2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧
精神障害者が高齢者と一緒にナーシング・ホーム(以下NH)に入れられていたり、 ナーシングホームの監査が十分に行われていなかったり、 入所者に不当に精神科薬が投与されていたり、という問題が ここしばらく米国、特にイリノイ州を中心にニュースになって…
強迫性障害(O.C.D.)で 何年間もシャワーを浴びることが出来なかった中年男性と 毎日7時間もシャワーを浴びなければいられなかった若者。 2人は共に脳の深部に ガンマー・メスでレーズン大の穴をあける実験的な外科手術を受けた。 若者の方はOCDが治って…
去年から問題になっているアイルランドの聖職者による子どもへの虐待問題で、1975年から2004年の間に行われ続けていた虐待を教会と警察がつるんで隠蔽していた事実が判明。ヴァチカンも調査依頼を無視していた。:結局、Ashley事件と同じ構図だ……。…
去年10月に寝たきりの妻Margaretさん(62)のヘリウム自殺を幇助したとして 逮捕され、現在保釈中のMichael Bateman氏は 一定の状況下での自殺幇助は「道徳的に正しい( morally correct )」として 法改正だけでなく英国にもDignitasのようなクリニック…
英国保健省が「介護費用がかさむので癌と認知症研究に予算が回らない」と。豚インフルや性病や肥満関連のキャンペーンからも介護にお金を取られる、とも。:Brown首相がニーズの高い高齢者に無料で介護を届けると宣言したばかりだし……。それにしても、なんか…
むちゃくちゃ面白そうなものがあるようなので。 日本宗教連盟 第4回宗教と生命倫理シンポジウム 「尊厳死法制化」の問題点を考える http://www.jaoro.or.jp/ 2009/12/18 主催:財団法人日本宗教連盟 於:東京・ホテルグランドヒル市ヶ谷 □開催趣旨 医療技術…
カナダ、OntarioのOttawa病院の医師らが 2005年のオンタリオ地方での全出生例を調査したところ、 生殖補助医療で生まれた子どもの3%に大きな出生時の欠損があった。 自然に生まれた子どもの場合は2%。 補助医療のテクニック別では 排卵誘発が2,3…
ベルギーで23年間“植物状態”だと診断されていた男性が 実はずっと意識があったことが分かったというニュースを 昨日のエントリーで紹介しましたが、 一般に混同されて使われがちな 「植物状態」と「最少意識状態」と「昏睡」と「ロックトイン症候群」とは …
シアトル子ども病院のサイトに 来年7月の第6回生命倫理カンファの予告が出されています。 テーマは Tiny Babies, Large Questions:Ethical Issues in Prenatal and Neonatal Care 小さなベイビー、大きな問題:周産期ケアの倫理問題 サイトはこちら。 htt…
英国の公訴局長(DPP)の自殺幇助ガイドラインについて、高齢者や病人、障害者を脅かすとの批判が出ていることについて、Community Careというサイトのインタビューに答えてDPP自身が反論している。 http://www.communitycare.co.uk/Articles/2009/11/20/113…
英国の国民DNAデータベースを巡っては、 世界で最大だと英国政府が胸を張る一方で、 逮捕された後に無実とされた人のサンプルまで保存されていることの違法性が 欧州裁判所から指摘されているにもかかわらず廃棄が進んでいないなど、 当ブログでも関連ニュー…
ベルギーで1983年に交通事故に遭い脳に損傷を負った Rom Houbenさんは現在、46歳。 3年前まで23年間ずっと永続的植物状態にあるとされてきた。 当初、医師は 世界中で患者の意識状態を判定する基準とされるグラスゴー・スケールを使い、 Houbenさん…
自閉症は原因すらはっきりしていないというのに、というか、はっきりしていないからこそ、なのか、ありとあらゆる代替療法がはびこって、自閉症児のいる家族の4分の3はそういう療法を試みたことがあるという。Diekema医師が”You have a duty to make sure …
去年、巨大製薬会社とのえげつない癒着振りが騒がれた 著名児童精神科医Biederman医師のスキャンダルが ADHDや小児の双極性障害の薬物療法のエビデンスに疑問を投げかけたのは 記憶に新しいところですが、 (詳細は文末にリンク) このスキャンダル、今頃に…
この前、新聞で、“生活リハビリ”の提唱者であるカリスマPTの三好春樹さんが 堀田善衛氏の「インドで考えたこと」を読み、死生観を考える点で今こそ面白かった、 と言っているのを読んで興味を引かれたので、読んでみた。 刊行は1957年。 堀田氏がインド…
