フェルプスの母親を製薬会社がHPに起用

今回のオリンピックで8冠を達成した米国のMichael Phelps選手が
子どもの頃に落ち着きがなく集中力もなく、
ADHDと診断されて9歳から2年間リタリンを飲んでいたという話は
すでに日本語でもあちこちに出回っている話のようで、

これもまた、そうしたストーリーのひとつなのですが、



最後のところでちょっとびっくりしたのが、
現在、中学校の校長先生であるPhelpsのお母さんは去年の夏から
コンサータの製造元、Ortho-McNeil-JanssenのHPに起用され、
ADHD Momsというコーナーに寄せられるADHD児の子育てについての質問に
専門家と一緒に答える相談役に抜擢されたんだとか。

ADHD Momsに関するOrtho-McNeilのプレスリリースはこちら

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この話に気持ちの引っかかりを覚えたのは、
その前に、こちらの英国ニュースがらみの体験があったからかも。


英国で家族性高コレステロール血症の可能性のある10歳までの子ども全員に
スクリーニングを行い、遺伝性の高コレステロール血症だと分かったら
スタチンを飲ませることにするんだというニュース。

10歳から飲ませるというのが気になったのですが、
私は家族性高コレステロール血症については何も知らないので
日本語で勉強しようと思って検索したら、
製薬会社が主催している患者会というのに真っ先にヒット。

それ自体にもちょっと驚いたのだけれど、
もちろん他にも厚労省が関与したり医師がHPで書いている解説サイトもあって、
そうした解説をいくつか読んでいると、

データや情報が違っているわけではないのだけれど、
トーンがずいぶん違うのに、びっくりした。

明らかに製薬会社の患者会の患者向け解説の方が、
はるかに重症で深刻な病気のようなトーンで書かれている……ような気がする。

気の、せい――?