2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

2011年10月31日の補遺

Peter Singerが抑止力を根拠に死刑を支持する発言。 http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/9811#comments Peter Singerのツイッターは https://twitter.com/#!/PeterSinger 日本語で「米メルクの7~9月、純利益5倍に 売上高は8…

代理母をやったら、産後に合併症で死にかけて医療費21万ドル(米)

代理母斡旋業が無規制のまま放置されている米国で、 オーストリアの夫婦の代理母をやったコロラド州の女性が とんでもない健康被害をこうむり、莫大な医療費を抱える羽目に。 代理母はCarrie Mathewsさん。 2歳、4歳、6歳、8歳の4人の子どもの母親で テレビ…

アルツハイマー病の人の介護者、最大のストレスはコミュニケーション

The National Family Caregivers Association (NFCA全国家族介護者協会)と Forest Laboratories, Inc.とがGfK Roper Public Affairs & Corporate Communications に委託して 今年3月28日から4月25日の間にアルツハイマー病の人の介護者674人に調査を実施。 …

ウクライナで広がる闇の臓器売買

ウクライナで臓器の闇売買が広がっている。 ロシアなど 本人が文書で拒否していない限り 死者の臓器を医師は利用してもよいとする いわゆる「オプト・アウト」方式となっている国も多いが、 ウクライナでは 家族同意が必要とされている。 ただ、葬儀屋を巻き…

イスラエルの貧困層から米国の富裕層へ、腎臓を闇売買 (米)

イスラエルの困窮者の弱みに付け込んで1万ドル程度で腎臓を売らせ、 米国の富裕層に12万ドルで売っていたのはLevy Izhak Rosenbaum。 NY市ブルックリン在住のユダヤ人。 売買仲介を希望する会社員を装ったFBIの“おとり捜査”で 09年7月に逮捕されており、 一…

2011年10月28日の補遺

USA Todayへの読者の手紙で、「メディケア・メディケイドといった公的保険で介護施設に入っている人がほとんど。こんなだから自分で民間の介護保険に入ろうなんてインセンティブも働かないし、身内の面倒は身内で見ようという気にならないんだよ」と。:オバ…

ナーシング・ホームで暮らす人の権利(米国)

ナーシング・ホームで暮らす人の権利は 1987年のNursing Home Reform Lawという連邦法で保障されたもの。 特に個人の尊厳と選択そして自己決定が強調されている。 上記の法に基づいて、ナーシング・ホームだけでなく アシスティッド・リビングやケア・ホーム…

10月は「介護施設で暮らす人の権利月間」(米国)

10月は米国では「介護施設で暮らす人の権利月間」。 去年までは「介護施設で暮らす人の権利週間」だったのが今年から「月間」になった。 6月にも「介護保険情報」の連載で ケアホームの劣悪な介護実態を潜入調査で暴いた英国の消費者団体の報告書について 書…

2011年10月27日の補遺

去年スコットランドで自殺幇助合法化法案を提出したMacDonald議員が、次の提出に向けて動き出したみたい。去年否決された法案には当初、生きるのが嫌だという非自立の身体障害者も含まれていた。詳しくはこちらから→http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/622…

TPP進める経済会のトップ、やっぱりぐるっと廻って“ゲイツつながり”

暇にまかせて人さまのツイッターをあちこち覗いて遊んでいたら ふと目についたのが、以下のBluerose_smell さんの23日のツイート。 経団連会長は、遺伝子組み換え種子モンサントと業務提携、放射能除去薬メジフィジックス出資の住友化学会長米倉氏、経済同友…

“大型ハイテクGM強欲ひとでなし農業”を巡る、ゲイツ財団、モンサント、米国政府、AGRAの繋がり

ゲイツ財団とモンサントのアグリ・ビジネスの繋がりについて これまでに以下の2つのエントリーを書いています。 ゲイツ財団がインドで目論んでいるのはワクチン普及だけでなくGM農業改革も(2011/4/16) 「アグリビジネス」の後ろにはワクチン推進と同じ構図が…

HPVワクチン、男児にも定期接種が望ましい、とCDC

米国 CDC (疾病予防管理センター)の予防接種委員会が 11歳から12歳の男児にHPVワクチン・ガーダシルの定期接種を推奨。 これまで言われてきた性器イボのみならず、 性行為によってHPV感染する恐れのある口腔、陰茎、肛門のガンが予防できるし、 男性でこれ…

2011年10月25日の補遺

カナダ・ケベック州の自殺幇助委員会、緩和ケアの充実を勧告へ。:カナダはこのところ自殺幇助合法化で動きが活発。特にケベックだけど、じゃぁ、この辺でトーンダウンかな。詳細は以下に。 http://www.winnipegfreepress.com/canada/breakingnews/committee…

欧州司法裁判所、「ヒト胚を使った研究成果に特許認めず」を堅持

EUが1998年に出した生命技術に関する指針では、 商業的搾取が道徳に反する、特に“ヒト胚を産業または商業目的に利用した”ものには 特許は認められない、と規定する一方で、 当時はまだ技術そのものが開発されていなかったために ヒト胚の定義はない。 また欧…

介護者“燃え尽き症候群” 10の症状

「家族介護の9つの秘訣」に続き、再びAARPのサイトから―― 優しくて頑張り過ぎちゃった介護者に訪れる“燃え尽き症候群”。 こんな兆しが見られたら、あなたも“燃え尽き”かけているかも。 ① 介護について話す時に「いつだって」「ゼッタイに」と言っている。 「…

