2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧
Zach McDanielくん(12)をめぐるテキサスの無益な治療事件の続報で、Zachくん、治療を受けられる病院へ転院。:よかった。 http://medicalfutility.blogspot.jp/2012/08/update-mcdaniel-v-cook-childrens.html FEN事件があったGA州で、自殺幇助禁止法が上…
死体は見世物か ― 「人体の不思議展」をめぐって 末永恵子 大月書店 2012 この問題は当ブログでも08年から 折に触れて以下のエントリーで取り上げてきたもの。 死体の展覧会(2008/2/22) 「人体の不思議展」中止要望書への緊急署名(2008/5/5) 2011年5月30日の…
アイルランドの研究で アルツハイマー病の人をフルタイムで介護する家族介護者を調査したところ、 ストレス、神経障害やパニック発作に苦しむ人が5分の1、 3分の1以上の人が、身体が疲れきっていると感じていた。 また3分の2以上が 他の人に介護を分担しても…
フィジィ政府、Nischke医師の自殺幇助クリニックの提言を却下。 http://www.radioaustralia.net.au/international/2012-08-27/fiji-rejects-proposal-for-assisted-suicide-clinic/1006352 NZの首相が自殺幇助合法化を支持。 http://www.bioedge.org/index.p…
豪のDr. DeathことNitschke医師が、フィジィ政府に対してディグニタスと同じようなクリニックを提言。ニュース冒頭には「フィジィ政府が検討中」と書かれているんだけど、本文を読んでいくと、まだN医師が提言したという段階にすぎないような……? どうも国民…
8月4日、オハイオ州MssillionのJosh Wise(66)は タクシーで病院に行くと、ICUの一室に入り、 そこに入院中の妻Barbaraさん(65)を銃で撃った。 Barbaraさんは動脈瘤破裂で7月28日に入院していた。 撃たれた翌日に死亡。 Akronの陪審員は aggravated murder…
【10月2日追記】 アマゾンからも買えるようになりました。よろしくお願いいたします。 (とりあえず在庫切れみたいですが、すぐ補充あると思いますので) http://www.amazon.co.jp/%E6%B5%B7%E3%81%AE%E3%81%84%E3%82%8B%E9%A2%A8%E6%99%AF%E2%80%95%E9%87%8…
立岩真也氏が生活書院のHPで 次の『生死本』というタイトルの本の準備として連載をスタート。 現在、以下の2つ。 『生死本』(仮)の準備・1(2012/8/7) 家で死ぬ本――『生死本』(仮)の準備・2(2012/8/21) この2つ目の中に、『脱施設』をめぐる事実関係…
以下のエントリーで追いかけてきた英国の訴訟で 思いがけない続報。 “ロックト・イン症候群”の男性が「妻に殺してもらう権利」求め提訴(英)(2010/7/20) 自殺幇助希望の“ロックト・イン”患者Nicklinson訴訟で判決(2012/3/13) 自殺幇助訴訟のNicklinsonさん…
豪クイーンズランドで唯一人、自殺幇助で実刑判決を受けたMerin Nielsenさん、釈放。判決は3年間の禁固刑で、そのうち6カ月を務めた。2009年に76歳の男性に致死薬を提供した罪。 http://www.skynews.com.au/local/article.aspx?id=785746 英国でナーシング・…
Bronwen Hruskaという作家が 息子が8歳から数年間に渡ってリタリンのジェネリック薬を飲まされた体験をNYTに書いている。 きっかけは息子が3年生の時に教師との面談で示唆されたこと。 その時の会話がたいそう興味深い。 「ほんのちょっと薬を飲めば ウィル…
谷口輝世子さんのブログ・エントリー「アシュリー事件と障害児野球」:私がツイッターでのやりとりで「重症障害児・者のことを云々する学者は彼らが彼らなりに生きている現実の姿を知らないままであることを自覚し、彼らと触れあい出会ってほしい」「いずれ…
これ、すごい……と思ったので、 とりあえずメモ。 昔、デカルトが、「我思う故に我有り」といいました。思うから、考えるから私が存在しているのだ、と。でも、そうかしら。なんにも考えなくても私はいるわ。窓から入ってくる風を頬に受けて、「あぁ気持ちい…
