2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧
カナダの“無益な治療”訴訟、Maraachli事件の続報。 Joseph君の呼吸器を「無益な治療」だとして外すと言い渡した病院と、 それに抵抗し、せめて死までの時間を自宅で過ごせるように気管切開を、と求める両親が 裁判で争った末に、カナダの裁判所は病院の訴え…
英国で Compassion in Dying というチャリティが「可能な限り患者の選択とコントロールを増やす」ことを目的にした無料の電話相談を計画中とのことで、ターミナルな患者や重病者を死に導くつもりか、と批判を浴びている。同チャリティは Dignity in Dying の…
Dominic Wilkinsonと言えば、 去年Julian Savulescuと一緒に「臓器提供安楽死」を提唱する論文を書き、↓ 「生きた状態で臓器摘出する安楽死を」とSavulescuがBioethics誌で(2010/5/8) Savulescuの「臓器提供安楽死」を読んでみた(2010/7/5) 「腎臓ペア交換」…
中国で脳卒中を起こし植物状態に陥ったオーストラリアの男性を巡り、 悩ましい事態が報道されている。 男性は元オーストラリア空軍勤務のThomas Barry Mooreさん。 去年の12月31日に脳卒中の発作を起こし、 その後118日間、中国の病院で意識不明のままだ。 …
Wesley Smithの以下のブログ・エントリーによると、 Bill To Make Washington Assisted Suicide Honest Secondhand Smoke, April 27, 2011 ワシントン州の尊厳死法によって医師による自殺幇助を受けて死んだ人の場合、 現在は医師の報告書の死因の欄には元々…
よく覗かせていただいている夜の死体運び屋さんのブログに、たいそう面白い記事があった。「親族代表席にはだれが座る?」というタイトルで、「奥さんがいないと何もできないのに、家庭ではオヤジ風を吹かせるタイプ」の喪主さんは、その奥さんの葬式で、親…
シアトルこども病院が去年11月にHastings Center Reportに発表した 成長抑制ワーキング・グループの論文については 以下のエントリー他、いくつも書いていますが、 成長抑制WGの論文を読む 1(2011/1/27) その論文の内容について 同レポートの3月―4月号に掲…
去年1月にスイスのDignitasで自殺したカナダの女性 Kathleen(Kay)Carterさん(89)については、以下のエントリーで紹介していますが、 Dignitasで自殺した15人目のカナダ人は「脊柱管狭窄症でターミナル」の怪(2010/2/9) Kayさんの娘の Lee Carterさん夫婦…
これまで2歳児以上が対象だったバクテリア性髄膜炎ワクチンを、米国FDAが生後9カ月以上にも認可。 http://www.medicalnewstoday.com/articles/223244.php インド、5価ワクチン Pentavalentを導入。:先頃のゲイツ夫妻の訪印は、これが主要な目的だったわけ…
Current Oncology誌の最新号に 安楽死合法化ではセーフガードもコントロールも効いていない、と 指摘する論文が掲載されています。 全文が以下から読めます。 Legalizing euthanasia or assisted suicide: the illusion of safeguards and controls J. Perei…
「本邦初の小児脳死ドナー臓器移植に投げかけられた疑問 - 大塚俊哉」。大塚氏は都立多摩総合医療センター心臓血管外科部長。 http://news.livedoor.com/article/detail/5511263/ 「お楽しみ屋さん店長日記」というブログに、4月6日に起きた列車飛び込みに…
いただきものの情報で、4月27日に、 ニューヨーク市立大学のGraduate Center主催のクィア関連のセミナーで NY大学の博士号候補者 Lezlie Fryeさんが Ashley事件についてプレゼンを行うとのこと。 QUNY, The LGBTQ Student Organization of the CUNY Graduate…
ラス・べガス在住のCharles Kilduffさん(48)が Misson Hospitalの駐車場で4月9日午前2:30に 銃で撃たれて血を流している状態で見つかった。 傍にはハンド・ガンがあったという。 すぐにERに運ばれ、その場で死亡が確認された。 病院に対して臓器を摘出す…
2009年のFEN事件で逮捕された4人の内の1人、Lawrence Egbert医師に2007年のArizonaでの自殺幇助事件で無罪。 http://www.foxnews.com/us/2011/04/21/ariz-jury-acquits-doctor-assisted-suicide-case/ BMJ誌上で、自殺幇助合法化が障害者に影響するかどうか…
