2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

13歳の息子の抗がん剤治療を拒否し母親が息子を連れて逃亡

Daniel Hauser君はミネソタ州在住の13歳。 ホジキンリンパ腫という癌を患っている。 一度、抗がん剤治療を受けて癌が縮小したと思っていたが、 また大きくなっていることが判明。 医師は抗がん剤と放射線で治療できると説いたが、本人はもうイヤだと拒否。…

オレゴンの鬱病女性がテキサスで幇助自殺か? メキシコで毒物購入した男を拘束

男はLas Vegas出身で33歳の Jeff George Ostfeld。 Ostfeldは5月15日にメキシコで動物用の鎮静剤を購入する目的で 隠蔽用の容器まで持参してVegasから Texas州McAllenに飛んだ。 国境の橋で身柄を拘束された時には バルビタール1000ミリとペントバルビタール…

2009年5月20日の補遺

英国議会での自殺幇助合法化法案、来月投票だと。他の記事で、党議拘束はずす、と。 http://www.dailymail.co.uk/news/article-1184536/Lords-vote-legalising-euthanasia.html 新しいMRSAが広がっている脅威。感染すると死亡率5割以上。(新型インフルエン…

植物状態での栄養と水分停止は日本でも行われていた

米国の事例に関連した検索をしていたら 厚労省の終末期医療のあり方に関する懇談会資料がひっかかってきて、 軽い気持ちで覗いてみて、ものすごくびっくりした。 植物状態の人から栄養と水分の供給を停止して餓死させるというのは 日本でも行われていた──。 …

Syracuse大学から「障害のある人の生命維持ケアと治療に関する一般原則声明」

前のエントリーで取り上げたWisconsin大学病院での 障害者に対する肺炎治療差し控えに関連して 同じくNDYのブログが参照を勧めているのが、 Syracuse 大学の障害学関連機関から出された 障害者の生命維持ケアと治療に関する声明。 あまり吟味せずに仮訳して…

WI大学病院が障害者の肺炎治療を差し控え、一人が死亡

Not Dead Yet のブログによると、 障害のある人2人に対して命に関わる治療を差し控えて法を侵したとして 障害者の人権監視団体 Disability Rights Wisconsin(DRW)が Wisconsin大学病院を訴えた、とのこと。 (”life-sustaining ”となっているので終末期であれ…

2009年5月19日の補遺

それぞれ父親が違う双子が誕生。母親が当時“浮気”していた。……と、まだ結婚していない母親と婚約者の男性が、実名で公表。双子は既に11ヶ月。(タイトルを見た瞬間、遺伝子操作でやってみたかった医師がいたのだとばかり……。世界に何例かはあるらしいから、…

祈りで治そうと糖尿病の娘死なせた母親の裁判始まる:Fostがコメント

1月の事件祈りで治そうと糖尿病の娘死なせた夫婦、裁判への続報。 11歳の娘 Kara Neumannの糖尿病が悪化しているにもかかわらず祈りによって治そうと 医師に診せずに死なせてしまった母親の裁判の準備が14日に始まった。 事件が起きたのはWisconsin州。 Fait…

Obamaは初の“安楽死推進派”大統領か?

DISABILITY MATTERS という障害者アドボカシーのブログが NY Timesが4月にObama大統領に行ったインタビューの中から 医療改革に関する気になる発言を指摘して 標題通りのタイトルの記事を書いています。 まず指摘されることとして、 “Ultimately, he’s the g…

Obama政権の医療改革に疑問の声

①Obama Chooses NYC Health Chief to Head CDC The WP, May 16, 2009 1つは、CDCの新たな長官への New York 市の保健医療コミッショナー Thomas R. Frieden氏(48)の抜擢。 (この人、豚インフルでNYで死亡者が出たという昨日夕方のニュースに出てました。…

職員が障害のある子どもたちに格闘技やらせて遊んだテキサスの施設

3月のエントリー重症障害児に入所施設介護職員が2年間も格闘技ファイトを強要(米)の続報。 州の調査が終了し、 職員が携帯で撮影した問題のビデオが公開された。 ビデオは以下の記事に。 明らかに職員が自分たちの娯楽にするために、 入所者をけしかけ、そ…

5月18日の補遺

19歳の青年の性犯罪暦を隠したまま、幼い子どもが複数いる家庭に養子に出し、その19歳に養家の幼児らが性的虐待を受けたという事件で、地方自治体が全面謝罪。職員3人が停職処分。さらに追加処分もありだと。(ひどすぎる。英国の児童福祉ズタズタという感じ…

自殺幇助を相談する患者の急増で、英国看護学会が会員向けにガイダンスを出す、と

このところ自殺幇助の合法化について会員に意見募集を行っている英国看護学会が、 医療現場で看護師に自殺幇助について質問したり相談する患者が急増していることから 患者から自殺幇助について尋ねられた際の対応について 会員にガイドラインを出す、と。 …

精神障害者の自殺幇助で新たにFEN関係者4人を逮捕

2月末に幹部4人の逮捕者を出し、 違法な自殺幇助が問題となっている the Final Exit Network 事件で 新たに逮捕者が4人出ています。 (2月の FEN事件の詳細はエントリー末尾のリンクから) 2月当時にも関与疑惑が報道されていましたが、 2006年に58歳の女性J…

