2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

Palin副大統領候補の息子ダウン症のTrigくん

People誌の電子版にMcCain, Palin両夫妻へのインタビューがあり、 今年の4月に生まれた次男のTrig君のダウン症についても Palin知事に質問されています。 Q:妊娠13週の去年12月に羊水穿刺を受け、Trig(夫妻の5人目の子ども)がダウン症だと判明しましたね…

McCainの副大統領はダウン症児「産む」選択した母

今朝のニュースでMcCain氏の副大統領候補がアラスカ州の女性知事だと知り、 その顔と名前に、記憶のどこかで微かに呼応するものがあるような気がしたので、 お粗末なことながら自分のブログ記事を遡ってみたら、 やっぱり5月に取り上げていました。 (ついこ…

知的障害の姉弟を40年間も家族が幽閉(パレスチナ)

ハマス関係者の捜索途中に警察が偶然見つけたのは、 鉄格子のドアの向こうにあるコンクリートむき出しの部屋に 閉じ込められた知的障害男性(38)と女性(42)の姉弟。 男性は裸で、女性は簡素な衣服のみをまとい、 排泄物の匂いが強烈に立ち込める部屋に 幼…

「総体として人間を信頼できるか」という問い

前回のエントリーで 親が人間というものを信頼するところからしか 子の世界も親の世界も、子の可能性も親の視野も広がらない……と、 ずいぶんエラソーなことを書いた。 重症児だから家族とだけの小さな世界で生涯を終えるのが幸せだとする ”Ashley療法”の背景…

天保山のマジックアワーに

去年2月の末、ちょうど“Ashley療法”論争もそろそろ静かになりかけた頃 大阪に野暮用があって夫婦で旅行をした。 その際、時間調整の必要があって、 海遊館近くの天保山マーケットに寄った。 「ミュウが5年前に来たところだね」 「そういえば、ここで買ったラ…

世界中の研究機関に流れていくゲイツ財団のお金

前々回のエントリーゲイツ氏、今度は世界の外交施策にも口を出すつもり?で紹介したように、 Gates財団はこれまでに 外交問題評議会(2003)とJohns Hopkins 大学(2006)、Washington大(2007)に 巨額の資金援助を行って医療・外交関連の研究助成プログラム…

メタボの本当の問題は「死なない」ことか?

日本で後期高齢者医療制度と一緒に始まったメタボ検診については、 なにかと批判の声も上がっているところみたいですが、 “お上”がそこまで個人の生活に口を出すかよ……などと文句を言われながらも 口を出さずにいられない“お上”の事情としては、なるほど、要…

ゲイツ氏、今度は世界の外交施策にも口を出すつもり?

Washington大学のIHMEについては Ashley事件の背景として重要と思われる同大学とGates財団の関係を追いかけているうちに Gates財団の私設研究機関に等しいと思われるこの研究所に行き着いたものだから、 IHMEについてあれこれ覗いてみたら、なんとも驚くこと…

Thunderボイコットで“ちょっといい話”

去年1月の“Ashley療法”論争の際に 世界の障害者団体や当事者、支援者らに連帯を呼びかけたブログがありました。 (日本では当時、筑波大の名川勝先生のブログで紹介されました。) そのDISABLED SOAPBOXというブログを時々覗いてみているのですが、 管理者…

批判の火付け役BauerさんのThunder批判

DreamWorks 製作のハリウッド映画 Tropic Thunderの retard など知的障害者への差別用語使用の問題を 当初からブログで熱心に取り上げていたPatricia E. Bauerさんが 自身でWashington Postに批判記事を書いています。 Bauerさんはダウン症の娘がある元WP紙…

「障害者いじめてもいい」というメッセージ送るとThunder批判

先週末辺りまではブログやローカル紙で繰り広げられていた ハリウッド映画 Tropic Thunderを巡る批判が ぼつぼつメジャーなメディアにも登場し始めている様子です。 言葉の問題だけに留まらず選別的中絶の問題や また日本で起こったばかりの若者による知的障…

「障害児支援の見直しに関する検討会の報告書」から考えること 1

7月22日に発表された障害児支援の見直しに関する検討会の報告書を しばらく前に読んでみました。 既に成人した娘が「障害児」であった頃の体験や 親としての自分の当時のあれこれの思いを振り返りながら読むと、 いろんなことを感じ、思い、考えるのだけれど…

顔の部分移植が2例成功、「次はフルフェイス!」というけれど

顔の部分移植というと、 2005年にフランスで犬に襲われた女性が世界初の顔の移植症例として話題になりましたが、 その後、中国で熊に襲われた男性と、 フランスで顔の腫瘍を患った男性で ともに顔の部分移植が成功したとのこと。 移植のお陰で、 それまで出…

救急スタッフは無意識に高齢者の外傷搬送を手控えている?

Archives of Surgery の8月号に掲載された論文で、 救急搬送スタッフは高齢の外傷患者を若い患者ほど外傷センターに搬送していない という調査結果が報告されています。 無意識のうちに高齢患者に対して、どうせ治療しても無益だという偏見が あるのではない…

知的障害者不妊手術に関するD医師の公式見解(詳細)

18日のエントリーD医師の不妊手術許容条件はA療法を否定するで 新たに見つけたDiekema医師の論文について梗概を元に書いたところ、 論文のフルテキストを探し出してくださった方があり 全文を読むことが出来ました。 (kさん、本当にありがとうございます)…

Fostのステロイド解禁提唱遍歴とAshley事件

前のエントリーでNYTimes掲載のステロイド解禁論と その中でのNorman Fostのコメントを取り上げたついでに、 それとは別に、かなり前から机の上に置いて眺め暮らしていた Fost のステロイド解禁論の特集記事があるので。 As controversy swirls, medical eth…

オリンピック選手は人体改造実験マウスなのか?