ワシントン大学がGroup Healthと共同で、高齢者の認知機能低下のメカニズムについてthe Adult Changes in Thought(ACT)なる研究をしている。参加者2000人。2年ごとにさまざまな質問に答えて、認知機能の検査をし、どのような要因が認知症の発症に関与し…
ゲイツ財団、UNICEF、WHO、世界銀行などが作っている Global Alliance for Vaccines and Immunization(GAVI)がベトナムでフォーラムを開催。 400もの個人、団体、国が参加した。 GAVIが途上国のワクチン開発・製造に競争原理のビジネスモデルを持ち込んだ…
ニコチン中毒を治療するワクチン、もうすぐ売り出せそうなんだとか。 http://www.medicalnewstoday.com/articles/171318.php 10月2日の補遺で拾ったニュースで英国のBrown首相がニーズの高い高齢者には無料で介護を届けると明言したことについて、英国は…
カナダのSherril&Tom Milley夫妻は(なぜかこの記事は妻が先になっています) 第1子の時に夜毎の宿題バトルに疲れ果てたものだから、 第2子と第3子では、こんな思いはもう沢山だと考え、 夫婦共に弁護士である利点を生かして 「ウチの子たちだけは宿題を…
マラリア 結核 アルツハイマー病 エイズ パンデミック・インフルエンザ 性器ヘルペス 尿路感染 植物起因のアレルギー 旅行先での下痢 こういうのを予防するワクチン、今後5年以内に売り出されるかも。 ……というのも、 利益が大きい、テクノロジーがそれだけ…
Amelia Gentleman というジャーナリストがDignitasを直接訪れて、独占取材。 記事がGuardianに掲載されています。 Inside the Dignitas house The Guardian, November 18, 2009 同行カメラマンによるDignitasの内部の写真10枚はこちらから。 今年の夏に会…
長い記事なので、明日にでもゆっくり読みたいけど、スイスのDignitas内部の取材記事。 http://guardian.chtah.com/a/hBLA5t1AY30QpAb$K7cBk4EH8B5/gutd10 病院の認知症ケアがお粗末なために多くの患者が命を落としている、という調査結果。英国。 http://www…
ちょっと前にトンコさんのコメントで教えてもらって読み、絶句して、触りたくもない気分だったのですが、 ここは一定期間が過ぎるとリンクが切れるようなので今の間に一応取り上げておこう、と。 ふんぞり返る老人たち 高山正之(ジャーナリスト) Voice、2…
知的障害者向けケアホームWeaver Court の入所者2人の死(去年11月)と 精神科病院Lynfield Mount Hospitalでの患者1人の死について 報告書にあまりにも不審な点が多いとして YorkshireとHumberを管轄するNHSが合同調査を命じた。 同ホームは7月のケア…
14日のエントリーで 英国公訴局長の自殺幇助に関するガイダンスに各界の法曹関係者らから 連名で批判が出たことを紹介しましたが、 それに対して、 もともとの訴訟を起こして問題提起したMS女性のDebby Purdyさんが反撃。 むしろガイダンスは不十分なので…
リーズ大学の研究者と子どものホスピスの共同研究で、20年間に渡り、ホスピスに紹介されてきた1554人の子どもと親を追跡。89,5%は5年以上生きた。ケースによって必要とするケア・支援の内容と期間はさまざまで、20年以上にわたって必要としたケースもあっ…
英国で、ダウン症を理由にした中絶が 実は政府の公式発表の2倍も行われていることが判明した。 London大学に本拠を置く the National Down’s Syndrome Cytogenetic Registerによると、 2004年から2008年までにダウン症候群と診断された4777胎児…
独立の調査で、 英国で不適切な抗精神病薬を投与されている認知症患者が15万人に及び、 年間1800人の死の原因となっている、と。 抗精神病薬が認知症患者に使われると多くの副作用があり、 死のリスクは3倍に、脳卒中のリスクは2倍になる他、 認知機能も低下…
ちょっと意外な調査結果。UCLAの調査で、これから60代に向かうベビーブーマーは、その前の世代に比べて障害を負っている人が多くなる、と。研究者らは、その要因を、黒人やヒスパニックの割合が高くなっている人口動態にあると説明している。:研究者の言う…
この前、近所の耳鼻科に行った。 ちょっと年配の医師だけど、割と言いたいことが言えて、 打てば響く……といった感じのテンポよい反応をしてくれるので、 私はどちらかというと、この先生のファン。 ただ、この医院で戸惑うのは、今時めずらしく、 一度に数人…