2011年7月28日の補遺

Lahey Clinic Medical Ethics Journal の Ask the Ethicist というコーナーだかなんだかの論文(記事?)タイトルは脳死診断後に人工呼吸器の取り外し延期が認められるのはどういう場合か?」と問題を提起している。:英語圏生命倫理の議論では、もうたいていのことには驚かないつもり……と思いつつ、相変わらず「ぎょわぇぇっ!」と叫んでしまう。あ~あ。
http://www.lahey.org/About_Lahey/Publications/Lahey_Clinic_Medical_Ethics_Journal/Lahey_Clinic_Medical_Ethics_Journal.aspx

55歳の脳性マヒの息子を介護する90歳の父親が、親亡き後の息子を案じている。:英国なので、父親の方は今後、病気になったら(もしかしてならなくても)自殺幇助は許されそうだし、PASもそのうちには合法化されるかもしれない。こういうケースで父親にPASが認められると、一緒に連れて行った方が息子の最善の利益にかなうという議論になっていくんじゃなかろうか……?
http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-leicestershire-14299175

米国の財政難で、聴覚障害児への教育予算削減が論争になっている。
http://www.nytimes.com/2011/07/27/us/27deaf.html

無計画に出来てしまった子ども(unplanned babies)は語彙、非言語コミュニケーション能力や空間(空間把握の意?)能力の獲得が遅い。BMJ。:なに、この調査?
http://www.medicalnewstoday.com/articles/231770.php

摂食障害の原因遺伝子がどーの。:こういう研究、何年も見るけど、違うんじゃないかなぁ……。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/231787.php

超未熟児で生まれた子どもたちの10代での健康状態はその他の子どもたちに比べて悪いということはない。:ほぉ。珍しい結果だこと。08年に、ある人たちによる早産撲滅キャンペーンが始まった前後から、未熟児は将来的にも知能が劣るとか、健康状態が悪いとか、社会的コストがかさむとか、そういう研究結果ばかりが続いている、という気がしていたもんだから。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/231846.php

近く、7つのブロック・バスターの薬の特許が切れ、薬の値段が大幅に下がる……はずなのらしい。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/231690.php

サルを使った実験の10件に1件は何の科学的・医学的結果も出せていないらしい。もっと慎重に実施すべきだ、との指摘。
http://www.guardian.co.uk/science/2011/jul/27/research-projects-monkeys-benefit?CMP=EMCGT_280711&