TPP進める経済会のトップ、やっぱりぐるっと廻って“ゲイツつながり”

暇にまかせて人さまのツイッターをあちこち覗いて遊んでいたら
ふと目についたのが、以下のBluerose_smell さんの23日のツイート

経団連会長は、遺伝子組み換え種子モンサントと業務提携、放射能除去薬メジフィジックス出資の住友化学会長米倉氏、経済同友会代表幹事はワクチンで有名なメルクと深い関係にある武田薬品社長長谷川氏。TPPで、医薬品緩和市場開放でボロ儲けの2大経済団体。

モンサントにメルク…… え? それって……。

        
まず、
モンサントについて拙ブログで拾った情報を整理してみると、



日本メジフィジックスについては知らなったので、
ちょっと検索してみたら背景にいるのはゼネラル・エレクトリック社

当たり前ながら、
Cascadeという個人投資会社を持っているビル・ゲイツはGEの株主さんだし、
ここ数年、ゲイツの投資の師匠をやってるウォーレン・バフェットも同様。


2011年3月25日の補遺で拾ったように
3月にはゲイツ夫妻とバフェットは一緒に訪印している。

インドといえば、
ゲイツ財団が仕掛けるワクチンや避妊や農業のイノべージョンのグラウンド。
そこでバフェットは「慈善に回すのはヤバい金でも全然構わない」と。

バフェットは数年前に個人所有の株をごっそりゲイツ財団に差し出し、それ以後、
2人はせっせとゲイツ財団に世界中の金持ちのゼニを結集させている。

それは、つまり世界人口の1%のスーパーリッチたちと
そこに繋がる先進国の政府が、“慈善”や“途上国支援”という名目を隠れ蓑に
自分たちの国民を見殺しにし、途上国の人々を餌食にしながら、カネを回し、
さらに自分たちが肥え太るべくグローバルひとでなし経済を維持していくために
ゲイツ財団を見てくれの良い“財布”として使おうと決めた、
ということなのでは?

その“慈善団体”は、2009年段階で既に
WHOよりもおカネ持ちだったんだけど……。


③ 次にメルクと仲良しの武田製薬について。

まず、ゲイツ財団とメルクとのつながりについて
分かりやすいのは、こちら ↓


ちょっと面倒でもよかったら、こういうところから関連リンクへ ↓



で、武田製薬には今年5月に、
それまでゲイツ財団のグローバル・ヘルス部門のトップだった山田氏が、役員として着任している。

すると、その前後から、日本でも
GAVIやゲイツ財団との「途上国ワクチン支援」での提携が目に見えて加速。

この辺りのことは以下のエントリーで概観している ↓
(タイトルにあるように山田氏の後任はノバルティスからの引き抜き)


このエントリーの最後で私は以下のように書いた。
(実際に行ってもらうとリンクも)

ゲイツ財団が世界の科学とテクノとグローバル経済に及ぼす影響力(支配力?)は

まず、身体を巡る血液のように世界中の研究機関に浸透した研究助成のカネを通じて、
次に、上記のように世界中の国々や国際機関に送りこまれた「元職員」を通じて、
そして、ウォーレン・バフェットと2人でタグを組んでの投資行動を通じて、
またカネを通じての世界中のメディア・コントロールと、
Lancetを始めとする研究メディアのコントロール……

などなどを通じて、数年間で
あっという間に世界中に広がり強大化してきている。

それは、まるで、
世界的大不況が広がり、各国政府がカネと政治力を失っていくにつれ、
逆に、ごく少数に極端に集中していく富とその力とが
ゲイツ財団を中心に集中・強大化・組織化されていくかのようで。


これまではその戦略のキーワードは
ワクチンと母子保健を中心にした「医療」だったけど、

いまやそこに「農業」が追加され、これからのキーワードは「医療と農業」――。


今日の直前エントリーの最後に追記したように、
中国政府が途上国の医療と農業のイノベーションゲイツ財団と提携調印とのニュースが出てきているし、

25日の補遺で拾ってたんだけど、
もう1つ、「これを聞いて驚くなよ……」ともったいぶった前置きをしたいようなニュースもある。

なんと
ゲイツとバフェット、「貧しい農民を支援した功績」により24日、
World Food Program USA’s George McGovern Leadership Awardなる賞を受賞している。

まるで来週のG20でのゲイツ演説に向け、
彼の“慈善家”ぶりに、より強力なスポットライトを当てるかのように、ね。

ビル・ゲイツは受賞の言葉として、
途上国の医療と農業の支援にゼニを投じることに
不況だからと言って金持ち国はひるんではならない……とか
「貧しい農民への支援はこれまでになく重要になっている」などと発言。



誰も言わないけど、TPPって実は、
こういう大きな構図の中の、ほんの小さな一部の話なんでは――?