2010年8月12日の補遺

先月、FoxテレビGleeという番組で評判になった18歳のフィリピン人少女が、番組出演に備えて顔にボトックス注射を受けていたことが分かり、喧々囂々の騒ぎに。でも、そういう若い子たちが実は米国では急増していて、去年1年間に米国で13歳から19歳までの子どもがボトックス注射を受けた回数は、なんと12000回。2008年よりも2%の増。:米国は「科学とテクノで簡単簡潔万歳」病がどんどん悪化し、病んで行く一方だ。大人が重症化するにつれ子どもにも感染していく。それにしても、米国の医師には倫理観というものはないのか? ゼニにさえなるなら子どもの顔に筋弛緩剤を平気で注射するのか?
http://www.nytimes.com/2010/08/12/fashion/12SKIN.html?_r=1&th&emc=th

イランで投石処刑の宣告を受けた女性 Sakineh Mohammadi Ashtianiさんがテレビ番組のインタビューで、夫の殺害計画に関与したこと、夫の従兄と姦通していたことを認めた。すぐにも処刑されるのでは、との懸念が高まっている。一方、亡命した彼女の弁護士は、この番組の録画前に彼女が2日間に渡って拷問を受けた、と。:どうして一人の女性に対して、国家がそこまで悪辣にならなければならないのか。一旦は国際世論の非難で、処刑は回避されそうな気配だということだったのに、弁護士が亡命したあたりから風向きがまた変わった感じ。 この件については7月8日のエントリーと、8月7日の補遺などに。7月8日のエントリーのリンクに「投石処刑」の写真があります。国家が国民に弱い者いじめをけしかけ、憂さ晴らしをさせるリンチ以外の何ものでもない。
http://www.guardian.co.uk/world/2010/aug/12/sakineh-mohammadi-ashtiani-confesses-murder-iran

体外受精精子を直接注入する方法だと父親の不妊の原因となっている遺伝子変異がそのまま子どもに引き継がれてしまっている、とBoston Globe紙に。:タイトルを見た時には、せっかく問題の変異は排除しようと思えば可能なテクニックなのだから、取り除けるものは全部取り除かないと子どもの利益に反する、とでも誰かがついに言い出したのかと思った。でも、不妊の変異を引き継がせることは子どもの利益に反する、という話が出たら、結局その論理は次々に排除可能な変異について当てはまっていくことになる……とか? 
http://www.medicalnewstoday.com/articles/197430.php