ドイツの裁判所、「ターミナルな患者が希望すれば医師は自殺幇助OK」
この件に関するUPIの記事と、
その記事を受けてWesley Smithが書いているブログ記事。
その記事を受けてWesley Smithが書いているブログ記事。
UPIの記事を読んでみると、
今回の行政裁判所の判決とは
現在、連邦医療会議が自殺幇助を禁じていて、
違反した医師には6600ドル程度の罰金まで規定していることについて、
違反した医師には6600ドル程度の罰金まで規定していることについて、
判事が too general (漠然とし過ぎ?)と判断して、それを無効とし、
医師個々の判断に任せる、とした、ということのようにも読めます。
医師個々の判断に任せる、とした、ということのようにも読めます。
この医療会議の禁止の周辺については、以下のエントリーに ↓
ただ、ドイツの自殺幇助議論については、
かつては終末期医療の差し控えを認めたニュースを
英語圏メディアがこぞって自殺幇助合法化と報じたこともあったりして
イマイチ信用できない面もある。(詳細は後半に)
かつては終末期医療の差し控えを認めたニュースを
英語圏メディアがこぞって自殺幇助合法化と報じたこともあったりして
イマイチ信用できない面もある。(詳細は後半に)
そういうこともあってかどうか、
Smithもドイツの司法制度が分からないから解釈に困ると言いつつ、
どういう形であれ、ドイツで自殺幇助合法化に向けて新たなドアが開かれた、
ということ、とのみ捉えている。
Smithもドイツの司法制度が分からないから解釈に困ると言いつつ、
どういう形であれ、ドイツで自殺幇助合法化に向けて新たなドアが開かれた、
ということ、とのみ捉えている。
また、UPIによると、
ドイツには自殺幇助の専門家の判事というのがいるらしく、その人が
「現在ドイツで起こっている“自殺ツーリズム”を止めるための第一歩」と喜んでいる。
ドイツには自殺幇助の専門家の判事というのがいるらしく、その人が
「現在ドイツで起こっている“自殺ツーリズム”を止めるための第一歩」と喜んでいる。
実際、スイスのDignitasで自殺している外国人は
ドイツ人がダントツに多いのは確か。 ↓
ドイツ人がダントツに多いのは確か。 ↓
Dignitasでの自殺者、ドイツ人は500人(2009/9/24)
しかし、余所の国に自殺しに行く人が多いから
それに歯止めをかけるために自分の国で自殺させましょう、とは
一体それはどういう話だ? とSmithは書いている。
それに歯止めをかけるために自分の国で自殺させましょう、とは
一体それはどういう話だ? とSmithは書いている。
ドイツ最高裁が本人意思なら延命治療停止は合法との判断(2010/6/25)
上のエントリーの末尾にも書いていますが、
その後、APは当初の報道が誤っていたことを認めましたが
その姿勢は全く誠実なものではありませんでした。
その後、APは当初の報道が誤っていたことを認めましたが
その姿勢は全く誠実なものではありませんでした。