2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

2009年6月18日の補遺

子宮摘出で一緒に摘出される卵管を提供してもらったら、そこからES細胞が作れるんだそうな。さぁ、子宮摘出が増えるぞ。まさか知的障害者への子宮摘出もいずれ合法化される……なんてことも??? http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/8103345.stm 時間あったら…

スイス議会が自殺幇助規制に向けて審議

ちょっと背景などを調べている余裕がないので、 断片的な情報のみで申し訳ないのですが、 スイスの連邦議会で自殺幇助に関する法律の見直しが審議されており、 意見が割れているので国民からパブリック・コメントを募ることにしたようです。 以下は、ラジオ…

合法とされたMT州で自殺幇助受けられず子宮がん患者が死亡

去年11月WA州が住民投票で自殺幇助合法化を決めた直後の12月に 裁判所が医師による自殺幇助を合法とする判断を示したMontana州で 子宮がん末期の女性Janet Murdockさんが幇助自殺を希望しているものの やってくれる医師がいないというニュースが4月にあ…

OhioでもFENによる自殺幇助事件か

Ohio州Athens郡の69歳の女性 Phyllis Hixsonさんの遺体が 親戚の人によって15日月曜日に自宅で発見された。 遺体発見以前に警察当局には Georgia州を拠点とするFENがHixsonさんとコンタクトを取っているとの 情報が寄せられていたとのこと。 Hixsonさんの自…

FENが自殺幇助合法化プロモビデオをYouTubeにアップ

Final Exit Network 2月のGeorgea州での違法な自殺幇助容疑による幹部逮捕から 当ブログが追いかけてきた Final Exit Network が YouTube に自殺幇助合法化のプロモをアップ。 冒頭に出てくる青いシャツの男性が FEN創設者の Ted Goodwin。 2月の事件で逮…

「介護療養病床と新型老健で一人当たりの医療費の差は8万円」からボヤいてみる

「高齢者医療難民 - 介護療養病床をなぜ潰すのか」(吉岡充・村上正泰著 PHP新書) を読んで、ずっと疑問に思っていたことが部分的に氷解したので 個人的なメモを兼ねて、ほとんど独り言として。 介護療養病床の廃止の問題についてずっと疑問に思っていたこ…

C&Cの創設者がブログでFEN支援の寄付を呼びかけ

2月に米国の自殺幇助希望者支援団体 Final Exit Networkが 違法な自殺幇助で幹部から逮捕者を出し、 さらに先日も精神障害者の自殺でボランティアが逮捕されるなど、 FENが関与した自殺事件が次々と明らかになっていますが、 FENとは別の団体で、Compassion …

2009年6月16日の補遺

OhioでもFEN関与の自殺か? 69歳女性。捜査へ。 http://www.10tv.com/live/content/local/stories/2009/06/16/suicide.html?sid=102 FDA資金による調査でリタリンなどの刺激薬を飲んでいるADHDの子どもは飲んでいない子どもに比べて突然死の可能性が高い? h…

市から困難事例対応を請け負った民間会社が訪問せず、脳性まひ児が餓死 (米)

MultiEthnic Behavioral Servicesという会社(2001年創設)は Philadelphia市から年間100万ドルで 虐待リスクのある子どもの訪問サービスなど 困難事例のソーシャルサービスを請け負っている。 2006年8月、 母親に適性がない問題家庭で暮らす障害児童として…

2009年6月15日の補遺

国連のソマリアへの支援食料が横流しされている。 http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/africa/article6499155.ece?&EMC-Bltn=KJW9UA 米民主党は医療過誤訴訟から医師を守ることに対して否定的だったが、オバマ大統領は医療過誤訴訟を減らすことも…

病院の公式合意を一医師が論文で否定できることの怪 (A事件・成長抑制論文)

Deikema&Fost の成長抑制論文が シアトル子ども病院とWPASとの合意を否定している点について、 当ブログでは、そのあたりの背景を検証してきているので、 関連情報を整理し、ひとつの仮説を立ててみたいと思います。 Ashleyケースに対するWPASの調査の終了…

Deikema&Fost論文の「重症の認知障害」が実は身体障害であることの怪

Diekema、Fostらの成長抑制論文についてのエントリーです。 論文は冒頭部分で 「重症の認知障害」が未定義であること、線引きが難しいことは認めつつ、 成長抑制目的で「重症の認知障害」という場合には以下の3つを条件とし、 重症児医療の経験のある小児科医…

2009年6月14日の補遺

医療スタッフはどんどん減る。高齢者は増える。必然的に出てくるのは、アルツハイマー病の高齢者に家で過ごしてもらうためのコンピューターシステム。この線の話、実はまだ大したことができるわけでもないのに、ここ数年しょっちゅう出てくる。本人の安全の…

自殺幇助希望のスコットランドの女性、腎臓透析やめるように医師に“命じ”る

Sandra Ewing さん(48)は敗血症で2年前に両足を切断。 その後MRSAとも闘い、現在週に3回腎臓透析を行っている。 が、その透析を6月いっぱいでやめることにしている。 自分の人生はもはや「生きるに値しない」と思うから。 透析をやめたら、こん睡に陥…

Diekema&Fostの成長抑制論文を読んでみた

Diekema&Fostの成長抑制論文のフルテキストを読んでみました。 まだ、しっかり読み込んだわけではありませんが、 あっちもこっちも指摘したいことだらけ。 取り急ぎ、「あんまりだろ、それは」と仰天した5点について。 1.2007年の論争以来、重症児の家族…

