ベンゾジアゼピンに認知症リスク

The British Medical Journalに発表された論文で、
ベンゾジアゼピンの高齢者における認知症リスクが報告されている。

65歳以上でベンゾジアゼピンを飲んでいる人は飲んだことがない人に比べて、
その後の15年間に認知症を発症するリスクが50%増加したという。

著者らはこの結果を断定的なものではなく、結論付けるには今後の研究が必要ではあるとしつつも、
これまでも高齢者では転倒やそれによる骨折のリスクが上がる副作用などが指摘されてきており、
今回あらたに認知症リスク懸念が出てきたことで、処方に慎重を呼び掛けている。

ベンゾジアゼピンは不眠や不安に、世界中で広く使われており、

例えば
フランスの65歳以上人口の30%が処方されているし、
カナダとスペインでは20%、
オーストラリアでは15%。

英米の高齢者はではそれほどの高率ではないが、
処方総数は人口の大きさに比べれば多い。

ガイドラインは数週間の使用に留めるよう勧めているとのこと。