2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

Katieのケース 追加情報 2

まず、擁護の記事から。 既に成人して施設で暮らしている重複障害のある女性の養母がthe Daily MailにKatieの母親擁護の文章を書いています。the Daily Mailは“アシュリー療法”論争の際にthe Seattle Timesと並んで、極端に情緒的な記事を書いて両親を擁護し…

Alison Thorpeが1月に言っていたこと

Echoというニュースサイトが、If only we could have stopped our child growing up, as well(1月10日)という記事で、Katieの母親について詳報していました。“アシュリー療法”論争真っ只中での記事です。 彼女は今年はじめ、アシュリーに行われた医療処置…

Katieのケース 追加情報 1

いったんアップした後、TIMES紙の記事Disabled 15 year-old to lose womb(10月7日)を教えてもらったので、加筆訂正しました。 7日のIndependent Television Newsの記事他によると、Katie Thorpeの子宮摘出術を行う可能性があるのはEssex、ChelmsfordのS…

英国でついに第2例目か?

the Guardian紙に、エセックスで重症脳性まひの15歳の女児Katie Thorpeに母親が子宮摘出を希望しているとの記事が。 Mother defends hysterectomy for disabled daughter(10月8日) 母親は毎月の生理の不快を回避する目的で子宮摘出することが本人の最…

出産による体の変化も”治すべき異常”?

10月4日のニューヨークタイムズに、「Mom Jobって本当に必要?」Is the Mom Job Really Necessary? という記事があるのですが、 Mom Jobは、Mommy Makeoverとも称され、妊娠・出産・子育てで崩れた女性の体を美容形成で “造り替え”することなのだとか。具…

マイクロソフトのトランスヒューマニスト

カーツワイルの「ポスト・ヒューマン誕生」の中でHughesやBostromらと同じく引用されている人物に、Ramez Naamという人がいます。やはりthe Institute for Ethics and Emerging Technologies(IEET) のディレクターの一人で、同じく世界トランスヒュー…

Diekema、1月にアシュリー講演

Calvin大学が毎年1月に恒例で行っている講演月間 Janurary Series で、アシュリー論文の執筆者の一人Diekema医師が講演する模様。 演題は Love, Justice, & Humility: A Bioethicist Meets the “Pillow Angel” 愛、正義、そして謙虚 : 生命倫理学者“枕の天…

DvorskyのWTAつながり、隠した?

両親のブログに「グロテスク」発言を引用されているGoerge Dvorskyがトランスヒューマニストである ことを指摘した以前のエントリーでも簡単に触れましたが、 アシュリーの父親はDvorskyを引用するに当たって、 彼がトランスヒューマニストであることを知ら…

実は巨乳がイヤだっただけ?

前回、ガーディアン紙に引用されたアシュリーの父親の発言の一部を紹介しました。 その中に、もう1つ、私には非常に気になる表現があります。 a fully formed woman 寝たきりの重症重複障害のある人間がa fully formed womanとしてさらに成長していくことが…

実はもう一人「グロテスク」と言った人

アシュリーに行われた成長抑制ならびに子宮と乳房芽の摘出を巡って、「この療法をグロテスクだと言う人がいるが、グロテスクなのは乳児並みの知的レベルしか持たない人間が成熟した女性の体に宿っていることの方だ」と言ったGeorge Dvorskyの発言が両親のブ…

多数のため少数の犠牲は受け入れよ、とカーツワイル

カーツワイルの「ポストヒューマン誕生」から、 本書の要旨がコンパクトにまとめられている箇所を以下に。 21世紀前半は3つの改革が同時に起きた時代であったと、いずれ語られることになるだろう。その3つとは、遺伝学(G)、ナノテクノロジー(N)、…