FBの臓器提供意志の掲載欄、1週間で6000人がドナー登録

米国と英国のFacebookが利用者に臓器提供意志の掲載を呼び掛け、
そのままドナー登録サイトへのリンクを設けたフォーマット変更を行ったことについては
以下のエントリーで紹介しました。



それから1週間。続報です。

そのニュースに大いに沸いたというファーマ系のサイトが、
この1週間の変化についてチェックしたところによると、

FBを通じてドナー登録した人は6000人を超え、
FBの本拠地カリフォルニアでは提供数(donations)が5000%を超えて増加。

(このdonationsが実際に行われた提供数なのか、
ドナー登録の意味なのかは?)

しかし、このサイトの主は
6000人なんて、米英でのFB利用者総数の0.01%にもならない、
こんなんじゃダメダメ、と大いに不満。

What’s holding people back from participating?
なにが参加をためらわせているんだろう?

と、改善策を早くも提言している。

ドナー登録しようと思うとFBからその州の登録サイトに行くこととなり、
そこで長々とあれこれの入力を求められてしまうのがいけない。

かったるくなって途中で「や~めた」となってしまうからね。

そんなことはネットで商売しているZapposとかAmazonなら
とっくに周知のことで、だからクリック一つでOKが常識。

まぁ臓器提供はお買いものの決断とは違うけど、
でも意思決定のプロセスそのものが違うわけじゃない。

それなら、FBとしては
せめてそのプロセスに guided sale というアプローチを導入したらどう?

ドナー登録をサクサクと済ませるためのアドバイスをしてあげるのよ。

このプログラムに批判的な立場からは個人情報への懸念も出ているから
そこのところの手当てもちゃんとして。

そうすればこのプログラムももっと人気が出て、
せっかくFBが始めてくれたイイコトがもっとずっと広がっていくんじゃない?

なぜか、このサイトに書かれていることを訳していると
頭の中で芸人のカバちゃんがしゃべり始めてしまったので、そのノリのまま、
次に書かれている一節を以下に。

We would love to see this kind of behavior become a part of people’s everyday actions online. Want to sign up for a Facebook account? Why not include the organ donation option as part of the registration process? Similarly, we think it would be great if this was also expanded to other worthy causes like the bone marrow registry.

あたしたちとしてはさ、みんながネットで毎日そういうことをしてくれるようになったらいいな、と思うわけね。FBのアカウントを作りたい人には、いっそ、アカウント登録の際にもう臓器提供はどうされますかという質問を入れちゃったら、どう? ついでに、骨髄提供の意志なんかも、そこに含めたっていいんじゃない? だって、ほら、そういうのとかも大切な社会問題よ? 


Facebook’s Organ Donor Initiative- One Week Later
pixels & pills, new directions in digital pharma, May 7, 2012


そりゃ、製薬業界ですもん……。