2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

米ではスタチン8歳からどんどん使おう、と。

前のエントリーをアップした直後に目に付いたので、取り急ぎ。 米国小児科学会が 肥満でコレステロールが高い子どもは将来的に心臓病になりやすいし、 スクリーニングをして既に高血圧や糖尿病の兆候を示している8歳以上の子どもには 現在世界中でコレステ…

NHS新たにヤセ薬を解禁

急増する肥満は世界中で医療費を押し上げる原因となって、 その対策がいずれの国でも急務となっているようですが、 英国で、肥満の治療として 生活改善してもダメで、これまでに認可された2つのヤセ薬でも薬効が見られない人に、 新らたにRimonabantという…

「自閉症の父であること」にもゲイツ財団つながり

私は自閉症に特別な関心があるわけではないのですが、 このところ、自閉症関係の気がかりな記事が目に付いて、またその書き方には 密かに自閉症に対するネガティブ・キャンペーンでも進行しているだろうかと、 勘ぐってみたくなるほどの違和感のあるものもあ…

ワクチン博士の「自閉症の父親であるということ」

前のエントリーで紹介した自閉症関連重要事項年表は 実はこちらの長い記事のオマケとしてくっついていたものでした。 Fathering Autism A Scientist Wrestles With the Realities of His Daughter’s Illness The Washington Post, July 1, 2008 タイトルは「…

ワクチンと自閉症 (自閉症関連重要事項年表)

6日(日)の朝日新聞にあった「アメリカの毒を食らう人たち」の書評に、 自閉症の原因はワクチンだと断定している箇所があり、 「え? それって、実証されていないんでは……?」と、びっくりして 思わず眉にツバをつけた。 このところ書こう、書きたいと思い…

DCで障害者入所施設の事業者が相次いで撤退

今年に入ってから 発達障害のある成人の入所施設を運営していた3事業所が相次いで撤退し、 ワシントンDCの1207人の利用者のうち5%に当たる61人が 7月半ばまでに新しい施設に移されることになった。 本人の新しい環境への適応や、 新しい施設での医…

ガソリン高騰で高齢者介護関連サービス縮小

Meals on Wheels などと配食サービスや移動援助、在宅介護など、 公共の介護関連サービス、ボランティア活動いずれも サービス利用希望者の待機リストが長いにもかかわらず ガソリンの高騰で活動の縮小を余儀なくされているとのこと。 特に、影響が大きいの…

大物政治家が健康な独居老女の自殺を幇助(独)

かつてはKohl 、Schroder両首相のアドバイザーも勤めたドイツの大物政治家で 最近は自殺幇助合法化の熱心な提唱者であり、 そのためにキリスト教民主党から離れて独自に政党Homeland Hamburgを立ち上げた Roger Kusch氏が 7月1日に記者会見を行い、 自殺幇…

英国の介護者支援に思うこと

英国の介護者支援施策は高齢者だけではなく、 広く障害児・者・病人の介護している人も対象にしています。 (この論旨には関係しませんが、家族の介護を担う子どもへの対策も講じられつつあります。) 私には英国の介護者支援について関連記事を読むたびに …

「介護者としての私を支えて」キャンペーン

6月10日に発表された英国の新しい介護者戦略については既に紹介しましたが、 介護サービス改革を巡る当事者チャリティの動きを2つ、メモ的に。 ①Right care Right deal The right solution for social care 高齢者介護に関る以下の3つのチャリティが共同で…

英国政府、今後10年のNHS改革案を発表

Brown首相が就任時にNHS改革担当として保健省副大臣に起用した 現役外科医のAra Darzi卿がとりまとめた 今後10年間のNHS改革案が6月30日に発表されました。 High quality care for all: NHS Next Stage Review final report こちらからサマリー、全文ともダ…

精神科ERでの放置死でMental Health Americaが声明

一昨日(だったと思う)フジテレビの「スーパーニュース」で 米国の病院の待合室で倒れた患者(黒人女性)をスタッフが見て見ぬフリで放置し死なせたという ニュースが報じられ、ショッキングな映像が流れましたが、 私の記憶では、 安藤キャスターが読んだ…

ある自閉症児の母親の飛行機利用心得

自閉症児が飛行機から下ろされた件と 教会から締め出された件を受け、 自閉症児の母親がブログで いろいろな辛い体験を経て現在息子を連れて飛行機に乗る際に心がけることを 3点挙げています。 ・子どもが眠りやすいように深夜か早朝の便を選ぶこと。 ・メラ…

テイ・サックス病末期の少女の救命判断、裁判所へ(英)

昨日のエントリーで 英国はある段階まで支援した後は、すっぱり切るのかなぁ……みたいなことを書いたばかりですが、 こんなニュースが。 英国で 現在、肺炎で集中治療を受けているテイ・サックス病の6歳の少女Amber Hartlandを巡って、 Amberは末期状態にあり…

自閉症児締め出し受け、英国キリスト教サイトが呼びかけ

前のエントリー「自閉症児を教会から締め出し、裁判所も認める」関連です。 英国のキリスト教系のサイトがこの問題を取り上げて、 法王が教会に対してガイドラインを出すよう自閉症のアドボケイトが求めている、 とする記事を掲載していますが、 なかなか冷…

教会が自閉症児締め出し、裁判所も認める(米)

先日来中国、米国で自閉症児を巡る航空機での受け入れトラブルが続いていますが、 米国ミネソタ州ではカトリック教会が13歳の自閉症少年を締め出し。 裁判所も少年の行動を州法が規定する「繰り返されるハラスメント」に当たると判断、 この決定を支持しまし…

UW周辺の動きと米政府のNBICレポート

一つ一つのニュースや出来事はそれほど大それたことには思えないかもしれませんが、 IHMEやBBTIの創設をはじめとするUW周辺の動き、また UWとゲイツ財団とのつながりと、そこに動いている巨額の資金を考えると、 私の頭がどうしても戻ってしまうのは、このレ…

UWにバイオ研究機関、米軍とのコラボも

IHMEがワシントン大学にできたことの他、 最近目に付いて気になるワシントン大学関連ニュースとして、 ①UW Bothell校にワシントン州当局との連携により Biotechnology & Biomedical Technology Institute(BTTI)がオープン。 以下の一連の情報によると、BTTI…

Lancet誌に新プロジェクト IHMEとのコラボで

ワシントン大学はゲイツ財団から巨額の資金提供を受け、 4月に新たな研究機関IHME(the Institute for Health Metrics and Evaluation)を開設しましたが、 IHMEの目的は世界の保健医療のデータを新たな基準によって洗いなおして その“科学的な”エビデンスに…