2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

Eva Kittayさんに成長抑制WGのことを聞いた!

こちらのエントリーでお知らせしたEva Kittayの講演会に行った。 そして、講演後、ほんのわずかの間だったけど、 Kittayさんとお話しすることができた。 成長抑制WGのメンバーだったKittayさんは、 自分は同意なんかしていない、と言った。 サインもしていな…

2010年11月9日の補遺 & シンガー月間とりまとめ

The Euthanasia Prevention Coalitionの調査で、カナダで安楽死合法化を支持する人は59%。去年の61%よりも減。 http://www.lifenews.com/2010/11/08/bio-3209/ 米連邦政府のMarriage Actに、同性愛カップル2組から訴訟。 http://www.nytimes.com/2010/11…

納豆チーズ・トースト

ちょっと前、某SNSの納豆コミュニティにハマっていたことがある 私自身はたいして好きなわけでもなく ミュウが納豆大好き人間だから覗いてみただけなのだけれども みんなが納豆に注ぐ情熱が実にまぶしくて、 つい、やってみたくなるのだな、これが。 どうせ…

SingerやTH二ストにとっては、知的障害者も精神障害者も子どもも、み~んな「頭が悪い人たち」?

「大型類人猿の権利宣言」シリーズの最後③です。 ①Singerらの「大型類人猿の権利宣言」って、あんがい種差別的? ②Peter Singerの”ちゃぶ台返し” (以下、本文です) 8日のエントリーPeter Singerの“ちゃぶ台返し”の最後のところで、 「見てみろ、知的障害…

2010年11月8日の補遺

ローマの映画祭で、Dignitasを取り上げたブラック・コメディ“Kill Me Please” がグランプリを受賞。 http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-11706395 米議会で優勢となった共和党が、歳出削減に向け大幅な予算カットに言及。:英国の連立政権と同じ…

シアトルこども病院は、5年の合意期限が切れるのを待っている?

昨日、以下の3つのエントリーを書いた後で、 成長抑制WGの論文がHastings Center Reportに Eva Kittayの成長抑制論文 Norman FostもAlice Dregerも成長抑制に関する論文 この4年近くに、Diekemaらがやってきたことの様々に思いを巡らせていたら、 ふいに、…

Peter Singerの“ちゃぶ台返し”

結局、このエントリーを含む全3本が、「大型類人猿の権利宣言」シリーズとなりました。 できるだけ、この順番で読んでいただけますと幸甚です。 ①Singerらの「大型類人猿の権利宣言」って、あんがい種差別的? ②Peter Singerの”ちゃぶ台返し” ③SingerやTH二…

Norman FostもAlice Dregerも成長抑制に関する論文

成長抑制WGの論文と、Eva Kittayの論文と同時に、 Hastings Center Report の11-12月号に掲載されている関連論文としては、 ①Norman FostのOffence to Third Parties?” これは、アブストラクトを読んでも、 いったい誰のことを第3者と言っているのか、 じ…

Eva Kittayの成長抑制論文

ちょうど来日寸前(もしかすると既に来日中?)の 米国の哲学者で重症知的障害のある娘のいるEva Feder Kittay氏は シアトルこども病院の成長抑制WGのメンバーの1人でした。 そのKittay氏の成長抑制に関する論文がHastings Center Reportに WGの論文と同時掲…

成長抑制WGの論文がHastings Center Reportに

Ashley事件はまだまだ終わってなどいないと 当ブログではずっと言い続けてきましたが、やはり……。 Hastings Center Reportの11月―12月号に シアトルこども病院が組織した成長抑制ワーキング・グループの論文が掲載されました。 Navigating Growth Attenuatio…

2010年11月6日の補遺

またまたA事件の怪現象。例によって全く同じAP記事のコピペ。今回はコメント欄まで、以前にどこかで起こった怪現象時のままのような気がする。 http://blogginge.com/how-will-this-effect-ashleys-gender-development.html 神戸に外国人富裕層の生体肝移植…

Singerらの「大型類人猿の権利宣言」って、あんがい種差別的?

結局、このエントリーを含む全3本が、「大型類人猿の権利宣言」シリーズとなりました。 できるだけ、この順番で読んでいただけますと幸甚です。 ①Singerらの「大型類人猿の権利宣言」って、あんがい種差別的? ②Peter Singerの”ちゃぶ台返し” ③SingerやTH二…

朝日新聞の「どうせ治らないなら延命はしませんよね、あなた?」

昨日の朝日新聞に報告されていた朝日の死生観に関する世論調査の中で、 延命治療についての問いは以下のような文言になっている。 「あなた自身が重い病気にかかって、治る見込みがない場合、 病気の完治ではなく延命を目的とした治療(延命治療)を希望しま…

2010年11月4日の補遺

ちょっといかがわしそうなサイトの掲示板で、「ピロウ・エンジェルの倫理」というテーマのレポート課題を出されたという学生さん(または学生さんを装っている人)が、Ashley事件について意見を求めるスレッドを立てているのだけど、事件の簡単な解説の中でA…

「Kaylee事件」と「当事者性」それから「Peter Singer」

カナダのKaylee事件を知ってショックを受け 腹立たしくてならないわ、むやみに危機感は募るわで フライパンで煎られるような気分だった去年の春の終わりのこと――。 友人と食事をした際に、 頭に噛み付いて離れなくなっていたKaylee事件のことを私は夢中で話…

2010年11月2日の補遺

Vermont州知事選の民主党候補者Peter Shumlin氏が、当選したら自殺幇助合法化に向けて努力する、と。 http://www.lifesitenews.com/ldn/2010/nov/10110109.html モンタナ州のPlanned Parenthood が、妊娠予防のためのバース・コントロールが給付対象になって…

ProPublicaが暴く「ビッグ・ファーマのプロモ医師軍団の実態」

ProPublicaって、マジ、あっぱれなメディアだと思う。 あのGrassley議員の頑張りで表面化した様々なスキャンダルを受けて作られた The Physician Payments Sunshine Actによって(詳細は文末リンクのエントリーに) ビッグ・ファーマ7社がネット上に公開し…

WA州尊厳死法の「すべり坂」、エビデンスがまた1つ

The Spokesman-Reviewという新聞への投書。 Katie Densleyさんの伯父さんは 1年前にWashington州の尊厳死法を使って 医師による自殺幇助を受けて亡くなった。 尊厳死法が出来る1年ほど前から自殺幇助を口にしていたらしい。 ガンの手術を受けて、術後はカテ…

2010年11月1日の補遺

先日、医師による自殺幇助に反対するスタンスの報告書を議会に提出したLiving and Dying Wellというシンクタンクは、あの報告書が立ち上げの狼煙だったみたい。Alex Carile と Ilora Finlay両上院議員がチェア。 BMJ電子版に10月28日付で「PASに反対する“確…

「障害者の権利と動物の権利を一緒にするな」とNDYのStephen Drake

障害者と動物は、社会の神経学的ノームから外れているという全く同じ理由によって 社会から差別され、価値を貶められて、様々に抑圧されているのだから、 障害者の権利と動物の権利とは繋がっていて、相互依存の関係にある、と 主張する人たちが出てきている…