北京オリンピックを機に、 ステロイド解禁論がまたぞろ出てきているようで、NYTimesにも。 Let the Games Be Doped By John Tierney The New York Times, August 11, 2008 解禁論者の主張は大体いつも同じなのですが、ここでもまた、 現在のドーピング検査は…

フェルプスの母親を製薬会社がHPに起用

今回のオリンピックで8冠を達成した米国のMichael Phelps選手が 子どもの頃に落ち着きがなく集中力もなく、 ADHDと診断されて9歳から2年間リタリンを飲んでいたという話は すでに日本語でもあちこちに出回っている話のようで、 これもまた、そうしたスト…

Cameron党首「障害児は中絶させてあげて」

先ごろ英国上院を通過したヒト受精・胚法改正案が秋に下院に降りてくるとあって プロライフの議員からは妊娠後期の障害児の中絶を禁じる法案を 提出する動きがでているとのこと。 そんな折、 重症の脳性まひの息子(6)がある野党保守党党首のDavid Cameron…

心臓発作で全身麻痺したら「栄養は無益」だと

California州でも、あやうく第2のシャイボ事件。 こんなことが現実に起こるのだったら、 いずれ多くの障害者から医療も栄養補給も引き上げられていくことになるだろうし、 もしも、ある日突然に脳卒中や心臓麻痺で倒れ、 意識が戻っても体が思うように言う…

D医師自身の不妊手術許容条件はAshleyの子宮摘出を否定する

久々にDr.Gunther とDr. DiekemaのAshley論文を読み返していたら これまで見落としていた箇所に眼を引かれました。 この論文では子宮摘出についてはほとんど前面に打ち出されず、 ホルモン療法の副作用防止のための必要悪であり、 さも何でもないことである…

'Thunder'批判のメディア記事

ハリウッド映画 Tropic Thunderの知的障害者差別問題を 精力的にフォローしているジャーナリスト Patricia Bauerさんのブログに、 日曜版で‘Thunder’を批判した新聞の記事が7本挙げられています。 Sunday’s crop: ‘Thunder’ commentary PatriciaEBauer NEWS…

AAPDが“Tropic Thunder” に抗議文:ネット署名求める

AAPD(American Association of People with Disabilities)が娯楽業界に向け、 ハリウッド映画 “Tropic Thunder”への抗議文を作成、 ネット上で署名を求めています。 “Tropic Thunder”におけるretardなど差別的な用語の多用は 障害者のステレオタイプや障害者…

「ショートの方が儲かる」と入所者を追い出すホーム

米国のナーシングホームが入所者を合法的に退所させることが出来る理由は以下の6つ。 ・ 家に帰れるだけ健康 ・ その人が必要とするサービスがナーシングホームでは提供されない ・ 他の入所者やスタッフの健康を害する ・ 他の入所者やスタッフの安全を脅…

「アメリカだぜ、言いたいこと言って何が悪い」とJack Black

ハリウッド映画 Tropic Thunder の知的障害者差別問題について、 ニュースやブログ記事で周辺情報は読めるものの、 なかなか映画そのものの問題シーンが見られなかったのですが、 以下のCNNニュースに問題シーンの1つがありました。 Dozens protest at ‘Tro…

映画Tropic Thunder の知的障害者差別問題続報

11日のエントリーで紹介したハリウッド映画 ”Tropic Thunder” での retard をはじめとする"hate speech"問題ですが、 11日月曜日、ロスでのプレミアに際して、 劇場前で障害当事者らが50人ほどが抗議行動を行っています。 Ban the movie, ban the word…

インドの生殖医療ツーリズム

日本人男性がインド女性に代理出産で生んでもらった子どもが 出国できなくなっている問題が話題になっていますが、 しばらく前にGuardianがインドの生殖医療ツーリズムの詳細を報じていたので。 The fertility tourists The Guardian, July 30, 2008 冒頭で…

ハリウッド映画に障害者団体が抗議

DreamWorksの新作映画が知的障害者への差別で問題視されている。 問題になっているのは、 「ミート・ザ・ペアレンツ」、「ナイトミュージアム」などで御馴染みのBen Stillerが監督主演 8月13日に公開予定の DreamWorks 作品“Tropic Thunder”。 登場人物の1人…

「テキサスの学校教育は障害児切り捨てている」とNYTimes社説

テキサス州青少年協議会(The Texas Youth Commission)のオンブズマンへの報告書によると テキサスの学校教育は 障害のある子どもたちにIDEAで保障されているはずの特別教育を受けさせずに 問題行動があれば停学・退学処分にして切り捨て、町に捨て放ってい…

学習障害の権威に患者への性的虐待疑惑

どんな子どもでも例外なく良いところがあり、 指導方法によっては誰でも伸びる……という教育理論で 特に学習障害の権威として Boston子ども病院、Harvard大学病院、さらに North Carolina大学発達学習研究臨床センターで要職を歴任し 著書はベストセラー、独…