科学とテクノのネオリベラリズム

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英国で、またも“脳死”からの回復事例

08年にSteven Thorpe(当時17歳)は交通事故で意識不明となり、 事故の2日後に4人の専門医が脳死を宣告した。 医師らは家族に臓器提供を考えるよう求めたが 息子にはかすかながら生きている手ごたえが感じられるとして 両親は生命維持の停止を拒否し、セカン…

国民DNAデータベースめぐり論争再燃

6週間で5人の売春婦を殺した連続殺人犯が 5年前に窃盗で捕まった際に採取されたDNAのデータによって判明・逮捕、 21日に有罪となったことによって 国民DNAデータベースを賞賛する声が相次ぎ、 それに伴って対象が全国民に拡大される懸念の声も出て、 こ…

DBSうつ病応用へ

パーキンソン病の震えなどを抑制する効果が確認されて 世界中で4万人が電極を埋めているというDBS(脳深部刺激療法)が うつ病の治療に有効かもしれないとして実験が進められており、 こうした実験で展望が開ければ、 将来は頭部外傷患者やイラクからの帰還兵…

59歳がIVFで妊娠希望、医師ら年齢制限には反対(英)

Sue Tollefsenさんは59歳で ロシアでの生殖補助医療によって2年前に女児を出産している。 今回はロンドンのクリニックでのIVFを希望。 クリニックでは 夫の同意書と、主治医の支持を表明した文書 カウンセラーとの綿密な相談と、詳細な健康チェックを条件に …

ベルギーで2年前にロックトインの女性、「安楽死後臓器提供」

昨日のエントリーでSavulescuの「臓器提供安楽死(ODE)」の主張を紹介しましたが、 彼の論文の記述を受け、Wesley Smithが、その後すぐに ベルギーで行われたという安楽死後の臓器提供ケースに言及された文献を見つけて、 続報ポストを書いています。 2008…

子宮頸がんワクチンでの失神は「ドキドキするから」?

昨日の朝日新聞朝刊に「子宮頸がん制圧を目指す専門家会議」なる団体から 「今、子宮頸がんは自分で予防する時代です。」という大きなタイトルを冠した 全面広告が出ていて、2つばかり、非常に気になる点があった。 専門家会議のHPに、その広告のPDFがありま…

「子どもがひとりで遊べない」世界から、人が「能力」と「機能」の集合体でしかない未来へ?

昨日のエントリーに著者の谷口さんからいただいたコメントに刺激されて、 昨日アップしてから後に考えたことを書きたくなり、 どうにもコメントに収まらないほど長くなったので、 シリーズの2としてエントリーに――。 谷口さんが「子どもを一人にしたら育児…

2歳児に向精神薬を3種類も処方したレベッカ事件の医師は、日本に帰って診療

レベッカ事件とは、 双極性障害で抗精神病薬を処方される2―5歳児が倍増(2010/1/16) 2歳で双極性障害診断され3種類もの薬を処方されたRebeccaちゃん死亡事件・続報(2010/2/22) 米国マサチューセッツ州(かのBiederman医師のおひざ元)で起きたこの事件で 2歳…

生きている兆候を知りつつ鎮静して、あわや臓器摘出:Burns事件

これまで重症意識障害からの“回復事例”についてはいろいろ拾ってきたし、 その中には“回復”というよりも“誤診”じゃないかと思われるような事例もあり、 また恐ろしいことに臓器提供が決まった後で“回復”したケースまであって 考えさせられてきたのですが、 …

一族そろって胃を全摘して癌予防

Mike Slabaughの一族は、代々珍しい遺伝性の胃がんが多い家系だった。おばあちゃんも、お父さんお母さんも、叔父さんも叔母さんも胃がんで死んでいった……。そこで彼と従兄弟たちが、そろって遺伝子診断を受けたところ、従兄弟17人のうち11人までが、おば…

渡部先生は現役でご活躍でした

昨日 「そろそろご老体」などと無礼なことを書いた渡部昇一先生について、 ご指摘下さる方があったので、amazonを覗いてみたら、 今年だけでも3冊もの本を上梓しておられ、現役でばりばり活躍しておられました。 1980年に先生が「神聖な義務」を書かれ…

医薬品コマーシャルの副作用

薬のコマーシャルや広告が急増。 それを見て医師に処方を求める人が急増。 それを受けて求められるままに処方する医師も急増。 ……というUSATODAYの記事。 As drug ads surge, more get Rx’s filled USA Today, March 4, 2008 で、こちらは同日・同紙の記事で…

「製薬会社は倫理観をもって」と英当局

英国保健医薬品監視局(MHPRA)の局長は3月6日、 自社製品の危険性については消費者に警告する倫理上の義務があることを自覚せよと 国内の製薬会社に訴えたとのこと。 なぜ「倫理上の義務」が強調されることになったかというと、 要するに法的な規制ではラ…

アルビノは呪われていると殺害

先天性白皮症(アルビノ)の人は家族に呪いがかかっていると 広く信じられているタンザニアで 去年19人ものアルビノの人が殺されたとのこと。 その遺体の一部を切り取っては 幸福になる魔法の薬の材料にする祈祷師らに対し、 大統領が摘発を命じた、と。 …

代理母と付き合い続ける依頼者一家

「いのちの贈り物を分かち合う: “試験管ベビー”のJamie Thompsonは2重に恵まれている: 彼女を愛する両親と優しい代理母がいて」 というタイトルのWashington Postの記事を。 代理母が依頼者の子どもを出産したのが偶然に彼女自身の誕生日だったから、 それ…

