中国で植物状態になったオーストラリア男性めぐる、医療と移送の費用問題
キャンベラ在住の娘のTracy Woolleyさんは
週770ドルを治療費として病院に送金しているが、
来月以降は払い続けることができないという。
週770ドルを治療費として病院に送金しているが、
来月以降は払い続けることができないという。
Woolleyさんは1月4日にオーストラリア外務省に
中国に行く費用も父親を自国に連れ帰る16万ドルも出せないと
助けを求めた。
中国に行く費用も父親を自国に連れ帰る16万ドルも出せないと
助けを求めた。
外務省によると、病気を理由にした国外退去への費用補助は
非常に限られた特殊な状況のもとでのみ認められるもので、
先方の医療機関が十分な治療に適さないものであるとか、
病状が重く一刻を争うような場合など。
非常に限られた特殊な状況のもとでのみ認められるもので、
先方の医療機関が十分な治療に適さないものであるとか、
病状が重く一刻を争うような場合など。
氏の自己責任を問い、
そんな人の医療費をオーストラリアの納税者がかぶるいわれはない、
外務省のいう通りだ、という論調が主流。
そんな人の医療費をオーストラリアの納税者がかぶるいわれはない、
外務省のいう通りだ、という論調が主流。
ただ、Woolleyさんへの非難の中には誤解もあって、
延命中止の決断をしないのがいけない、決断しなさい、と求めている人たちがいる。
延命中止の決断をしないのがいけない、決断しなさい、と求めている人たちがいる。
ここにはいくつもの問題が錯綜しているので
私自身もこの事態が提起する問題をどう整理して
どのように考えたらいいのか、ちょっと戸惑ってしまうのだけれど、
私自身もこの事態が提起する問題をどう整理して
どのように考えたらいいのか、ちょっと戸惑ってしまうのだけれど、
まずは絡まり合ったいくつもの問題を解きほぐしてから
一つずつ整理した上で考えるべきことだと思うのに、
「どうせQOLが低すぎて生きるに値しない人だから」という一事を
持ち込んだだけで、すべての絡まりが絡まりのままで一刀両断されて終わるような
危ういものが、そこにはあるようにも思えて、
一つずつ整理した上で考えるべきことだと思うのに、
「どうせQOLが低すぎて生きるに値しない人だから」という一事を
持ち込んだだけで、すべての絡まりが絡まりのままで一刀両断されて終わるような
危ういものが、そこにはあるようにも思えて、
それがまた、
「どうせ重症児だから」という一事が実は唯一の正当化の根拠だった
“Ashley療法”論争の危うさに、ふと頭の中で重なった。
「どうせ重症児だから」という一事が実は唯一の正当化の根拠だった
“Ashley療法”論争の危うさに、ふと頭の中で重なった。