2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「ネットで学者も当事者もその他くんずほぐれつ異種格闘技戦をやろうよ」ツイート集

ツイッターでの江口先生とspitzibaraのやり取りを追いかけてくださった、なんさんが、 もともとの発端となった「出生後中絶」論文論争を踏まえて、 大変面白い提案をしてくださっています。 ちょびっと書いてみたら、異種格闘技戦論になってしまった。第三者…

シンガーが「出生後中絶」論文論争に登場

イタリアの功利学者Alberto Giubilini とFrancesca Minervaの共著で “出生後中絶”と称して新生児殺しを正当化した論文がネットであっという間に広がり、 著者らに脅迫状まで届く事態になっていることは、以下のエントリーで拾ってきました。 中絶してもいい…

「障害は不幸か」議論の危うさについて

某所で「障害は不幸か」「障害は不便か」を巡って 議論が交わされているのを見て、考えてみた。 ピーター・シンガーのDNAを持ち、 生殖補助医療で大金持ちの家にそこそこ健康に生まれ、 3歳の時に、事業に失敗した父親が自殺、一家はジリ貧に落ち込み、 10歳…

2012年3月7日の補遺

自殺幇助合法化ロビーが着々と住民投票に向けて動く中、MA州の障害者運動からSecond Thoughtsと題した抵抗声明が出た。下はSmithのブログ。:できたら明日訳したい。 http://www.prweb.com/releases/2012/3/prweb9251201.htm http://www.firstthings.com/blo…

花を買うということ(「私は憎みます」を改題)

5年前にアシュリー事件と出会い、 アシュリーの写真を見た時、 最初に私が思ったのは、「あ、私はこの子を知っている。 この子の髪の匂いも、ひんやりした肌も、 布団にこもった甘ったるい体臭まで、私は知っている……」だった。 それから長い長い間、 頭か…

シンガーの乳児安楽死正当化インタビュー 再読

以下のエントリーで書いたことについて、ずいぶん前にツイッターで京都女子大学教授の江口聡先生から 誤読しているとのご批判をいただいていたのですが、 P・シンガーの障害新生児安楽死正当化の大タワケ(2010/8/23) なかなか体勢を整えて原文を読み返す余裕…

“出生後中絶”正当化論は「純粋に論理のエクササイズ」

以下のエントリーで紹介した論文著者らに 脅迫状が送られるほどの過激な非難がまきおこっていることから、 掲載誌のブログに著者らからの公開書簡が掲載されました。 中絶してもいいなら“出生後中絶”と称して新生児殺してもOK(2012/2/27) 主に言われているこ…

生命倫理学者さんたちの「知的な議論だから」を巡る ツイート 2

3月4日 結局、生命倫理学って、科学とテクノの価値意識で世論を誘導し、メディカル・コントロールと人体の資源化を実現していくための洗脳装置なのかと思うこと、ありますよね。 「『いのちの思想』を掘り起こす」で、編著者の安藤泰至さんが 「生命倫理(学…

生命倫理学者さんたちの「知的な議論だから」を巡る ツイート 1

以下のエントリーで紹介した論文の著者らに、 脅迫状が送られるなどの騒ぎになっているらしく、 中絶してもいいなら“出生後中絶”と称して新生児殺してもOK(2012/2/27) 掲載誌の編集長であるSavulescuを始め、あちこちから 「一般人には理解しがたいかもしれ…

ポテト

やっと少し暖かくなったので、 ミュウと散歩して近所のモスへ。 ハサミで微細に刻んだバーガーは親が食べさせるけど、 大好きなポテトだけは、いつも「持たせろ」と手を伸ばしてくる。 握らせると、苦労しながらも 一か所だけ噛み切ることができる左奥歯に持…

「全国介護者戦略モデル事業報告書による政策提言」を書きました

前のエントリーに報告書の概要があります。 このエントリーは報告書本文 p.131-132 の全訳です。 2011年秋の本報告書の刊行は、政府の意見聴取キャンペーンthe Future of Care and Supportと期を一にするものである。2012年には保健相から介護と支援白書の刊…

「全国介護者戦略モデル事業報告書(英国)」を書きました

英国政府は1990年の「全国介護者戦略」を08年に見直し(08年8月号の当欄で既報)たが、その際に介護者支援の新事業や既存事業の拡大など大規模なモデル事業をスタートさせた。1年半にわたって行われた全英25か所でのモデル事業について、保健省の資金提供を…

オランダで“機動安楽死チーム”スタート

3月1日からオランダで始まった新制度。 特別に訓練を受けたパートタイムの医師と看護師が Life-end クリニックと称するチームを組んで、 安楽死法に沿って安楽死を希望する患者の元へ 車で駆けつけ、自宅で安楽死させてくれる。 実施主体は安楽死ロビーのN…

2012年3月1日の補遺

27日に中絶してもいいなら“出生後中絶”と称して新生児殺してもOKのエントリーで紹介した論文に、非難ごうごう巻き起こり大騒ぎに。掲載誌BMJの編集長としてSavulescuが掲載を擁護しつつ、「中絶反対の狂信者どもにより著者らの命を脅かすような脅迫が行われ…