アスペルガーの治療にロボットを

アスペルガー症候群ASD)の子どもの治療に
子どもの情動をモニターしながら遊び相手を務めるロボットを導入し、
子どもが人と付き合うスキルを身につけさせようと、
世界中で研究が進んでいる、とか。

なにしろ米国での試算では
1人の自閉症児の生涯にかかるコストは3200万ドル、
米国政府には総額で年間900億ドルのコストがかかっているのだから、
それによって社会的にも財政的にもインパクトは大きい、と。

Robot Playmates Monitor Emotional State Of Children With ASD
The Medical News Today, February 18, 2009


基本的には
心拍数とか体温、筋肉の動きや状態など身体状況のモニター情報から気持ちの動きを読み、
それによってロボットが子どもとの位置関係や遊びにおける反応方法を変える、

一貫性があって予見可能な反応がASDの子どもたちに安心感を与える、という話。

ASD治療でロボットと人間のやり取りを実現したいと研究している研究者は
「ロボットが子どもの情動を読み取るモデルは
経験豊富なセラピストの能力とほとんど同じ」だと。


――そんなこと、ありえないよ。
だってロボットには「読み取り」はあっても「洞察」がない……と思ったのですが、

あ、でも、この研究者の発想も、もしかしたら同じかも……。