2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

CA州の自殺幇助事件続報

先週、兄の自殺幇助でCA州の女性を起訴のエントリーで 取り上げた事件の続報で、 起訴された女性June Hartleyさんは 金曜日の罪状認否で容疑を否定した、とのこと。 ちょうど水曜日に the Final Exit の幹部ら4人が逮捕されたばかりとあって こちらの事件か…

Ashley事件リンク集 5:英国Katie Thorpeケース

2007年1月“Ashley療法”論争時にAlisonがメディアに露出した際のもの I want my girl to have the ‘Ashley Treatment’ The Telegraph, January 8, 2007 If only we could have stopped our child growing up, as well Echo, January 10, 2007 2007年…

Final Exit Networkの公式サイトを読んでみた

自殺幇助容疑で医師を含む4人の逮捕者を出したFinal Exitの公式サイト、驚愕の内容でした。 ①まずHOMEでは 前日の関係者の逮捕を受けて2月26日付でリリースが出ています。 自分たちは実際の自殺行為を“幇助”などしていないし 自殺をそそのかすようなこと…

100万人以上の子どものDNA情報が国のデータベースに(英)

英国政府が進めている国民のDNA データベースに 既に110万人分の子どものDNA情報が保管されており、 その半数は犯罪歴のない子どものものであることが明らかに。 うち、337000人分は16歳以下のもの。 88%は警察に逮捕され、その段階でDNAサン…

シャイボ事件のドキュメンタリー映画:新事実も

多くの著書のあるキリスト教系のプロライフ活動家で 障害当事者でもあるJoni Eareckson Tadaさんは “Ashley療法”論争のごく初期の2007年1月12日、 CNNのLarry King Liveに生出演して Diekema、Fost両医師を相手に果敢な批判を繰り広げてくれた人物。 もっと…

Final Exit自殺幇助事件続報:130人の自殺に関与か?

米国の全9州で捜査が行われている the Final Exit Networkの自殺幇助疑惑については、 ものすごい数のニュースが出てきて、とても読みきれませんが、 どうやらFBIが逮捕された4人を起訴した模様。 その他に、ちょっと目を引かれた記事3本を以下に。 ① APか…

Cameron党首「これ以上話したくない……」

英国保守党Cameron党首の息子Ivan君の死について、 Timesにあった追悼記事という趣の1本から 特に目に付いた点、それから個人的に思うことを。 息子の病院通いや看病の体験が、 Cameron氏の医療に対する考えに影響を与えて NHSの存在そのものに否定的だった…

精神障害者への自殺幇助でも the Final Exit に家宅捜査

前のエントリーで取り上げた 全9州における、自殺幇助容疑での the Final Exit 捜査関連。 Arizona州Phoenixで2006年に 慢性的な精神疾患のある58歳の女性 Jana Van Voorhisさんの自殺に The Final Exit Networkから訪れた老人2人が関与したとして Maricopa…

尊厳死アドボケイト団体の幹部4人を逮捕、他8州も自殺幇助容疑で家宅捜査(米)

「耐え難い状態に苦しんでいる人々を助けるために活動する」とウェブサイトに謳う 尊厳死アドボケイト the Final Exit Network の代表を含む幹部ら4名が 会員に成りすましたGeorgia州検察局捜査員のおとり捜査によって逮捕された。 容疑は昨年6月の58歳の男…

日本語の「無理心中」を英語にするとmurder-suicide

カナダに Alex Schadenberg という人が代表を務めている Euthanasia Prevention Coalition (安楽死防止連盟)という組織があるのを最近知って、 そのブログを時々のぞいてみたりしているのですが、 そこの記事で ずっと頭に引っかかっていながら調べようと…

保守党Cameron党首の脳性まひの息子(6歳)死亡

6歳のIvan君は脳性まひで てんかんの発作も頻発していたとのこと。 昨夜体調が悪くなり、 今日ロンドンの病院で亡くなったとのこと。 Cameron党首は今日の正午、国会で首相の質問に出席する予定だったところ Brown首相から勧められてキャンセル。 Brown首相…

ウィル・スミス「7つの贈り物」を見てしまった

春休みに入って最初の水曜日なので、 日ごろ利用できない映画館のレディスデイに出かけようというのも 今回は「おくりびと」を見ようというのも 個人的には前から決めていたことだったのに、 「おくりびと」がアカデミー賞をとってしまったものだから 行って…

肥満対策で胃の手術受ける子どもが急増(米)

米国では ざっと50キロ以上の肥満状態にある成人で 胃のバイパス術や切除、バンディング(胃の一部を括る? 復元可能が利点)など 減量手術を受ける人が1998年の14000人から2006年には178000人へと急増。 その一方で18歳以下の未成年に関しては リスクが大き…

ダウン症の安全確実な出生前検査まもなく米国で提供開始

現在のダウン症の出生前検査の方法には不正確さと流産の危険性が指摘されていることから 母体の羊水の中にある胎児の遺伝情報を取り出して検査する方法が新たに開発されて 脚光を浴びているらしいな……という記事は かなり前から目にはしていましたが、 いよ…

WA州の尊厳死法3月5日に施行

去年11月の住民投票で賛成多数で決まり、 先週金曜日に具体的な手続きなどの細則が最終的に決定されて Washington州の尊厳死法(Death With Dignity Act)が3月5日に施行されるのを前に 昨日、州立ホスピスなど緩和ケア関連団体が共催で 州内110のホスピ…

環境ホルモンが女性の不妊にも影響?

