2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

2012年6月29日の補遺

日本。「原子力の憲法」こっそり変更。原子力利用の「安全確保」の目的のところに「安全保障に資する」が追加された。「閣議決定された政府の法案にはなかったが、修正協議で自民党が入れるように主張。民主党が受け入れた」:私はこのニュースを知るのと前…

障害者への医療の切り捨て実態 7例 (米)

アシュリー事件で詳細な調査を行ったWPAS(現DRW)を含む 全米の障害者の人権擁護ネットワーク、NDRNから “アシュリー療法”、強制不妊、治療の一方的停止と差し控えを批判する 大部の報告書が出たことと、その冒頭の批判声明について、 以下のエントリーで紹…

2012年6月25日の補遺

ビル・ゲイツが「やっぱり人類の将来には原発よ」と、自らが立ちあげに関与した次世代型原発開発企業のTerraPowerを売り込み。 http://www.bizjournals.com/seattle/blog/techflash/2012/03/gates-nuclear-energy-technology-is.html で、その原発開発でTerr…

ミュウの試行錯誤

ミュウはもう何度か書いてきたように 「おかあさんといっしょ ファミリーコンサート」が3度のメシよりも好きなヤツで、 家にいる限り、午前1回、午後1回のコンサートDVDが決して欠かせぬ日課となる。 その時には親が「○○(タイトル)にする?」と聞くのに対…

「NHSは終末期パスの機会的適用で高齢患者を殺している」と英国の大物医師

East Kent Hospitals の神経科部長で、Kent大学の臨床神経科学科教授の Patric Pullicino氏が、ロンドンでの医師会講演で 現在、英国で病院またはNHSの医療下で亡くなる人は年間45万人おり、 そのうちの29%に当たる13万人がリヴァプール・ケア・パスウェイ(…

2012年6月24日の補遺

2月に論争になった「出生後中絶」すなわち新生児殺しの容認について、きっかけとなった論文を掲載したジャーナルJME(編集長はSavulescu)が、その論争の続編みたいな特集を予定しているらしい。:より誠実な生命倫理の議論が志向されている、というよりも話…

障害者の人権を侵害する医療への痛烈な批判: NDRNの報告書「まえがき」

“アシュリー療法”を巡るシアトルこども病院とWPASの合意の期限にあたる5月に WPAS(現DRW)が加盟する全国的障害者人権擁護ネットワーク National Disability Rights Networkが出した報告書について 6月20日の以下のエントリーで取り上げました。 障害者人権…

NC州知事が約束した強制不妊犠牲者への補償、上院が棚上げ

米国で初めて、 公的強制不妊プログラムの犠牲者への補償を決めたNC州の決断については 以下のエントリーで拾ってきましたが、 NC州で、かつての強制不妊事業の犠牲者への補償に向け知事命令(2011/3/21) NC州の強制不妊事業の犠牲者への補償調査委員会から中…

2012年6月20日の補遺

【ただいま英・豪の介護者週間です】 英国の今年の介護者週間のテーマは In Sickness and in Health 病める時も健やかな時も。 http://www.chron.com/business/press-releases/article/Counselling-Directory-Offer-Carer-Support-During-3644047.php http:/…

英国で子どもたちが飢えている

なんともショッキングな調査結果――。 ここ数年の経済不況で親が失業したり、総体的な家庭の経済状況の悪化により、 英国で満足な食事を取れないまま登校する児童が増えている。 ガーディアン紙のサイトの教師ネットワークに参加している全英591人の教師への…

障害者人権擁護ネットから報告書「“A療法”・強制不妊・生命維持停止は人権侵害」

障害児・者への“アシュリー療法”、強制不妊、生命維持停止について 市民権、人権侵害である、と批判する大部の報告書が、 National Disability Rights Network から5月に出ていました。 タイトルは Devaluing People with Disabilities Medical Procedures t…

「生徒に生体データ・ブレスレットつけさせ教師の技量を評価」研究に、ゲイツ財団から100万ドル

肌の発汗状態を電気信号化して人の集中や緊張度を測る技術 Galvanic Skin Response(GSR)を使ったブレスレットを授業中に生徒に装着させ、 それによって教師の技量を評価するシステムの研究に、 Gates財団から多額の資金が提供されている。 同財団が推進す…

「西側含め、各国政府からコンテンツ削除依頼が急増」とグーグル

グーグルが2010年から出しているインターネットの透明性に関する報告書で 過去6カ月間に、 西側の民主主義国を含め、各国政府がインターネットを検閲し、 政治的コンテンツの削除を依頼してくる件数が気がかりなほどに急増している、と。 スペインは ブログ…

スイスVaud住民投票、ナーシング・ホームと病院での自殺幇助へ新法

去年4月に以下のエントリーで紹介した住民投票が 17日に行われ、Vaudカントンで新法が作られることに。 スイスの地方自治体が高齢者施設での自殺幇助合法化巡り住民投票へ(2011/4/15) 刑法に個人的な利益ですることでなければ自殺幇助を違法ではないと解釈さ…

カナダBC州最高裁からPAS禁止に違憲判決

3日ほど留守にして昨日帰ってきたら その3日の内に自殺幇助関連で大きな出来事が2つも起こっていました。 一つがカナダで、もう一つはスイス(次のエントリーで)。 いずれも当ブログで既に拾って気になっていた話題でした。 まずはカナダのブリティッシュ・…

