生命維持の中止に同意しないなら、裁判所に訴えて法定代理人を交代

Russel Border さんは12年3月に
Reading Hospital and Medical CenterのICUに入院。

ICUの患者として人工呼吸器その他の延命治療が施されたが、
担当医らはその間に法廷代理人のSharon Grayさんに連絡し、
Borderさんの状態はターミナルで無益なので、
生命維持の中止を勧めた。

その他の家族はみんな病院の勧める通りでよいと言い、異議はなかったが、
Sharonさんのみが反対。

それはBorderさん本人の事前指示に、
現在の状態になった場合には生命維持を望むと書かれていたため。

すると病院側は係争解決の手段として
裁判所に法廷代理人の解任を申し立てた。

Borderさんの事前指示書には
本人の希望は「一般的な参考」に過ぎず、最善の利益によって変更可能とも
指示されていたことから、

裁判所も
生命維持の中止を認めないのは
SharonさんがBorderさんの最善の利益に応じた行動をとっていないこととみなし、
代理人の交代を命じた。

この決定はペンシルベニア州最高裁でも認められた。

Thaddeus Popeは
「無益な治療」係争解決の手段として代理人交代を支持してきたんだとか。

このケースは好例だ、と。