今度はアル中を治す薬だって

toperamate という、てんかんの薬を重症のアルコール依存症患者に飲ませてみたら、 酒を飲みたいという欲求が抑えられただけじゃなくて 全身状態も改善したというアメリカの研究結果が the Journal Archives of Internal Medicineに報告されたとのことで、 …

ケータイ中毒の子ども入院治療へ

スペインで12歳と13歳の2人の子どもが 携帯電話への依存のため通常の生活を送ることができなくなり、 親が精神病院に入院させたとのこと。 クリニックとしても携帯電話の依存症で子どもを治療するのは初めてのことだとか。 Spain treats child phone ad…

米ではスタチン8歳からどんどん使おう、と。

前のエントリーをアップした直後に目に付いたので、取り急ぎ。 米国小児科学会が 肥満でコレステロールが高い子どもは将来的に心臓病になりやすいし、 スクリーニングをして既に高血圧や糖尿病の兆候を示している8歳以上の子どもには 現在世界中でコレステ…

癌を予防する“かもしれない”紫色のトマト

アントシアニンといえば最近その効能をよく耳にしますが、 大腸がん細胞の増殖速度を落としたり 心臓血管疾患や老化に関連した病気を予防する効果があるとされるほか、 抗炎症作用があるとか、眼にも良いとか、肥満も糖尿病も予防するとか いろいろ良いこと…

ナノテク化粧品の安全性に懸念?

現在では 日焼け止めや、しわ取りクリームなど 多くの化粧品にナノ分子が使われていますが、 消費者団体 Which? が そうした化粧品を長期に使用した場合の安全性に疑問を投げかけています。 Which? が主だった化粧品会社にナノテクノロジーの使用についてア…

「幹細胞治療のウェブサイトは危険」と専門家が警告

ウェブ上には 安全で効果があり既に一般の医療として通用しているとの謳い文句で 幹細胞治療を提供するクリニックがサイトを連ねているが それらの治療は決して科学的なエビデンスに裏付けられたものではなく、 安全性に疑問があると The Journal Cell Stem …

FDAの科学者ら「認可審査あまりにも杜撰」と内部告発

医薬品や医療装置を巡る研究とエビデンスへの信頼に関る3題。 1. まず、FDAの医療装置審査プロセスの杜撰 乳がんの画像診断装置の認可を巡って FDA(米国食品医薬品局)の現場科学者らからは、 もっと広範な実験データを求める声が上がっていたのに、 政…

出生前遺伝子診断で「あれもこれも調べたい」って?

ダウン症女性の母親でWP紙の記者でもあったPatrichia Bauerさんのブログから。 NY大学医学部の調査で 遺伝子診断を希望する999人にアンケートを行ったところ、 出生前遺伝子診断では、もっといろんなものを調べられるようにしてほしい、と。 何を調べたい…

遺伝子改変ヤギを製造工場にして作った薬をFDAが認可

動物を人間に必要な医薬品の製造工場として使おうという長年の夢がかなった、 大層めでたいニュース。 遺伝子操作を行って、 珍しい血液の遺伝病の治療に使われる薬の成分を乳の中に分泌するヤギを作り、 その乳から取り出した成分から製造された薬を今回初…

8つ子の母は障害者手当てを受給、子ども3人にも障害児手当て、生活保護も

つくづく、この人に体外受精で妊娠させた医師は、どうかしている、と思う。 あの8つ子の母親Nadya Sulemanさんには、すでに6人の子どもがいて、 すべて体外受精による妊娠だったことは既に報じられたとおりですが、 今度は、 Sulemanさん自身がかつて技術…

「死んだ息子の精子で代理母たのみ孫がほしい」認められず

23歳で癌で死んだMark Speranzaさんが生前に冷凍保存していた精子を使って 代理母に産んでもらって孫がほしいと、 Speranzaさんの両親がニューヨーク州の裁判所に判断を求めていたケースで 裁判所は両親の要望を却下。 Speranzaさんは癌から生還したら子ども…

クローニングで生まれた子が3人、既に9歳に?(伊)

イタリアの医師が9年前にクローニング技術で3人の子どもを誕生させた、と発表。 2人が男児、1人が女児で 3人とも元気で東欧で暮らしている、と。 この医師は94年に64歳の女性を体外受精で妊娠させて物議をかもした人物で、 脳腫瘍でこん睡状態に陥ったまま…

「12-18歳全員に定期的うつ病スクリーニングを」と専門家が提言(米)

先月、連邦政府の保健医療政策提言機関 the US Preventive Service Task Force が 12歳から18歳までの子ども全員に対して大うつスクリーニングを プライマリ・ケアの診療所やクリニックで定期的に行うべきである、と提言。 ただし提言をまとめるに当たって数…

英国のアルツ患者ケアは薬の過剰投与で「まるでビクトリア時代」

米国NYとボストン地域で7つのケアホームを運営するHearthstone Alzheimer Careの社長で 社会学者でもある Dr. John Zeiselが Times紙が主催した科学フェスティバルの講演で 英国のアルツハイマー病患者は抗精神病薬で薬漬けにされて 自宅や施設や病院で、た…

ピコー「私の中のあなた」、キャメロン・ディアス主演で映画化

兄弟への臓器提供のために人工授精によって生まれてくる子ども いわゆる「救済者兄弟」をテーマにしたジョディ・ピコーの小説 My Sister’s Keeper(邦訳タイトル「私の中のあなた」)が キャメロン・ディアス主演で映画化され、 この金曜日に米国で封切りとの…