2010年11月18日の補遺

ずっと気になり続けているスコットランドの自殺幇助合法化法案、議会当該委員会から、合法化するに足りる議論にならなかった、との見方。BBCも委員会は支持しない見通し、と。廃案になるか――? ……その後拾ったstvの記事では、「委員会が議会に対して廃案を勧告」。:いいぞ!
http://www.google.com/hostednews/ukpress/article/ALeqM5ijgiIeweBNMjaKU7zxP3oawLWpKg?docId=N0132631290042456897A
http://www.bbc.co.uk/news/uk-scotland-11781981
http://news.stv.tv/politics/209887-committee-recommends-mps-throw-out-legalised-assisted-suicide-bill/

前に、ある人からAshley事件の問題構造は、日本の聴覚障害児に行われている人工内耳手術に通じるものがある、と教えていただいたことがある。以来、気になりながら人工内耳について知る機会がないままできたのだけど、その人工内耳について興味深いツイッターのやり取りがあった。確かに、構図が似ている。特に今はClaireさんのエントリーを続けて読んだところだから、一番そっくりだと感じたのは、当事者らにとっては仮にうまくいったとしても、それで障害がなくなるわけでもなければ当事者の抱える困難が完全に解決されるわけでもないのに、やりたがる医師の側は、手術から先に目を向けようとせず、それで万事解決のように言いなしているらしいこと。
http://togetter.com/li/68342

ワシントン大学の法学の教授で、障害者の権利運動のリーダー的存在でありながら(本人は小人症。Obama政権の障害者問題担当顧問だかに就任していたはず)、Ashley事件で成長抑制WGのメンバーとして、Ashleyや重症児の権利を擁護することのなかった Paul Steven Millerが、10月に亡くなっていた。49歳。ガンだったそうだ。:なんか、最後に成長抑制WGに引っ張り出されたりして、内心いろいろあったんじゃないのかなぁ……。
http://www.nytimes.com/2010/10/21/us/21miller.html?hpw

オーストラリアで出生前遺伝子診断でダウン症の可能性が出たことを理由にする妊娠中絶手術が2006年までの10年間で3倍に。
http://www.patriciaebauer.com/2010/07/29/australia-ds-related-abortions-29941/

聾の関連の全遺伝子をチェックするスクリーニングが可能に。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/208133.php

PoPublicaの特集で暴かれたことを受けてなのかどうなのか、ビッグ・ファーマがプロモに起用する医師については今後はちゃんと背景をチェックする、と。
http://www.propublica.org/article/pharma-payments-to-doctors-with-sanctions