父親をめぐる疑問

02年から07年にかけてゲイツ財団から子ども病院に2000万ドル

整理しなければ、と思いながら 数ヶ月間フリー・メールの受信トレイに置いたままになっていた Ashley事件関連のいただきもの情報があって、 このままトレイのメールが溜まると消えてしまう可能性に思い至ったので、 取り急ぎ、メモ的に、以下に。 といっても…

シアトル子ども病院の理事会にはビル・ゲイツ氏の妹も

昨日、2008年1月のDiekema講演の資料をリンク集としてまとめる作業をした際に、 たまたまシアトル子ども病院の現在の理事会(board of trustees)メンバー一覧に行き当たった。 つい先日読んだミステリーで 臓器移植の順番を金の力に明かせて、すっ飛ば…

早産・死産撲滅に、シアトル子ども病院がゲイツ財団、ユニセフ、WHOと乗り出す

まず、去年の記事から。 Taking steps to ease economic burden of early birth The Puget Sound Business Journal (Seattle), July 25, 2008 米国の新生児の8人に1人が未熟児で生まれ、そのうち毎年1万人が死亡。 そのため、早産が米国の乳児死亡率を上げる…

“Ashley療法”の概念図

5月8日にAshleyの父親がブログThe Ashley Treatmentを更新しました。 といっても、新しく文章を書き加えたということではなく、 去年の暮れに彼は、いわゆる“Ashley療法”について一枚にまとめた概念図をアップしたのですが、 この概念チャート「“枕の天使…

“A療法”概念図にコピーライト

久しぶりにAshleyの父親のブログを覗いていたら、 いわゆる“Ashley療法”の詳細について1枚にコンパクトにまとめた概念図のタイトルの右肩に 著作権マークのⒸが……。 気づかなかっただけで、これまでにもあったのかもしれませんが、 いや、びっくりしました。…

Ashley父がやりたいのは実験?

前回のエントリーで取り急ぎのお知らせをしたAshley父のブログ更新の中の 立ち上げ1年後のアップデイトを読んでみました。 まず、Ashleyの近況については ・ 元気にしており、安定している。 ・ 薬も減って今は逆流の薬だけ。 (逆流の薬というのは胃ろうの…

Ashley父のブログ更新

英国でKatieの子宮摘出が却下されたことについて コメントしているワケがないとは思いつつ (今までも一切触れないのが逆に不自然なくらいなので) まぁ、一応……と 久しくチェックしていなかったAshley父のブログを覗いてみたところ、 思ったとおりKatieケー…

Ashley父はOprahの出演依頼を蹴っていた

Kalamazoo Gazetteの記事で触れられていた、 Calvin大学同窓会誌 Spark 2007年冬号で Diekema医師が延々とAshleyケースについて語っている記事はこちら。 タイトルは「アシュリーの物語を語る(Telling Ashley’s Story)」。 何しろ長いです。 長い割りに内容…

Ashley父は実の父親ではない?

かえすがえすも、 「お気に入り」に入れたままでプリントアウトしておかなかった おのれの愚かさが悔やまれてならないのですが、 いまさら言っても仕方がないことを、やっぱり気になるので書きます。 2ヶ月くらい前だったか、もう少し最近だったか、 「ナー…

なぜ「たやすい決断」を強調するのか

初めてアシュリーの親のブログを読み、当初のメディアの記事を読む中で、とても不思議に思ったこと。 何故この父親は、これほど「難しい決断ではなかった」と繰り返し言い張るのか。 何故そのことに、これほどこだわるのか。 「この決断は多くの人が想像して…

DvorskyのWTAつながり、隠した?

両親のブログに「グロテスク」発言を引用されているGoerge Dvorskyがトランスヒューマニストである ことを指摘した以前のエントリーでも簡単に触れましたが、 アシュリーの父親はDvorskyを引用するに当たって、 彼がトランスヒューマニストであることを知ら…

実は巨乳がイヤだっただけ?

前回、ガーディアン紙に引用されたアシュリーの父親の発言の一部を紹介しました。 その中に、もう1つ、私には非常に気になる表現があります。 a fully formed woman 寝たきりの重症重複障害のある人間がa fully formed womanとしてさらに成長していくことが…

実はもう一人「グロテスク」と言った人

アシュリーに行われた成長抑制ならびに子宮と乳房芽の摘出を巡って、「この療法をグロテスクだと言う人がいるが、グロテスクなのは乳児並みの知的レベルしか持たない人間が成熟した女性の体に宿っていることの方だ」と言ったGeorge Dvorskyの発言が両親のブ…

トラウマなら、生理より手術体験では?

DiekemaもGuntherもFostも、知的障害のある女性は、何故そんなところから出血するのか、なぜ繰り返すのかという生理のメカニズムが理解できなくて苦しむのだ、と子宮摘出を正当化しています。 Diekemaに至っては、「重症の知的障害者には生理がトラウマにな…

アシュリーが美しいということ

初めてアシュリーの両親のブログを開いた時から、ずうぅぅっと頭の片隅にこびりついている、とても単純な疑問。 もしもアシュリーがこれほど美しい子どもでなかったら、この父親はブログに写真を掲載しただろうか……という疑問。 そして、それを「見る側」へ…

アシュリーの「病気予防」のDNA的合理性?

前のエントリーで書いたように「遺伝子診断で癌罹患率が高いから臓器を摘出する」ということは、実際に行われているようです。アシュリーに行われたことのうち「病気予防で子宮と乳房芽を摘出する」という部分をこの点に沿って考えてみると、どうでしょうか…

家族介護で、なぜレイプ?

絶対に他人に介護を任せることはない、ずっと家で家族が面倒を見るというのであれば、なぜレイプを心配しなければならないのでしょうか。 「介護者に体が触れるときに大きな乳房は彼女を性的な存在とし、虐待を招く可能性があるから」というのが、両親のブロ…

学校には託せるのに?

Arthur Caplanの論評を読み返していて、ふと疑問に思ったこと。 アシュリーは学校のSpecial Educationのクラスに通っています。ブログでは「アシュリーは学校の障害児のためのクラスに行っており、毎日バスに乗って通い、彼女に合わせた活動が組まれて、先生…