カナダの“無益な治療”訴訟で「Owen教授のアセスメントを」
抵抗している家族から
当ブログでも追いかけてきたAdrian Owen教授の被験者に、という希望が出て
Owen教授側も受け入れそうな気配。
当ブログでも追いかけてきたAdrian Owen教授の被験者に、という希望が出て
Owen教授側も受け入れそうな気配。
が、そのうちに、そうした努力も無益だと考えるようになり、
経管栄養の中止を要望することに。
経管栄養の中止を要望することに。
しかし、Ngさんの両親をはじめとする親族が
これに抵抗して訴訟を起こし、
これに抵抗して訴訟を起こし、
妻はもはや本人の最善の利益を考えていないので
代理決定権者としてふさわしくなく、代理決定権をはく奪するよう申し立てた。
代理決定権者としてふさわしくなく、代理決定権をはく奪するよう申し立てた。
Ngさんはエンジニアで、ガソリン分析機器の販売会社を興して成功していた。
家族側は
妻の行動は2006年に330万ドルと言われたNgさんの資産を狙ったものだと非難し、
妻の行動は2006年に330万ドルと言われたNgさんの資産を狙ったものだと非難し、
自力呼吸があり、頭も動かせば音声を発し、目も開けるNgさんは
「ちゃんと生きている (very much alive)」と主張。
「ちゃんと生きている (very much alive)」と主張。
Ngさんが見舞い客に反射的に(これは具体的にどういう意味なのか?)応じている
ビデオを法廷で見せた。
ビデオを法廷で見せた。
妻側は
家族はNgさんの現実の病状を受け入れられないだけだと批判し、
家族はNgさんの現実の病状を受け入れられないだけだと批判し、
最近のAlbertaの無益な治療訴訟で
意識がなく回復の見込みもなく、侵襲的な治療が無益であると
医療職が全員一致で判断したなら生命維持は中止すべきだとの判断で
両親の生命維持続行の訴えが却下された女児の事件に触れて、
意識がなく回復の見込みもなく、侵襲的な治療が無益であると
医療職が全員一致で判断したなら生命維持は中止すべきだとの判断で
両親の生命維持続行の訴えが却下された女児の事件に触れて、
Ngさんの状況はそれとまったく同じなのに
家族は自分たちが諦めきれないだけでNgさんの尊厳を侵している、と主張。
家族は自分たちが諦めきれないだけでNgさんの尊厳を侵している、と主張。
Owen教授側も、諸条件から考えて拒否する理由はない、と言っている。
Family fights over fate of severely brain injured man
Wife wants tubes removed, family sees hope in recent breakthroughs
The Vancouver Sun, December 5, 2012
Wife wants tubes removed, family sees hope in recent breakthroughs
The Vancouver Sun, December 5, 2012
【2013年7月5日追記】
13年1月25日の続報によると、妻が勝訴。
http://www.news1130.com/2013/01/25/wife-wins-case-to-withdraw-husbands-feeding-tube/
13年1月25日の続報によると、妻が勝訴。
http://www.news1130.com/2013/01/25/wife-wins-case-to-withdraw-husbands-feeding-tube/
【Owen教授の研究に関するエントリー】
「植物状態」5例に2例は誤診?(2008/9/15)
植物状態の人と脳スキャンでコミュニケーションが可能になった……けど?(2010/2/4))
Hassan Rasouliさん、「植物状態」から「最少意識状態」へ診断変わる(2012/4/26)
Owen教授の研究で、12年以上「植物状態」だった患者に意識があることが判明(2012/11/13)
「植物状態」5例に2例は誤診?(2008/9/15)
植物状態の人と脳スキャンでコミュニケーションが可能になった……けど?(2010/2/4))
Hassan Rasouliさん、「植物状態」から「最少意識状態」へ診断変わる(2012/4/26)
Owen教授の研究で、12年以上「植物状態」だった患者に意識があることが判明(2012/11/13)
これは非常に気になる事件なのだけど、
まだ、ちゃんと読めていない。
まだ、ちゃんと読めていない。