安楽死ライブ中継に15000人集め「サイト宣伝のための大芝居でした」と、死をもてあそぶ米国社会の病

ここしばらく追いかけている
米国の世界ランク45位の大富豪による自社サイトでの「安楽死ライブ中継」には、
「中継」中に15000人が視聴したとのこと。

以下の記事に、その映像のスチール写真が掲載されており、
確かに予告通りに、右下に投票があります。

が、実際には、映像は予めギリシャで撮影されたビデオであったばかりか

ターミナルな脳腫瘍患者とされたロシア人男性は
Alki David 氏のヨットのキャプテンで、
妻を演じたのは家政婦さん。

医師らは、実際の医師の出演によるもの、とのこと。

映像が始まって30秒後には、作り話であることが明かされ、
その30秒後にはDavid氏が登場し、サイトのプロモのために
マーケッティングで仕組んだことだと明かした、と。




これまでの関連エントリーは以下。



この最後の今朝のエントリー、実は
昨夜遅くに書いて朝まで寝かせておいたものです。

今朝こいつをアップしてから、上記の記事を読みました。

体が震えるほどの嫌悪と憤りが突き上がってきた。

カネの力にあかせて死をもてあそび、オモチャや道具にする神経にも、
こんなビデオに出演したホンモノの医師がいる、ということにも――。

「科学とテクノで簡単解決バンザイ文化」と功利主義
グローバル強欲ひとでなし金融ネオリベ慈善資本主義の暴走で、
米国社会はどんどん病んでいく……というのは、
このブログを始めてからずっと感じてきたことだけど、

この人たちは、もう、後戻りできないところまで
「すべり坂」を転げ落ちてしまっているのではないのか、

そして、そんな愚かしい、頭がいいだけ、カネ持ってるだけのバカたちに
みんなが引きずられていく以外には、もうどうにもならないところまで
グローバルな世界の諸々の仕組みはもっていかれてしまったのではないのか……。

せめて、この醜悪な「金持ちのギャグ」騒ぎに
世論がまっとうな反応をすることを期待してみたい……。



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