干し芋

2008年にネットの別の場所に4回に分けて書いた
干し芋」というタイトルのものを、こちらに書き写しておきたくなったので。

Day One
インターネットで見かけて流行っているみたいだと知り、
スーパーで見かけては気になっていた干し芋

なぜか見るたびに
「江戸時代の旅人が懐に忍ばせていたような」と考えてしまう
あの鄙びた感じに、ちょっと憧れがあった。

で、ついに今日買ってみた。

思ったより固いのね。食いちぎって食べるって感じ。
不思議な食感は「焼き芋味の固いゼリー」というところか。

味は許す。「まぁ、おいしい」と形容してあげてもいい。

が、「ゼリーっぽい」食感がちょっと気に入らない。
だって「江戸時代」っぽくないじゃない。

スライス状のを買ったのが間違いだったかもしれん。
今度はスティック状のを買ってみようか。

けど、ハマったら太るぞ。

Day Two
袋の口はちゃんとゴムでくくっておいたのに
1日たったら

「焼き芋味の固いゼリー」が
「焼き芋味の厚紙」になっていた。

でも、
この方が「江戸時代」っぽくて
だんぜん旨い。

Day Three -1
開封後3日目に突入した干し芋

「焼き芋味の厚紙」から
「焼き芋味の靴べら」に進化し、

ついに残り1切れとなった。

次は箱買いするかもしれない。

Day Three -2
ミュウが家に帰ってきた。

味はウケるに違いないと思ったので、
「焼き芋味の靴ベラ」状になった干し芋
小さくちぎって口に入れてみた。

誤嚥しないよう、ちゃんと奥歯の上に置く。

一旦は噛もうとした彼女、
次の瞬間には「な、なにっ、ナニこれっ」

ものすごい形相になり、大口開けて、

べえええええええぇぇぇ。

「とって! とって! 早くとって!」

食品ではないものを喰わそうとした、虐待された……
と考えたようだった。

申し訳ないことをした。