2012年6月13日の補遺

【英の介護者週間18日から24日】 特筆事項として、レスパイトを介護者の権利として法制化へ。 http://www.bbc.co.uk/news/uk-18379535 http://www.telegraph.co.uk/health/elderhealth/9320910/Carers-to-be-given-respite-holidays.html ガーディアンの介護…

スイスのナーシング・ホームでは既に自殺幇助が行われている

スイスのドイツ語圏のナーシング・ホーム職員への調査によると、 回答者の50%以上が自分の職場で自殺幇助が行われた、と答えた。 スイス在住者を対象とした自殺幇助機関Exitの幹部によると、 5年前には自殺幇助を容認するナーシングホームは20%だったと…

死ぬ権利協会世界連合、今日からスイスで世界大会

去年、以下のエントリーで取り上げた大会がいよいよ始まるようです。 死ぬ権利協会世界連合、来年チューリッヒで世界大会(2011/8/28) 世界中の55団体から約100人が参加予定。 (日本尊厳死協会もメンバーなので参加するものと思われます) スイスの自殺…

インドの貧困層への不妊プログラム、英国政府の資金で「温暖化防止のため」

7日の 米・英政府とゲイツ財団とUNPFにより優生施策、7月には国際会議も?のエントリーで 英国政府の資金でインドの貧困層に強制不妊が行われていることを 4月にガーディアン紙がすっぱ抜いたという話があったので、 その記事を読んでみました。 UK aid help…

拙著「アシュリー事件」追加訂正ひとつ

去年の秋に上梓した拙著 「アシュリー事件:メディカル・コントロールと新・優生思想の時代」(生活書院)について 刊行後に気付いた訂正や追加説明は、トップページの書庫 「拙著『アシュリー事件』について」書庫を新設し、注のテキストデータをアップしま…

「日本に介護者支援法を実現する市民の会」賛同申込書

■申込書送付先: Fax:03-5368-1956(一般社団法人日本ケアラー連盟事務局) メール:carers.law@carersjapan.com(下記の内容をご記入ください) 私は「日本に介護者支援法を実現する市民の会」に賛同いたします 氏名(団体名) (必須) ふりがな( ) ご…

【拡散希望】「日本に介護者支援法を実現する市民の会」に賛同のお願い

日本に介護者支援法を 実現する市民の会 にご賛同ください 「一般社団法人 日本ケアラー連盟」は、介護をしている人、介護者を気遣う人、介護者の抱える問題を社会的に解決しようという志を持つ人が集い、病気や障害ごとの縦割り介護を横につないで、「市民…

経済危機で臓器の闇市、アジアからヨーロッパへ拡大

これまで 中国、インド、ブラジル、フィリピン辺りが通り相場だった臓器のブラック・マーケットが ヨーロッパの経済危機でギリシャ、スペイン、イタリア、ロシア、 それからセルビアなどのバルカン諸国へと広がっている。 腎臓から髪の毛、精子、母乳まで あ…

干し芋

2008年にネットの別の場所に4回に分けて書いた 「干し芋」というタイトルのものを、こちらに書き写しておきたくなったので。 Day One インターネットで見かけて流行っているみたいだと知り、 スーパーで見かけては気になっていた干し芋。 なぜか見るたびに …

2012年6月7日の補遺

ビルダーバーグ会議続報。 http://www.guardian.co.uk/world/us-news-blog/2012/jun/05/bilderberg-2012-chantilly-occupy?newsfeed=true TIME誌の特集”HOW TO DIE”。:出来高払いにするから医師らが終末期の高齢者を無用の検査漬けにする、出来高払いではな…

米・英政府とゲイツ財団とUNFPAにより優生施策、7月には国際会議も?

メリンダ・ゲイツがこのところ中絶や家族計画について発言しているらしいことは あちこちで目にして気になってはいたのですが、やっぱり……という記事が出てきました。 1912年にロンドンで第一回国際優生学会議が開催されてから今年で100年――。 その記念すべ…

2009年に、ネットの別のところで書いたものを、 なんとなく、こちらに書き写しておきたくなったので――。 もう2年くらい、蚊をやっている。 象に闘いを挑んでいく蚊。 倒すどころか刺すことすら、できっこないのに 一人で力んで槍を構え 象の周りをぶんぶん…

2012年6月4日の補遺

今年のビルダーバーグ会議、米国ヴァージニア州で開催中。ヘンリー・キッシンジャーもビル・ゲイツも。会場周辺では抗議する人たちが集まっているが、そこではティー・パーティもオキュパイ運動も肩を並べているのだとか。 http://www.heraldnet.com/article…

「“アシュリー療法”ついに一般化か」書きました

米国ワシントン州のシアトルこども病院が、親の要望により、重症障害のある当時6歳の女児アシュリーから子宮と乳房を摘出し、さらにホルモン大量療法によって身長の伸びを抑制したことで世界的な議論が起きた2007年の“アシュリー療法”論争とその続報について…

2012年6月2日の補遺

【自殺幇助関連】 スイスのVaudカントンで17日に、ナーシング・ホームと病院での自殺幇助を認めるかどうかの住民投票が予定されている。 http://www.thelocal.ch/3433/20120601/ カナダのトロント大学で6日に「カナダで自殺幇助は合法化されるべきか」と題し…