ワクチンと自閉症 (自閉症関連重要事項年表)
6日(日)の朝日新聞にあった「アメリカの毒を食らう人たち」の書評に、
自閉症の原因はワクチンだと断定している箇所があり、
「え? それって、実証されていないんでは……?」と、びっくりして
思わず眉にツバをつけた。
自閉症の原因はワクチンだと断定している箇所があり、
「え? それって、実証されていないんでは……?」と、びっくりして
思わず眉にツバをつけた。
このところ書こう、書きたいと思いながら、
またも、なんとも微妙なトーンの記事なので、
この1週間ずっと机の上に置いては眺め暮らしている
2本立ての自閉症関連の記事があって、
それが実はワクチンがらみの内容。
またも、なんとも微妙なトーンの記事なので、
この1週間ずっと机の上に置いては眺め暮らしている
2本立ての自閉症関連の記事があって、
それが実はワクチンがらみの内容。
この年表によると、1943年に自閉症が特定されて以来、
統合失調症の1種だと考えられたり(1967)
冷たい母親が原因だとされたり(1971)を経て
DSM-Ⅲで統合失調症とは異なる発達障害として分類され(1980)
アスペルガー症候群が進行性の発達障害としてDSM-Ⅳに公式に追加される(1994)中、
統合失調症の1種だと考えられたり(1967)
冷たい母親が原因だとされたり(1971)を経て
DSM-Ⅲで統合失調症とは異なる発達障害として分類され(1980)
アスペルガー症候群が進行性の発達障害としてDSM-Ⅳに公式に追加される(1994)中、
問題のワクチンについては
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ところで2006年のシアトル子ども病院生命倫理カンファレンスのテーマは
Ethical Issues Related to Vaccination of Children
(子どもへのワクチン接種に関する倫理問題)
Ethical Issues Related to Vaccination of Children
(子どもへのワクチン接種に関する倫理問題)
Johns Hopkins病院ワクチン安全研究所のNeal A. Halsey医師が
Thimerosol and Vaccine Risks(thimerosolとワクチンのリスク)
と題する講演を行っています。
Thimerosol and Vaccine Risks(thimerosolとワクチンのリスク)
と題する講演を行っています。
Halsey講演の資料はこちら
またこのカンファの5ヵ月後にAshley事件で一躍有名になるDiekema医師の講演は
The Case of Vaccine Refusal:Parent Conviction, Child Best-interests, and Community Good
(ワクチン拒否ケース:親の信念、子どもの最善の利益、そしてコミュニティの益)
The Case of Vaccine Refusal:Parent Conviction, Child Best-interests, and Community Good
(ワクチン拒否ケース:親の信念、子どもの最善の利益、そしてコミュニティの益)
Diekema講演の資料はこちら
その他2006年カンファレンスの詳細はこちら。
このカンファレンスに関するSeattle Timesの記事として、
More parents resisting vaccines for kids
The Seattle Times, July 16, 2006
More parents resisting vaccines for kids
The Seattle Times, July 16, 2006
thimerosalと自閉症の関連が立証されておらず
実際のワクチンから既に除去されているにもかかわらず、
やはり自閉症との関連を懸念する親がいることが
子どものワクチン接種を拒否する親が増えている理由の1つとして触れられており、
いまだに大きな影響が残っていることが伺われます。
実際のワクチンから既に除去されているにもかかわらず、
やはり自閉症との関連を懸念する親がいることが
子どものワクチン接種を拒否する親が増えている理由の1つとして触れられており、
いまだに大きな影響が残っていることが伺われます。
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このエントリーのテーマには直接関係ありませんが、