Norman FostもAlice Dregerも成長抑制に関する論文

成長抑制WGの論文と、Eva Kittayの論文と同時に、
Hastings Center Report の11-12月号に掲載されている関連論文としては、


これは、アブストラクトを読んでも、
いったい誰のことを第3者と言っているのか、
じゃあ、第1、第2の関係者とは誰だというのか、よくワケが分からない。


20日の補遺より追記】
Claire Royさんが、Ashley事件におけるNorman Fostのこれまでの発言の中から、
いかに彼が過激で不当な発言を繰り返しているかを例示した上で、
Hastings Center ReportのFost論文を取り上げて、
「第三者」と称する障害学や障害当事者らの主張の内容に
彼が依然として無関心であることを指摘している。

:なるほど、あのタイトルの「第三者」とは、障害当事者だったのか。
じゃあ、あのタイトル Offence to Third Parties? が言わんとしていることは、
「要するに障害当事者が気に入らないというだけなんだろ」なんだな。
つまり、感情論に過ぎない、と。……ちゃうわい。
http://saynoga.blogspot.com/2010/11/infamous-quotes-by-norman-fost.html



②それから、重症児の親の立場から、賛否それぞれ1本ずつ。


In Support of the Ashley Treatment - A Parent’s View
Sandy Walker


③論文ではなくコラムにも、非常に興味深い人が登場していて

Attenuated Thoughts
Alice Dreger


I was invited to join the Seattle Growth Attenuation and Ethics Working Group―collective author of the lead article in this issue of the Report―but I begged off, claiming I had too many other things on my plate. True, but the bigger reason for avoiding the project was my suspicion that I would be torn asunder by the complexity of growth attenuation for persons with disabilities. Reading the essays from the group reveals that instinct to have been dead-on.

WGに誘われたけれども、断った。
その理由は、他のことで手いっぱいだというのもあったけど、本当のところは
障害者への成長抑制という問題の複雑さに自分は引き裂かれてしまうだろうと思ったから。
WGのエッセイを読んでみると、思った通りだった、と。

Dreger氏は07年5月のワシントン大学の成長抑制シンポで
批判サイドで最も目覚ましい追及を見せた人。

その後、すっかり論争から姿を消して、
私は正直、逃げてしまったのだとばかり思っていたので、
ここにきて論争に戻ってきたのは、ちょっと意外。

何を書いているのか、大いに気になるけど、
とりあえず、これ以上は読めない。


【Alice Dregerの特にA事件関連発言に言及しているエントリー】(いずれも最後の部分で言及)
「選別的中絶」というより「選別的子育て」(2007/11/11)
英国の介護者支援に思うこと(2008/7/4)

              ――――

成長抑制ではなく自殺幇助議論の方では、
モンタナの最高裁のBaxter判決について、
John Robinsonという人が以下のエッセイを書いている。


他にも「良い死に方のアート」というエッセイも。