“大型ハイテクGM強欲ひとでなし農業”を巡る、ゲイツ財団、モンサント、米国政府、AGRAの繋がり

ゲイツ財団とモンサントのアグリ・ビジネスの繋がりについて
これまでに以下の2つのエントリーを書いています。


モンサントについては、
最近みつけた、とても詳しく分かりやすいブログ記事がこちらの ↓


             ―――――

今回とりあげる以下のTriple Punditの記事は
上の2つのエントリーの間に当たる9月16日に補遺で拾ったものです。

当時はさほど重要とは分からず補遺に放置していたのですが、
日本のTPPに関連して気になる情報に接し(それについては次のエントリーで)
いよいよこの記事の意味するところが大きいと思われるので、とりまとめてみます。


冒頭で提起されているのは以下の事実。

ゲイツ財団は最近モンサントカーギルなどアグリ=バイオテク企業と手を組んで
例えばウイルス抵抗性を持つキャッサバ(イモの一種?)研究に1190万ドルなど、
遺伝子組み換えGM研究に資金を投じている。


この後、記事では非常に興味深い4つの指摘がされています。

ゲイツ財団はUSAIDとも国務省とも強力に繋がっている。
(当ブログでもUNAIDのトップは元ゲイツ財団職員だとの情報を
冒頭にリンクした4月16日のエントリーで拾っています)

国務省モンサントの利益推進エージェントとなっていることは
ウィキリークスに暴かれたばかり。


ゲイツ財団はモンサントの50万株を2300万ドルで購入。


そもそも2008年の段階でFAO(国連食糧農業機関)から
持続可能性が高くアフリカの農民にとって本当の支援になるのはオーガニック農法だとの
報告が出ているし、

最近では、モンサントGM作物によって逆に害虫の方が強化・進化、
モンサントの大ヒット農薬であるラウンドアップにも耐性を持つ雑草も出ているなどの
指摘も相次いで、

Guardian紙は去年9月29日に
Why is the Gates foundation investing in GM giant Monsanto?
(なぜゲイツ財団はGM最大手モンサントに投資するのか?)という記事の中で、
以下のように書いている。

政府レベルでも地方レベルでも出ているのは、
アフリカ諸国には適さない米国型の大規模ハイテク農法が
「世界の飢餓対策」の名のもとに世界で最も貧しい農民に押し付けられるようなことは
あってはならない、との深刻な懸念の声だ。


このTriple Pundit記事の著者が最後に誰か賢い人の言葉として
ものすごくいいことを言っている。

A really wise person once said that we cannot expect to solve the world’s problems by using the same thinking that created them.

前にだれか賢い人が言っていたように、
世界の問題は、その問題を創り出したのと同じ考え方では解決できないのだ。
GM技術は、まさにその同じ考え方で問題解決を図ろうとするもの以外の何でもない。

ただ、この人、いまいち分かってないのよね……と思うのは
それに続いて、こう書いているのね。

バイオテク農業企業は、手段を選ばず自らのテクノロジーを広く推し進めている。
ゲイツ財団のような団体がそうした企業を支援することはない。

――だから、“支援”しているんじゃないだってば。
この人、ワクチンで起こっていることを知らないのかな。



今日は、以下のようなニュースも出てきていて、
中国とゲイツ財団とが「途上国での新たな医療と農業のイノベーションで提携調印 ↓



ビル・ゲイツはワクチンでやれたことを農業でもやれると読んで、
いよいよ本格的に仕掛けて出ている……と、私には見えるけど……。