2009年6月13日の補遺

中国:レンガ工場で25歳から45歳の知的障害者32人が奴隷として働かされていた。2007年にも1000人の知的障害者が奴隷労働から救出された事件があったらしい。町を歩いている知的障害者をさらって売り払っている組織がある……みたいな話。 http:/…

テキサス州で知的障害者施設の処遇改善に向け法律が成立

知的障害児・者施設での不祥事続きで 連邦政府からも虐待とネグレクトを指摘され、 入所者の死亡50件以上が防止可能だったとされるTexas州で 知事が知的障害者施設の建て直し法案(予算4800万ドル)にサイン。 主な施策としては ・ 共有スペースに監視…

2009年6月12日の補遺

英国が8日に国連障害者人権条約を批准。英国内でも、あまり広く報道されていないらしい。どうも、子どもの人権条約などに比べて、障害者人権条約は全体に扱いが悪い(鈍い? ぬるい?)ような気がするんだけど、気のせいかな。 http://www.bbc.co.uk/blogs/…

「ケアプランには計画的に定期的なレスパイトを」と英国のチャリティ

Vitaliseは今年から英国の介護者週間にパートナーとして参加した 障害児・者、介護者のレスパイト提供、ボランティア支援チャリティ。 公式サイトをざっと覗いたところ、 特に視覚障害者への支援に力を入れているチャリティのように思われます。 そのVatilis…

2009年6月11日の補遺

FDAの抗精神病薬の副作用警告の見直しの件。3薬については青少年期に対して認めろ、と。タイトルだけで内容は読んでない。 http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/06/10/AR2009061003826.html 女性から性転換した男性Thoman Beatieさ…

名前は「尊厳死」法でもスペインでは趣がぜんぜん違う

スペイン、アンダルシア(州?)に「尊厳死」法ができて、 医師にはその適用が義務付けられる。 ……と書いてあるのには、ぎょっとしたのだけど、 この「スペインとしてはパイオニアとなる法律」、実は 当ブログでこのところ追いかけている、あちこちの尊厳死…

「レスパイトは贅沢ではなく不可欠な必須事項」

今年から英国介護者週間に参加した2つのチャリティからのメッセージ。 Carers Week messages Vitalise(障害者・視覚障害者・介護者向けレスパイト・チャリティ) の代表者からは 介護する人・される人の双方が定期的にレスパイトで息をつけることは、 贅沢…

介護者の実態調査(英国介護者週間)

英国の介護者週間で恒例になっていることの1つは、 その1年間に介護者支援で功績のあった政治家を表彰すること。 それから、もう1つが、 英国の介護者の実態調査を行って、 それを介護者週間のスタート時に発表すること。 今年もオンラインと郵送で194…

「介護者それは英国のシークレット・サービス」と英国の介護者週間

英国では毎年6月が介護者週間。 (ここでいう介護者とは無償で介護を行っている人) 全国規模の大規模ネットワークが組織されており、 大きな介護者支援チャリティが中心となって、毎年、多彩な活動が繰り広げられる。 今年はちょうど今週行われている。 英…

2009年6月10日の補遺

どの子どもがギャングに入るかは、遺伝子で分かるんだと。反社会的行動は遺伝子の欠陥によるものだから。……で、環境は? ……じゃぁ、いずれ、その遺伝子の欠陥も出生前診断の対象になる……とか? http://www.time.com/time/health/article/0,8599,1903703,00.h…

未熟児を産ませず、生まれても救命しないための科学的エビデンス作りが進んでいる

例の成長抑制療法の一般化をたくらむDiekema医師らの論文が掲載されている Pediatrics の6月号の内容一覧をなんとなく眺めていたら、 途中から、心臓がバクバクしてきた。 シアトル子ども病院がゲイツ財団やユニセフ、WHOと協働して 死産・早産の撲滅に動き…

米国でも犯罪者のDNAサンプル破棄進まず

例えば、万引き程度の軽微な犯罪で捕まった人のものなども含めて 35万人分の犯罪者のDNAサンプルが 米国の5つの司法関係の研究所で未分析のまま保管されている。 以前に問題となって、2003年にBush政権が予算を組んで5年で破棄すると約束。 その5年の期限が…

2009年6月9日の補遺

そういえば6月は英国の介護者週間だ。今年は8日から13日。つまり今週。英国の介護者週間は、本当にすごい。今日、あるケアマネさんに「介護者の権利章典」(これは多分アメリカだけど)を読んでもらったところ、「介護者本人がその気になっても周りの理解が…

FDA委員会を前に精神障害当事者らから声明

Mental Health America のニュースレターから。 6月9、10日とFDAが精神科薬に関する委員会を開催するらしい。 それに向けて米国の精神保健、自殺防止関連の団体が連名で、精神障害当事者の立場から 子どもへの抗精神病薬について声明リリースを出している。 …

Dr. Death、今度はUAEの数人に「苦しまずに自殺するコツ」伝授

先日、当局とすったもんだの末に英国に入国し自殺ワークショップを開催して回った オーストラリアの Dr. Death こと Dr. Philip Nitschkeが語ったところによると、 今度はUAE在住のターミナルな病状の人数人からの相談を受けて EXIT International が苦しま…