2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「同意なき不妊手術も精神科医療も虐待に相当」国連報告書

4日の補遺で拾った 国連のHuman Rights Councilの医療現場での虐待に関する報告書を BioEdgeが紹介している。 報告書本文はこちら。 アルゼンチンの人権問題の専門家 Juan Mendez氏が、 国連 Human Rights Councilに答申したもの。 「拷問に相当する、または…

同意なく生命維持停止された、と遺族がナーシング・ホームの医師を訴える(米)

そういえば、一時に比べて、 このところ、あまり聞かなくなった「無益な治療」訴訟ですが、 久々に聞いたと思ったら、ちょっとパターンが変わった――? バルティモアのプロ野球チームでアンパイヤとして有名だったErnie Tylerさんの遺族が、 同意してもいない…

2013年3月8日の補遺

英国の警察に自殺幇助に関する裏ガイドラインがある、という疑惑に、警察が反論。 http://www.christian.org.uk/news/warning-that-police-have-legalised-assisted-suicide/ カナダのFleming自殺幇助訴訟、Flemingさんの死後、母親による続行が認められるも…

英国人が長生きするための10の方法: まず、日本に移住しましょう

新たな調査によると、英国人は他のヨーロッパ諸国に比べて 寿命が短く、なおかつ健康度が低い、という結果が出たことを受け、 Guardianに出ている「長生きする10の方法」という記事が面白い。 なんせ、その第1が「日本に移住しましょう」。 健康寿命が世…

すぐキレる問題行動ドクターは“怒りコントロール”講座へ送られる新時代(米)

もちろん、あくまでも少数に過ぎないけれど、 命令し、怒鳴り、わめき、暴言を吐き、キレる医師というのはいる。 専門家によると、 米国の医師のだいたい3~5%ではないか、とのこと。 例えば記事の冒頭に出てくるのは、 手術中に手渡された器具が正しく設定…

アリソン・ラッパーさんの息子のパリス君、12歳に

http://livedoor.blogimg.jp/manzzoni/imgs/a/1/a1049073-s.jpg アザラシ肢症のため、 生まれつき両腕がなく両脚も短い障害を持つ 英国の芸術家、アリソン・ラッパーの妊娠裸像が 英国ロンドンのトラファルガー・広場に設置されたことで 批判が巻き起こった…

『支援  Vol.3』に、「母親が『私』を語る言葉を取り戻すということ」という文章を書きました

生活書院さんから毎年3月に刊行される『支援』という雑誌があります。 これまでの関連エントリーは以下 ↓ 「支援」創刊号を読む(2011/4/17) 「支援2」からのツイート集 1(2012/4/17) その第3号が今月末に刊行されるのですが、訳あって、そこに 「母親が『…

2013年3月4日の補遺

13年前から米国で始まった研究により、ナチのホロコーストの規模はこれまで考えられていたよりもはるかに大きかった、と。 http://www.nytimes.com/2013/03/03/sunday-review/the-holocaust-just-got-more-shocking.html?pagewanted=all&_r=0 ずっとPAS合法…

「気が変わったから提供精子返して」に購入者激怒、訴訟に(米)

米国フロリダ州在住のシングル・マザーGalitさん(仮名 39歳)は イスラエル人のドナー精子で娘を産んだ。 その時に、5回分の精子サンプルを購入し、 精子バンクに保管してもらった。 この度、次の子どもを産もうと考えたところ、 ドナーの男性が「改宗して…

「失業者にバスを無料で」「障害者を手厚くケアしていた古代人たち」書きました

失業者にバスを無料で(英国) 2013年の年明け早々、イングランド、ウェールズ、スコットランドを走るバス路線の70%で失業者には運賃を無料とするサービスが始まることになった。バス運行企業の大手6社とローカル5社が新たにスタートするサービス。3か月以…

「障害児はカネかかりすぎるので殺すべき」発言で英国地方議員が辞職

これまたBioEdgeネタ。 “Depraved” remarks about disabled cost Cornwall councilor his job BioEdge, March 2, 2013 英国のCornwallの地方議会の議員(無所属)が 1年前に「障害児は自治体にとってカネがかかりすぎるので殺すべき」と発言したことを 今ご…

ベルギーでは既に未成年にも安楽死が日常的に行われていた

安楽死の周辺で、なにかと仰天の話題が続くベルギーで(詳細は文末にリンク) 政権与党の社会主義党から未成年にも安楽死を認める法改正が提案されていることは、 去年12月に以下のエントリーで報告しました ↓ ベルギー社会主義党「未成年と認知症患者にも安…

インドの「不妊手術キャンプ」と家族計画ロンドン・サミット

このニュース、AFPが日本語で2月8日に流していたもの ↓ 避妊手術した女性を次々野外に放置、インドの病院 この「不妊手術キャンプ」について、ちょっと遅ればせだけど、 昨日のBioEdgeが動画入りで取り上げている。 州立病院のガイドラインでは1日25件までと…

「サクセス・エイジング」の差別性、カナダの研究者から問題提起

老い(エイジング)について語る際に、 「ノーマルな」「健康な」「サクセス」などの形容をすることは 高齢者に対する社会の捉え方を捻じ曲げる、との問題提起がカナダから。 カナダの高齢者アドボケイト、 the Seniors Association of Greater Edmontonの前…

Falconer議員、5月に自殺幇助合法化法案提出へ(英)

プロライフのブログが最近の英国の安楽死・自殺幇助関連の動きを取りまとめており、 その中に、Falconer議員の発言があったので、メモとして拾っておく。 英国でPAS合法化推進の最先鋒、Falconer下院議員が、 5月に下院に自殺幇助合法化法案を提出することを…

「家族にはコストなんて問題にならない」「悔いのない決断をサポートするお金はたっぷりあります」

ProPublicaの医療担当記者が、 自分の老母が突然に陥った意識不明状態から 家族と話し合って生命維持停止を決めるまで、 また、その後の思いを詳細につづった良記事があった。 母親は人工的な延命を拒否していたが、 彼は医師らから聞かされた説明を鵜呑みに…