Thunderボイコットで“ちょっといい話”

去年1月の“Ashley療法”論争の際に
世界の障害者団体や当事者、支援者らに連帯を呼びかけたブログがありました。
(日本では当時、筑波大の名川勝先生のブログで紹介されました。)

そのDISABLED SOAPBOXというブログを時々覗いてみているのですが、
管理者のSusanという人は
中学生の時にボランティアをやって以来の障害者アドボケイトだという筋金入りとあって、
今回のTropic Thunder の問題でも
Thunder ボイコットのデモをおこなっています。
しかも、参加者がほとんどいなくて、
障害のある夫など身内と仲間総勢5人でという勇気あるデモ。

その時のことを書いたエントリーが、
障害者に対するネガティブな世間の反応ばかりに目が向いて悲観的になりがちな心を
ほっと暖めてくれるものだったので。

Essentially No Turn-Out
DISABLED SOAPBOX IDEAAS ABOUT LIVING LIFE WELL, August 14, 2008


デモをやっている間に2度警官がやってきて
「どういう理由でのボイコットか」と聞かれたが
理由を話すと親指を立てて賛意を示してくれた。

この映画を見ようと考えていた人の中にも「やめた」といってくれる人たちがいた。

通りかかった車から応援のクラクションが鳴ったり、
親指を立てて見せてくれた人もいた。


そう──。
インターネットの世界を通してものを見ていると、
例えば日本だと2チャンネルの空気が世論みたいに思えてしまって
背筋が冷えたり、時に生きていく元気までなくしそうになったりすることもあるけど、

新聞に投書するわけでも
ネットに書き込みをするわけでもなくても、
差別される人の痛みを思いやることのできる人
人としての良識を失っていない人が
きっと世の中にはまだまだ沢山いる──。




その他、「切り捨てられていく障害児・者」の書庫に。