2010年3月25日の補遺

【自殺幇助関連】

NZで、20歳の女性Margaret Pageさんが死にたいと望み、絶飲食を続けているそうだ。死の自己決定権のアドボケイトDignity NZの理事が書いたこの記事では、しかし、不思議なことに、その理由が何も述べられていない。記事の主要部分は、7割方が不治の病気で苦痛がある人への医師による自殺幇助を支持しているなど、世論調査の結果。不治でもなければ苦痛もない要介護状態の身障者の自殺幇助についても、44%が支持。
http://www.nzherald.co.nz/nz/news/article.cfm?c_id=1&objectid=10634249


【その他】

米国で社会保障の給付総額が所得税収入の総額を超えるのは2016年になると推計されていたのだけれど、不動産バブル崩壊リーマンショック以降の不況で、どうやら今年中に超える勢い。:だから無駄なゼニを使わせる人には「死んでもらわにゃならん」わけだし、世界経済が破たんしないためには、少々の健康被害や倫理問題なんぞに構っていられるものか、「新産業とマーケットの創出も急がにゃならん」……わけで。そして、それは米国だけの事情ではない。
http://www.nytimes.com/2010/03/25/business/economy/25social.html?th&emc=th


近年の女性の社会進出にもかかわらず、いまなおスペインで高齢者、障害者、病者の介護をしている人の8割は女性。現在の50―70歳には、まだ介護を担える女性もいるが、その世代も老い始めており、次の世代はほとんど働いている。伝統的な家族像モデルはもはや通用しない。新たな介護モデルと支援体制が早急に必要。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/183100.php

米国小児科学会の研究で、麻疹の予防接種率が高い集団であっても、親が接種を拒否している子どもが原因となって流行が起こる、そして、それが医療コストに繋がる、と。:どうも米国は強制接種の方向にどんどん圧力をかけている。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/183085.php

100人に1人の子どもにASD自閉症またはアスペルガー症候群)があると思われるが、未診断のまま医療も教育上の支援も受けられずにいる子どもがまだ多い。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/183089.php

英国。11歳の男児が学校でぜんそくの発作を起こしているにもかかわらず、廊下に座らされて、そのまま亡くなった事件で、校長と座らせた教師を含む5人が停職処分に。
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/uk/article7073805.ece

70年代のアイルランドカトリック聖職者らによる児童虐待問題で、米国人聖職者らが何度も警告したにもかかわらずヴァチカンが虐待防止に介入しなかったことが明らかに。その間に性的虐待を受けた聴覚障害のある男児は200人にも及ぶ。
http://www.nytimes.com/2010/03/25/world/europe/25vatican.html?th&emc=th

上記の聖職者による児童虐待、ヨーロッパ全土に波及しそうな気配。
http://www.nytimes.com/2010/03/25/world/europe/25church.html?th&emc=th