知的障害の姉弟を40年間も家族が幽閉(パレスチナ)

ハマス関係者の捜索途中に警察が偶然見つけたのは、
鉄格子のドアの向こうにあるコンクリートむき出しの部屋に
閉じ込められた知的障害男性(38)と女性(42)の姉弟

男性は裸で、女性は簡素な衣服のみをまとい、
排泄物の匂いが強烈に立ち込める部屋に
幼児期からずっと閉じ込められていたとのこと。

母親は既に死んでおり、父親を逮捕。
しかし、他に行き場もないため
父親の後妻が世話をするといっている自宅に戻された。
とりあえずは身奇麗にしてもらい、部屋も片付けられたようだが
警察ではイスラエルの施設に引き取ってもらえれば、と言っている。

家族の伝統を重んじるアラブの文化では
障害の発生率が上がるとされる、いとこ同士の結婚がよく行われている一方で
障害児・者にはスティグマが強く、家族に障害者がいると結婚が難しくなる。

去年は17才の知的障害のある少年がゴミ箱に棄てられる事件もあった。
少年のおなかや首や手足に明らかに縛られていたとわかる傷が。

今回発見された姉弟の叔父は
「介護の術がなく、障害者がいるのは家族の恥になるから閉じ込めた」と。

「それに、外に出ていけば、本人たちだって嘲られるじゃないか」とも。