昨日、暇つぶしのDVDを借りに行った際に、 「レポ・メン」というタイトルに、「おや?」と目を引かれたのは、 1985年ごろに米国で同じタイトルの映画を見たことがあったから。 たしか、車のローンを払えなくなった人から、その車をとりかえしに行く あれこれ…
昨日の補遺で拾った週刊文春が1日遅れで田舎にも届いたので、読んでみた。 まず、記事は、今回の移植ネットの対応が最初から異例だったことを指摘する。 12日、最初の会見でドナー遺族のコメントが読み上げられた。 「息子は、将来は世の中の役に立つ大きな…
今日発売の週刊文春に「この疑惑を明らかにせず冷静な評価は下せない 初の子ども脳死移植「少年」は事故死ではなく自殺だった?」という記事が掲載されている。「新潟県内に住む男子中学生。この中学生は6日午後5時ころ、居住する町でJRのホームから列車に向…
ミュウがお世話になっている重症心身障害児施設(ここでは療育園)は 大きな県立の複合施設(ここではセンター)の一組織という位置づけ。 その療育園で、もう10年ほども前になるだろうか、私は 「師長&園長のタグ・チーム 」vs「保護者一人」というバトル…
去年、ハリケーン・カトリーナの際の安楽死事件の調査報道でピューリッツァを受賞したProPublicaが、今年もまた快挙。今度は2005年の住宅バブルのウラ側。まだ読んでいないけど、これもまたコワそうな話。 http://www.guardian.co.uk/world/richard-adams-bl…
15日の補遺で予告を紹介した、昨夜のNKH教育「カズオ・イシグロをさがして」。11時くらいだったか、福岡伸一氏がプレゼンターを務めていた部分で挫折。まぁ、もともと映画のプロモの来日であり番組なんだし、イシグロが番組冒頭で言っていたように作家は作品…
トンコさんのブログに、日本の原発推進を担ってきた専門家16人が連名で政府に提出した「福島原発事故についての緊急建言」。トンコさんが指摘しているように、これもまた大きく報道されることがない不思議。“国際水準の医療”で本当は起こっていること、議論…
Bristolに拠点を置くClassroom Videoという会社がある。 UKのほぼ全学校に向けた映像教材を提供している。 ここが20分ものの哲学の授業用ビデオを作製した。 既に英国の14歳から18歳の生徒たちに見せられている。 そのビデオの中に、 あのオーストラリアのDr…
2月にこちらのエントリーで予告を紹介した 生活書院の雑誌「支援」が、大震災があったにもかかわらず予定通りに創刊された。 さっそく手に入れて読み始めたら、 これまで味わったことのない感じを受けた。 なんというか、軽く頭ごと、ひっ捕まえられて揺さぶ…
7歳のSouth Dakotaの少女 Samantha Shawさん。 耳が突き出ていることがイジメの原因になることを心配して 母親が外耳の形を整える手術をさせたという。 ABCのGood Morning Americaに母親が出て、 イジメの予防手段として手術をした、と語った。 「だって子ど…
ゲイツ財団が何をやっているのか、について 「慈善ってな、いろんな衣をまとってやってくるんだよ」というタイトルのチョー面白い記事がある。 07年からゲイツ財団の動きを追いかけてきて(詳細は「ゲイツ財団とWA・IHME」の書庫に) 私は、ここに書かれてい…
今週日曜日17日夜10:00~11:30、NHK教育のETV特集で「カズオ・イシグロをさがして」。番組内容「イギリスを代表する作家カズオ・イシグロが10年ぶりに来日。単独インタビューで謎めいた素顔に迫る。映画が公開中の小説「わたしを離さないで」が問う命の…
この記事のよると、スイスには このブログでも取り上げてきたDignitas とExitの他にも 自殺幇助組織が3つあり、その5つでもって 年間350人が自殺幇助を受けているとのこと。 外国人を受け入れているDignitasと違い Exitはスイスに居住している希望者の幇助を…
かねて合法化への支持を表明している作家でアルツハイマー病患者でもある Terry Pratchettをプレゼンターに起用した自殺幇助のドキュメンタリー番組が この夏にBBCで放送される。 71歳の英国人ALS患者がDignitasで 毒物を混ぜた液体を自分で飲み、死ぬ様子を…
JDF被災地障害者支援センターふくしまのブログ立ち上げ。 http://blogs.yahoo.co.jp/shienfukushima2011green 法改正後、初の小児からの脳死・臓器移植が話題になっているけど、実は前後の処置・手続きから「事後的みなし脳死」や「私的脳死判断」によると思…
2005年、イスラエル兵によって頭を撃ち抜かれた12歳のパレスチナの少年の心臓が、 イスラエル国籍 を持つ12歳の少女に移植された。 その移植がドイツで「ジェニンの心」というドキュメンタリー映 画になって 反響を呼んでいるとのこと。 某MLで教えてもらっ…