2012年8月27日の補遺

フィジィ政府、Nischke医師の自殺幇助クリニックの提言を却下。
http://www.radioaustralia.net.au/international/2012-08-27/fiji-rejects-proposal-for-assisted-suicide-clinic/1006352

NZの首相が自殺幇助合法化を支持
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10207

医学雑誌が相次いで自殺幇助合法化支持の論文を掲載している、と懸念する声。:BMJが6月号に何本も掲載したらしいのだけれど、BMJは何年も前から合法化ロビーみたいなものだった。⇒BMJの副編が「生きたい障害者が死にたい病人のジャマするな」(2009/9/6)
http://www.lifesitenews.com/news/do-no-harm-medical-journals-show-increasing-support-for-euthanasia/

カナダで注目の無益な治療訴訟Rasouli事件に酷似したケースが英国で起こっている。Mr.L。55歳、イスラム教徒。宗教的信条から家族ができる限りのことを望んでいる。心臓発作からの無酸素脳症。Rasouli氏と同じく、PVSと診断されたのち最少意識状態に診断が変更。しかし、これ以上の回復は見込めないとして病院側は治療中止を主張。
http://medicalfutility.blogspot.jp/2012/08/mr-l-british-hassan-rasouli.html



日本語の英国ニュース。母の愛が起こした奇跡! もう助からないと人工呼吸器を切られた娘にお別れのキス→娘が息を吹き返した:臓器提供とは無関係ながら、誤診による無益な治療論の誤用事例が「奇跡」ともてはやされる当たり、カナダのKaylee事件その他の回復事例にそっくり。実は無益な治療論適用の危うい事態はここまで深刻だという話なのに、コメント欄は「まるでシンデレラ」など、絶句……。
http://rocketnews24.com/2012/08/24/243028/

米国小児科学会が男児の包皮切除について「利益の方がリスクを上回る」と方針転換。:ビル・ゲイツが途上国でのHIV感染予防に包皮切除が安価な予防策と考え始めた頃から、Diekema医師が中心となって検討していた。結論を急ぎ過ぎて大チョンボかまして批判を招いたために、しばらく様子見していたらしいけれど、結局は2010年から予想された通りの展開。シアトル・タイムズとLAタイムズと言えばAshley事件で因縁の新聞だけど、ロイターやNYT、ガーディアンまで取り上げる大ニュース。(そういえばA事件でAP通信の報道はかなり妙だったよなぁ……)
http://www.latimes.com/news/science/la-sci-new-circumcision-policy-20120827,0,4263437.story
http://seattletimes.nwsource.com/html/localnews/2018999872_circumcision27.html
http://www.reuters.com/article/2012/08/27/us-usa-circumcision-idUSBRE87Q02720120827
http://www.guardian.co.uk/society/2012/aug/27/circumcision-benefits-risks-doctors?CMP=EMCNEWEML1355



生徒が眠くならないように教室の空気中の二酸化炭素濃度をモニター。:子どもとその周辺への操作主義、コントロールという名のガチガチの管理。そろそろ考え直しましょーよ。こういうこととイジメはどこかでつながっていると思う。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/249358.php

高齢者の介護ロボットをめぐる倫理問題を取り上げたハリウッド映画、Robot and Frank。:スーザン・サランドンも。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10204#comments

高齢者への不適切な処方、20,5%も。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/249367.php

手足口病に新型ウイルスが出てきたみたい。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/249456.php


紀伊国屋書店新宿本店3階の月がわりブックフェア「じんぶんや」、今月の選者は立岩真也氏の「身体に良き本――主に運動の方面から」に、「アシュリー事件」が入りました。嬉しい! 立岩先生、ありがとうございます!
http://www.kinokuniya.co.jp/20120825095245.html