2011年10月23日の補遺

遺伝子操作をした豚からの臓器移植研究はこの10年で目覚ましく進歩している。Xenotransplantationというんだそうな。Xenophobiaって、外国人嫌悪のことだから、異種間の臓器移植という意味なのね。なんか気持ちの悪い単語だなぁ……。 http://www.medicalnewst…

介護者の権利章典 再改定版

2008年12月に「介護保険情報」誌の連載「世界の介護と医療の情報を読む」で仮訳したものを、 以下のエントリーにアップしておりましたが、 「介護者の権利章典」訳を改定しました(2009/12/12) 自分でも、この訳には当時から全然満足できておらず、 いつかや…

「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」:シーザーのNO! はNYから聞こえてきた

オフィシャルサイトはこちら ↓ http://www.foxmovies.jp/saruwaku/ ちょっと前に新聞で沢木耕太郎氏のレビューを読み、 すばらしい作品なのに、サルの知能が伸びるきっかけになるのが認知症治療薬という その一点だけが安っぽいという意味の個所を読んだ時に…

英国看護学会から自殺幇助に関するガイダンス

The Royal College of Nursing (RCN)が20日付で自殺幇助に関するガイダンス RCN guidance on responding to a request to hasten death を出した。 私は余裕がなくて読めませんが、ガイダンス本文はこちらに ↓ http://www.rcn.org.uk/__data/assets/pdf_file…

乙武クンが「親はおおらかな方がいい」と

乙武洋匡クンの「障害のある子どもの親はおおらかに」説が、 どうやら論争になっているらしい ↓ http://togetter.com/li/198030 こちらのlessorの日記さんのエントリーで知った ↓ http://d.hatena.ne.jp/lessor/20111008/1318099122 概ね、lessorさんが言っ…

家族介護の9つの秘訣 (AARP版)

米国の退職者協会AARPの「介護の成績表」情報に行った際に たまたまAARPサイトで目についた介護者支援サイトが面白そうだったので、 とりあえず10月4日の補遺で拾っておきましたが、 その中の一つが「家族介護の9つの秘訣」というスライド・ショー。 副題は…

2011年10月18日の補遺

「患者にとって死を受け入れることは難しいが、やらなければならないこと」というタイトルのWPの記事が、自殺幇助を受ける自己決定権と、終末期に無益でありながら苦痛を強いる治療を家族が差し控えることとを一緒に論じている。 http://www.washingtonpost.…

高齢者の入院時にカルテに「蘇生無用」ルーティーンで(英)

英国では病院が患者を蘇生無用(DNR/DNAR)指定する際に、 必ずしも家族への通知をすることが義務付けられていないことについて、 以下のエントリーなどで追いかけてきましたが、 肺炎の脳性まひ男性に、家族に知らせずDNR指定(英)(2011/8/3) 「本人にも家…

2011年10月17日の補遺

生後11カ月の無脳症の乳児に親の希望で外科手術が行われたケースを、去年のTruog論文で正当化する論文が出たらしい。Aの利益でBへの介入が正当化されるというのは、臨床の論理よりも、社会の利益のため科学の発展のために研究対象への介入が正当化される研究…

拙著「アシュリー事件」のホルモン投与期間虚偽報告疑惑について

P.78のホルモン投与期間の虚偽報告疑惑のくだりについて、 ガンサー&ディクマ論文が受理されたのが2006年3月2日であることから、 「1年ちょっと」は虚偽報告とはいえない可能性があるのでは、とのご指摘をいただきました。 実は、この点について書いた2007…

2011年10月15日の補遺

詳細は知らないのだけど、医療制度改革に盛り込まれていた介護保険プラン(たぶん民間の介護保険加入を義務付けて、加入が困難な人には助成金を出すという話では、と)について、オバマ大統領がついに諦めて削除。共和党は「勝利」と。:反格差社会デモの間…

2011年10月14日の補遺

臓器移植法を問い直す市民ネットワークから「脳死・臓器移植 Q&A50:ドナーの立場で“いのち”を考える」刊行。:まだ入荷していないみたいだけど、とりあえずアマゾンにオーダー入れた。 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4875252846 生命倫理に関する米…

明日15日、反格差社会デモ Occupy Together 国際行動へ

米国で始まった「ウォール街を占拠せよ」反格差社会デモ、 今では世界1723のコミュニティに広がっている。 詳細は、こちらの Occupy Together サイトに ↓ http://www.meetup.com/occupytogether/ 日本でも、明日12:00 六本木の三河台公園で Occupy Tokyo ウ…

「囚人を臓器ドナーに」は実施面からも倫理面からもダメ、とCaplan論文

12日のエントリーでとりあげたインタビューで言及されていた、AJOBのCaplan論文を読んでみた。 The Use of Prisoners as Sources of Organs – An Ethically Dubious Practice Arthur Caplan, University of Pennsylvania The American Journal of Bioethics,…

2011年10月13日の補遺

市民発! 介護なんでも文化祭 10月23日10時~16時。上智大学四谷キャンパス12号館・体育館にて。ケアラー連盟も出展。 http://blog.goo.ne.jp/kaigobunkasai オーストラリアでは来週、ケアラーズ・ウイーク(介護者週間)。 http://www.standard.net.au/news…