2011-12-27から1日間の記事一覧

2011年のまとめ:spitzibaraの1年

今年は、大きな出来事が2つもありました。 ① 「アシュリー事件:メディカル・コントロールと新・優生思想の時代」という本を上梓しました。 ② 一般社団法人「日本ケアラー連盟」の代表理事に加えていただきました。(まだ何もしていませんが) 後者のきっか…

2011年のまとめ:ゲイツ財団とグローバル慈善資本主義

まず、アシュリー事件のリサーチを通じて去年までに見えてきた シアトルこども病院・ワシントン大学とゲイツ財団の関係について、以下にまとめました ↓ シアトルこども病院・ワシントン大学とゲイツ財団の密接な関係:グローバルな功利主義・優生主義医療の…

2011年のまとめ:Ashley事件

Ashley事件に関するこれまでのリサーチを取りまとめて 「アシュリー事件:メディカル・コントロールと新・優生思想の時代」という本を上梓しました。 Ashley事件には、2011年の後半は情報がまったく引っかかってきませんでしたが、 それが実際に何の動きも起…

上野千鶴子「ケアの社会学」から考えたこと 2

② 上野先生は高齢者の「家族介護者」だけをイメージして話を進めていきながら、 障害者運動の当事者主権の考え方から学べと説いているように思え、 ここでもまた、障害児・者の家族介護者、つまり主として親(特に母親)は 置き去りにされているんじゃなかろ…

上野千鶴子「ケアの社会学」から考えたこと 1

まず、前置きとして、 某日某所で聞いた介護者支援関連のシンポジウムで印象的だった場面を3つ。 ① 何年か前には介護者支援の必要を訴えると 「要介護の本人が一番の弱者なんだから、介護する方がそんなことを言うべきではない」 と批判され聞いてもらえない…