生命維持の差し控えと中止を決めるのは患者の状態よりも、たまたま運ばれたICUの文化

以下の直前2エントリー、


に大きく関連しているという気がするThaddeus Mason Popeの情報で、

Penn MedicineのCarline M. Quill医師のチームによる調査、
“Variation Among ICUs In Decisions To Limit Life Sustaining Therapies”.
「生命維持治療を制限する意思決定におけるICU間のバラつき」


米国153のICUで生命維持治療の差し控えと中止の意思決定を調査したところ、
大きなバラつきがみられた。

それはつまり、患者の病気の重症度、年齢、人種、機能状況だけでなく、
ICUの文化や医師の臨床実態が大きく作用している、といういこと。

Quillの研究では、
生命維持治療の差し控えと中止の意思決定が行われる際には
6層に渡るバラつきが見えられるとしており、

同じ患者でもどこのICUに搬送されるかによって
その患者の属性や臨床的な特性とは関わりなく
生命維持治療を差し控えたり中止される意思決定が左右される、ということ。