Hawking 博士に生命維持中止の提案があったことが自伝映画で明らかに

出版されるや世界中で1000万部を売り上げた
“A Brief History of Time”を執筆中の1985年、
Stephen Hawking(現在71歳)はスイスで肺炎を起こした。

「私は重体で、薬でこん睡状態にされ、
そして生命維持装置につながれました。
医師らは私はもう助からないと考えて、
私の最初の妻ジェーンに生命維持装置を切ることを提案しました」

しかし、ジェーンさんは拒否し、
スイスからケンブリッジの病院へ移すことを主張したという。


Stephen Hawking – Life Support Decision
Medical Futility Blog, July 28, 2013


映画 Hawking の予告編(2分12秒)はこちらから見ることができます。
http://www.youtube.com/watch?v=nCTWnCvDleU



1980年代のスイスの病院には
既に「無益な治療」論がそこまで浸透していたということなのでしょうか。

それにしても薬でこん睡状態にしてしまったら、
回復の兆候があったとしても、それすらわかりようがない……という点で、

頭に浮かぶのは、去年のSteven Thorp事件と、
英国で、またも“脳死”からの回復事例(2012/4/30)

それから、
高齢患者は「さっさと鎮静・脱水」死のベルトコンベアーに
乗せられていることが懸念される英国の機械的LCP適用問題――。