「ゲイツ財団(の連携機関)が途上国の子どもに銃を突きつけワクチン接種」

はしかのワクチンを子どもに無料で打ってくれる代わりに、
全員接種が義務付けられているMalawiで、

薬物摂取を禁じている2つの教会に属する親たちが、先週、
ワクチンから逃れるために、子どもを連れて隣国 Mozambiqueまで逃げたそうな。

で、今週に入って、こっそりと家に戻った。
それは、すぐにNsanjeの保健当局の知るところとなる。

モザンビークに隠れていた子どもたちが戻ってきていると通報があったので、
ワクチンを打つための保健職員を派遣するから随行してくれるよう、警察に要請しました。
それで、どうにかこうにか131人の子どもに接種を終えました」

この一連の事件で、
Mchinji Third Grade Magistrate 裁判所に2年間の禁固刑を言い渡された親がいる。

Appolo Chitsongaさん。
The Seventh Day Apostolic faith という教会の信者で
ワクチンを打たせないよう、3人の子どもを家に閉じ込めたという。

そのうちの一人は麻疹で死んだということになっている。

その事実関係のうちのどの部分に対する刑罰なのかが
記事からはイマイチ分からないのだけど、

「刑法242条にある合法的な免除理由もなしに
自分の保護下にあるものに生命維持に必要なものを提供せず、
命を危険にさらした罪」。

もう一人は2年間の重労働付き禁固刑。

(こっちの人の子どものことは書いてないから、
たぶん死んではいなんだろうと思うんだけど。
それに前の人の子どもだって、仮に麻疹で死んだのが事実だとしても、
時期からしてワクチンは間に合っていないと思うから
父親の行動との因果関係は少なくとも立証できないのでは?)



ちょっと面白いのは、
このMarawi Voiceの記事が
あちこちのサイトにコピペされて
広がって行くにつれタイトルが変貌していく様――。

上記の記事は
「Nsanjeで131人の子どもに銃を突きつけワクチン接種」

次には
ゲイツ財団の関係機関が子どもたちに銃を突きつけワクチン接種」

それやこれやの中には
ゲイツ財団が銃を突きつけ、途上国の子どもたちにワクチン接種」というものも。


あははは。この現象、おっかしい。

確かに事実のうわべだけを見れば、
ゲイツ財団がやったわけじゃないのだから、こうしたタイトルは飛躍しすぎている。

(もともと警察が一緒に行ったというだけで、
実際に「銃を突きつけた」とは本文のどこにも書かれていない)

でも、どうしてこういうことが起こるのか、その背景を考えたら、
この最後のタイトルだって、あながち間違いでもないかもしれない。

思い出されるのは、Bill Chill

Billから法外なおカネを恵んでもらう人たちが、
別にBill からはっきり求められたわけでもないのに、
無用な先回りをしてBillの望みや意向を忖度・斟酌し、
過剰適用的にBillの期待に応えようと必死になること。

なにしろ、Bill のことを考えると、みんなブルっちゃって、
そういう行動に、つい駆られちゃうからね。

でもさー。

あたし、ソマリアの飢餓のニュースを見てから、ずっと考えてんだけどぉ、
Billってさぁぁ? たしか、言ってなかった? ほら、な~んか自慢げにさぁ、


あれって、やっぱ、他の途上国だって、もっと打たせられるはずだろって、
Billは、言ってたんじゃないのかなぁ~ぁ?

オマエら、何やってんだ、無政府状態でもないなら、もっと成績上げろよって、
ああやって暗に尻おっぱたかれりゃ、よ、

ソマリア以外の途上国のお役人たちも凍りつくわけじゃん?
だってBillに睨まれたら、おカネもらえなくなるんだよぉ? そりゃ Chillだよねー。

隠れている子どもたちを探しだし、
お巡りさんについてきてもらって銃を突きつけてでも、打たなきゃ……って、
そんな気にもなるじゃ~ん。チンケな官僚主義ってな、
どこの国のどこの社会でも、そんなもんだもん。

だからぁ、このマラウィの事態はBill Chillそのものでぇ、
だからBill がやらせているのと同じなわけでぇ……って……

あっ、ごめ~ん、あたしが言いたかったのはぁ、そーゆうことじゃなくてぇ。

その、Billが言ってた、
ソマリアの子どもたちのワクチン接種率が高いって話の方なんだけどぉ。

それって、Billはぁ、ソマリアにワクチンを届けられるってことでしょー?
なんての? ほら、ルートを持ってる……っての?

ならさ、そのルートで、ソマリアに食糧を届けることもできる、って、
ねーぇ、どぉーして、Billは、思いつかないのかな~ぁ?