以下のエントリーで書いたように英国では昨年夏に 介護と支援の財政委員会、通称Dilnot委員会から 公平で持続可能な成人介護制度の財政システム構築に向けた提言が行われました。 英国「介護と支援財政員会」提言(2011/7/5) それについて「介護保険情報」11…
重病の子どもの母親と医師との間のコミュニケーション・ギャップの問題。:これ、いつも思うけど、医療サイドが思っているよりもはるかに深刻。 http://www.medicalnewstoday.com/articles/249135.php カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州のALS患者Taylor…
以下のエントリーで追いかけてきた 英国のロックト・イン症候群の男性がPASを求めているNicklinson訴訟で、 Nicklinsonさん、敗訴。とはいえ、内容は微妙です。 “ロックト・イン症候群”の男性が「妻に殺してもらう権利」求め提訴(英)(2010/7/20) 自殺幇助…
イングランドとウェールズにおける障害者へのヘイト・クライムは 2011年に1942件で、 2010年の総数から25%も増加。 情報公開法に基づいて入手された記録によれば 2009年から2011年の間では60%も増加している。 また去年、警察には2000件近くの届けがあった…
娘がお世話になっている療育園は今年で創設20周年を迎え、 今日、記念式典があった。 関係者のあいさつや祝辞があり、その後、 子どもたちの20年間をたどるスライドがあって、 (みんな小さくて可愛くて笑顔がキラキラしていて、スタッフもまだまだ若く…
CA州、ナパ・ヴァレー在住のRichard Marshさんへの Guardian紙の独占インタビュー。 2009年5月20日に脳卒中で倒れてロックト・イン症候群に。 当時60歳。元警察官・教師。 2日後に意識を回復したが、 瞬き以外には全身のうち自由になるところはなかった。 永…
いただきもので、 以下の論文を読みました。 「人が回復する」ということについて ――著者と中村ユキさんのレジリエンスの獲得を通しての検討―― 夏苅郁子 精神神経学雑誌 第113巻第9号(2011) 845-852頁 アブストラクトは 統合失調症の家族支援は、服薬管理…
8月5日のプライムタイムに放送されたTV番組が 安楽死肯定に偏った内容になっていたとして、 オーストラリア・ニュージーランド緩和医学学会(ANZZPM)からプレス・リリース。 安楽死と医師による自殺幇助は非倫理的であるとする NZ医師会(NZMA)の「安楽死…
野の花ホスピスだより 徳永進 新潮文庫 四月下旬の夜中、ナースコールが鳴る。当直ナースが尿器で採尿すると「オシメノヒト、ナンニン? ジブンデタベレンヒト、ナンニン?」と東さん。「なんでそんなこと聞く?」と当直ナースは返した。 自分でおしっこの始…
英国のBaby X“無益な治療”訴訟. 事故で重症の脳損傷を負った1歳児。信心深い両親は命ある限り希望があると生命維持の継続を希望したが、ロンドンの高等裁判所が周囲のことも分からず、両親も分かっておらずやりとりもない、笑うこともない、人間としての本…
米国で貧困層や障害者への支援を打ち切る州が相次いでいる(2012/7/23)のエントリーで 17日のNYTの社説を紹介しましたが、 NYTは引き続き28日にも メディケイド拡大を拒否する州への懸念の社説を掲載しています。 当ブログでも何度か触れたことのあるオバマ大…
7月にLancetに報告されたオランダの安楽死者の発生率のデータを詳細に見直したところ、実際には2003年から73%も増加している、とLifeNews.com。 http://www.lifenews.com/2012/07/31/euthanasia-rate-in-netherlands-has-increased-73-since-2003/ テネシ…
英国で、知的障害のある子どもが国際結婚をさせられるケースが相次いで Mencapその他のチャリティが問題にしている。 例えば33歳の息子にパキスタン人の妻を見つけたという50代の母親は 「私も歳をとってきたし、 24時間介護が必要な息子のケアはたいへんに…
NDRNの報告書の提言要旨を以下に。 (報告書関連エントリーは文末にリンク) 病院、医療機関に対して 倫理委員会と倫理相談だけでは患者の法的権利を守るには不十分。 特に障害者に成長抑制、不妊その他の医学的に不必要な医療が行われる場合には デュー・プ…