6月にホテル王のDignitas死場面をBBCが放送

これは、安楽死ライブ放送に関する直前エントリーの続編的なものです。

6月に標題のような事件があったのですが、
補遺で拾うのみに留まっていたので、
取りまとめておこうと思って。


2011年6月12日の補遺

月曜日にBBCが放送する実際の自殺幇助場面を含む番組で、プレゼンターを務めているアルツハイマー病患者で作家のPratchettが自らの自殺の考えを語っている。Dignitasヘ行くつもりなんだとか。
http://news.nationalpost.com/2011/06/11/author-pratchett-plans-his-own-suicide/
http://www.guardian.co.uk/books/2011/jun/12/terry-pratchett-dignitas-suicide-euthanasia

上記放送を巡って、BBCには自殺幇助合法化推進バイアスがかかっている、との批判
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/local-national/uk/bbc-accused-of-prosuicide-bias-16010818.html



6月13日の補遺

ここ数日ずっとそうであるように、英国メディアは、今日月曜日にBBCが放送するホテル王の自殺場面の話題で持ちきり。プレゼンターのPratchettは、昨日、自身も自殺を考えていると報道があったけど、今日のこちらのニュースによると既にDignitasで自殺するための書類も揃えているとか。
http://www.contactmusic.com/news.nsf/story/sir-terry-pratchett-obtains-assisted-death-paperwork_1225164
http://www.mirror.co.uk/celebs/columnists/todays-tv/2011/06/13/terry-pratchett-choosing-to-die-bbc2-9pm-115875-23197419/


6月14日の補遺

昨夜のBBCの自殺幇助場面を含むPratchettによるドキュメンタリー放送に、インターネットで「自殺幇助をロマンチックなものと描いた」「まるで当たり前のことのように描いた」などの批判や、マネをする人が出るなどの懸念が出たとか。Daily Mailの批判記事を受けてBBCがPratchettの反論と、放送したBBCの意図を説明。論点がわざとズラされている? この中にMailやIndependentの関連記事へのリンクもある。
http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-13760933

こちら、Pratchettの放送後の発言を拾ったBBC記事。
http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-13758286


6月15日の補遺

Pratchettプレゼンターによる自殺幇助場面の放送で、BBCには約900人から抗議が寄せられ、Rochesterの前大司教が「推進サイドのプロパガンダだ」と。また議員4人が自殺幇助合法化にBBCは組織的キャンペーンを行っていると非難し、BBCのトップに抗議
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2003256/Anti-euthanasia-backlash-hits-BBC-Terry-Pratchett-shows-death-Dignitas.html?ito=feeds-newsxml

BBCの自殺幇助場面放送が物議を醸す中、BBCはせっせと毎日関連記事を掲載。
http://www.bbc.co.uk/news/health-13768354

BBCだけじゃなくてGuardianにまで、Pratchettの言い分が掲載されている。
http://www.guardian.co.uk/society/2011/jun/14/terry-pratchett-choosing-to-die-assisted-dying-critics?CMP=EMCGT_150611&

上記放送があった日に、息子をがんで失った父親が自殺幇助合法化せよ、とTelegraphで。:ただ、この父親の 言い分をよく読むと、息子は「ホスピスに行きつくまで」苦しみ抜いてDignitasへ連れて行ってくれと懇願しており、それを根拠に父親は「あんなに苦 しむくらいならターミナルな人が死にたいと言うなら死なせてやってくれ」と主張している。それなら「ホスピスに行ってからは彼は苦しまなかった」というこ とでもあるし、彼が言っている息子の悲惨とは「あんなに美しい子だったのに、骨と皮ばかりの姿になって」という父親から見た「悲惨」に過ぎないようでもあ り。
http://www.telegraph.co.uk/news/uknews/law-and-order/8574458/Father-demands-change-in-assisted-suicide-law-after-sons-cancer-death.html


6月17日の補遺

BBCの自殺幇助場面放映で、なお議論百出している。これは、キリスト教関係からの批判。
http://www.churchtimes.co.uk/content.asp?id=114367

こちらは大衆紙the Sunに、BBC番組の擁護論。
http://www.churchtimes.co.uk/content.asp?id=114367


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6月17日には私は知らなかったけど、Sunって、
あのルパート・マードック・メディア帝国の傘下……。
どうも世界のスーパー・リッチたちが、いろんな形で
人口抑制に向けた人心操作に乗り出している……みたいな?


直接関連するかどうか分からないけど、
なにしろゲイツ財団をはじめ世界のスーパーリッチたちが
世界の人口抑制を優先課題に挙げているのは確か。↓