2009年5月14日の補遺

「米国で最も影響力の大きな医師たち」。4つの専門分野。300領域。 http://www.usatoday.com/news/health/qforma-most-influential-doctors.htm 結婚せずに子どもを産む女性が増えている。米国で生まれる子ども10人のうち4人が結婚していない親の子ども。 ht…

早産・死産撲滅に、シアトル子ども病院がゲイツ財団、ユニセフ、WHOと乗り出す

まず、去年の記事から。 Taking steps to ease economic burden of early birth The Puget Sound Business Journal (Seattle), July 25, 2008 米国の新生児の8人に1人が未熟児で生まれ、そのうち毎年1万人が死亡。 そのため、早産が米国の乳児死亡率を上げる…

2009年5月13日の補遺

遺伝子に特許が認められていることがガン患者の治療情報のハードルになっていると、訴訟が起きている。 http://www.nytimes.com/2009/05/13/health/13patent.html?_r=1&th&emc=th 環境ホルモンは本当に母親のおなかの中で男児を女性化している、という研究結…

米国心臓協会脳卒中部門の介護者支援

5月は米国の脳卒中啓発月間。 仕事の関係で、ここしばらく、この脳卒中月間の周辺をごそごそしていました。 その中で、ちょっと目を見張ったのが 米国心臓協会脳卒中部門 American Stroke Association の介護者支援。 ASAのサイトで「家族介護者の方へ」 → …

2009年5月12日の補遺

英国の児童保護施設ケアホーム Haut de la Garenneでの、70年代の“歴史的”性的児童虐待事件で容疑者40名以上。現在46歳の男性が10歳以下の子どもへの性的虐待を2件認めた。事件で初の起訴。6月に判決。 http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/8045756.stm 女性…

テキサス州議会に「無益な治療法」の廃止を求める法案

患者家族が希望した場合には延命治療を継続できるように 「無益な治療法」の見直しを求める法案が 共和党のBryan Hughes議員らによって テキサスの州議会に提出されている。 中絶反対のプロライフ・グループ Texas Right to Lifeのほか、 The Coalition of T…

欧州緩和ケア協会がプレスリリースで安楽死・自殺幇助を批判

各国から3000人を超える緩和ケアの専門家が集まって5月7-10日まで開かれた 欧州緩和ケア協会(European Association of Palliative Care:EAPC)会議において、 だいたい以下のようなことが確認された。 緩和ケアの専門的な養成過程が整備されてきた一方で い…

2009年5月11日の補遺

Ramirezの薬物疑惑で、またぞろステロイド解禁せよの声。これはABC。副作用の危険を説く医師らに対して、一人「健康被害も副作用もでっち上げ」と主張し続けるのは、Ashley事件のマスターマインドと私が考えているNorman Fost。Fost 自身は頭痛薬すら飲まな…

Dr. Deathの自殺ワークショップに聴衆100人

8日のエントリーオーストラリアのDr. Death、安楽死のワークショップのため英国へで取り上げた Dr. DeathによるBournemouthでのワークショップに聴衆が約100人集まった。 ワークショップの対象者は50歳以上または重病のある人限定。 Nitschke医師はBournemou…

スイスで幇助自殺遂げるドラマ観てMS女性が服薬自殺

1月にBBCが放送したドラマ A Short Stay in Switzerlandは ターミナルな状態の人がスイスのDignitasへ行って自殺するという内容。 多発性硬化症のAngela Harrisonさん(44)は ドラマが放送された夜にparacetamol他の薬を大量に飲んだ。 病院に運ばれたもの…

途上国の栄養不良の子どもを育むためには、まず母親を育むカウンセリングを

NY Times が母の日を期して 5人のコラムニストの「途上国の母たちをもっと幸福にするための提言」を掲載。 そのうちの1つのタイトルが A Dose of Care。 a doseとは薬の一服なので「一服のケア」。 「必要なのは、ちょっとしたケア」というニュアンス? ただ…

マラリアやエイズ撲滅キャンペーンの影で子どもの死因第1位の肺炎が無視されてきた不思議

世界中の子どもたちの死因の第1位は肺炎。 (第2位は下痢。) 毎年、世界中で200万人以上の子どもたちが肺炎で死んでいる。 これは、エイズ、マラリア、はしかで死ぬ子どもの数を合わせたよりも多い。 エイズやマラリアは撲滅運動が活発に行われ 活動家らか…

2009年5月9日の補遺

インターネットやメールで首を吊って自殺するように他人をそそのかしていると英国の女性からミネソタの警察への通報を受けて、男性看護師が去年3月のカナダの女子大生の自殺に関与しているのではないかとミネソタ警察の協力のもと、カナダの警察が調査中だ…

ドナー人形

米国コロラド州デンバーのアーティスト David Foox さんの作品。 記事は英国のDaily Telegraph紙。

2009年5月8日の補遺

ウィーンで開かれたEU緩和ケア専門医会議で、ターミナルな患者の苦痛を緩和する良質な医療が行われれば自殺幇助は無用になる、だからヨーロッパにおける緩和医療の改善を、と。 http://www.monstersandcritics.com/news/health/news/article_1475865.php/Eur…

オーストラリアのDr. Death 、安楽死のワークショップのため英国へ

オーストラリアでDr. Death と異名をとる Dr. Philip Nitschke。 オーストラリアのノーザンテリトリーが自発的安楽死を合法化した1996年に 世界で初めて、致死薬の注射によって4人を死なせた人物。 その数ヵ月後に、その法律はオーストラリア連邦政府によっ…