知的障害のある女性(少女?)を妊娠させたのは実の父……とDNA(豪)

48歳のキャンベラ在住の男性が
知的障害のある実の娘を妊娠させたとして
近親相姦の罪で起訴された。

娘の生理が2カ月飛んだことから母親が不審に思って
妊娠検査キットで調べ、産婦人科へ連れて行くと妊娠17週だった。

人口中絶が行われ
親族から採取したDNAと胎児のDNAを検証した結果、
女性の父親が胎児の父親であるとの moderately strong scientific support があることから
火曜日に逮捕された。

まずまず強力な科学的根拠……って、なんとも微妙な表現だなぁ。

なお、父親は娘と性行為をしたことはないと否定しているとのこと。

Father accused of incest with disabled daughter
The Canberra Times, August 12, 2010


この女性の障害像が分からないからもどかしいけど、
なんで近親相姦罪だけ、なんだろう。
それでは、まるで合意だったみたいじゃないか。


つい最近、こちらのNHKのサイトで
実の娘を性的に虐待したりレイプまでする男というのは
実際に日本にもゴロゴロいるんだ……と、醜い現実を思い知らされた。

しかも、おのれの娘を性的なオモチャにしたり、レイプまでしておきながら
娘が大人になって、それを指摘すると、こういう父親は必ず否定するものらしく、
あまつさえ娘をウソツキ呼ばわりして恥じない男までいる……という、
人ごとながら、はらわたが煮えくりかえるような事実も、知った。

世界でも、ここ数年、
自分の娘を監禁して何人も子どもを産ませていたという事件が
2件くらい立て続けに起こったような記憶がある。

もともと性的虐待をするようなのは、卑屈でいびつな未成熟男なのだから
たぶん娘の知的障害にだって付け入るに違いないし、

この事件ではDNA鑑定が絶対とはいえないらしいところが微妙だけど、

実はこういう事件だって、報道されなくても、表に出てこなくても、
あるんだ、きっと……と考えると、

すべての男がそうじゃないと頭では分かっているし、
まともな大半の男性には大変申し訳ないことながら、
世の中の男という男を憎んでしまいそうな気分になる。


上記HNKのサイトと出くわして、
男ってのは、ったく……と呪いつつ最後まで読んだ直後に、
今度はどういういきさつだったか、森岡正博氏の
「男性から見た避妊」という文章に出会った。

去年の夏に、臓器移植法改正議論の際、国会ビデオで初めて動いてしゃべっている森岡氏を見た時に、
ストイックな感じが漂って、清潔感のある、なんかお坊さんみたいな人だな、という印象を受けたけど、
その印象の通りの、まっすぐ正面から”観照”するという感じの文章に、すっきり解毒してもらった。