケアの質を調査するための評…
HPVワクチン導入後の評価(語る時の注意)。感染症の専門家、青木眞さんの「感染症診療の原則」ブログの4月1日の記事。深刻な副作用被害は余り報告されていない、効果は10年以上経たないと分からないけど、欧米からはいくつか効果があったとの調査報告が…
3月30日のこちらのエントリーにいただいた、 コメントのいくつかの流れがあり、その最後にhiromitiさんの 「せずにいられない」という言葉があったことから、 紀野一義「私の歎異抄」を思い出したので、 読んだ当時に手書きで書きうつした「読書ノート」…