UCLAの科学者らが1240人の女性を調べたところ、 食品のパッケージや殺虫剤、家の中にある物品に含まれる化学物質によって 妊娠しにくい身体になっている可能性がある、と。 もっとも予備的な調査であって、両者の相関関係が決定付けられたわけではないとのこ…

W・Smith が日本の受精卵取り違え事件をとりあげる

Wesley Smith が自身のブログ Secondhand Smoke で 日本で起きた受精卵取り違え事件を取り上げています。 「どんな手段を使っても欲しいものは手に入れる権利がある」とする “権利がある”文化(Entitlement Culture)に対して 自分はずっと警告を発してきた…

Ashley事件リンク集 3 : 2006年から2007年論争当時のブログ記事(Singerへの反応含む)

2006年 Helping families care for the helpless TH George Dvorsky, Sentient Developments, November 6, 2006 (父親のブログに引用された「グロテスク」発言) 2007年1ー2月 公共性のあるサイト A Disability Community's Response to the Ashley…

NECが開発するチャイルドケアロボットPaPeRo

NECが開発しているチャイルドケア・ロボット PaPeRo。 上記リンクのサイトから、そのコンセプトは このロボットの役割の主眼点は「チャイルドケア」、子どもの見守りです。また、子どもと遊ぶこと以外にも、物語の読み聞かせや、クイズの出題などの情操教育…

アスペルガーの治療にロボットを

アスペルガー症候群(ASD)の子どもの治療に 子どもの情動をモニターしながら遊び相手を務めるロボットを導入し、 子どもが人と付き合うスキルを身につけさせようと、 世界中で研究が進んでいる、とか。 なにしろ米国での試算では 1人の自閉症児の生涯にか…

「会議で退屈したからAshleyは赤ん坊と同じ」とDiekema医師

去年新たに見つけた米国医師会新聞によるDiekema医師のインタビュー記事について、 会員でなくても読める冒頭の部分を元に D医師「施設内審査委員会が承認した」と大ボラのエントリーで書きました。 そのウソが重大であるだけに、この記事の内容はたいそう気…

兄の自殺幇助でCA州の女性を起訴

何度か脳卒中を繰り返して 視覚、聴覚と運動機能の障害を負い、 自殺を考えるようになった45歳の弟James Harleyさんが 去年12月7日にヘリウム吸引で窒息死したのを 幇助したとして 妹のJune Hartleyさん(42)が起訴された、とのこと。 2002年からDA(地方検…

CA州で女児4人に1人がHPVワクチンを接種

ヒト・パピローマ・ウイルス(HPV)ワクチンGardasilについて、 ワクチンの安全性を監視する団体the National Vaccine Information Center(NVIC)が リスクを調査するようにObama政権と議会に対して出していることを 17日のエントリーで取り上げた記事で読ん…

「正しい殺人には罪悪感を感じるべきではない」倫理学の思考実験

英国のMS女性の 「私の自殺を手伝う夫を罪に問わないで」という訴えに それはむしろ罪を背負う覚悟でやってくれと頼むべきことなのではないか……などと考えていたら 先週の「伊で安楽死の女性、死因は心臓発作」のエントリーに 「安楽死は相手に自分のために…

W.Smith「“死ぬ権利”は“死ぬ義務”になる」

このところの英国での自殺幇助合法化に向けた動きと そのさなかでのDebbie Purdyさんへのメディアの注目を受けて、 Wesley Smithが英国のTelegraph紙に寄稿しています。 自殺幇助合法化運動の推進者らから合法的自殺幇助のモデルとされている Oregon州の実態…

スコットランドでも自殺幇助合法化法案か

自身もパーキンソン病を患っている無所属の議員さんが 終末期の患者に自殺幇助を認める法案を スコットランドの議会に提出しようとしていることに対して、 司教(?Bishop)が批判しています。 終末期の患者の多くは 家族に対して自分が負担になっていると感…

NH州でも自殺幇助合法化法案

昨日、Hawaii州議会に自殺幇助合法化の法案が提出され、 拒否されたニュースを取り上げたばかりですが、 今度はNew Hampshire州の議会に 医師の自殺幇助を合法化する法案が提出されたとのこと。 決まれば、 すでに合法化しているOregon, 去年11月に住民投…

自殺幇助希望のMS女性が求めた法の明確化、裁判所が却下(英)

去年、以下の2つのエントリーで取り上げてきた件の続報。 MS女性、自殺幇助に法の明確化求める(英)(2008/6/27) 親族の自殺協力に裁判所は法の明確化を拒む(英)(2008/10/29) 簡単に言えば、この多発性硬化症の女性 Debbie Purdyさんは、 いずれ夫に付き…

Ashley事件関連資料リンク集一覧

Ashley事件関連資料リンク集 以下の項目ごとにエントリーとしてリンク集を作っています。 時間のある時に少しずつ、 項目もエントリーとして増やしていきますが、 既存のエントリーの内容にも随時、追加・訂正を行う予定です。 1.2006年から2007年…

Ashley事件リンク集 2 :論争当時のメディア報道(当事者発言を含まないもの)

2007年論争当時のメジャー報道 1月4日 http://www.cbsnews.com/stories/2007/01/04/health/main2332076.shtml?source=RSSattr=Health_2332076 (AP記事:Frader, Caplanコメント) http://archives.cnn.com/TRANSCRIPTS/0701/04/ng.01.html (CNN, Nancy…