NZのウツ病女性の自殺幇助で米女性を起訴か

2月にFENの違法な自殺幇助が問題になって以来、
そういえば、この人たちの話はどうなったんだろう……と時々頭に浮かんでいたのが、
去年、以下の2つのエントリーでとりあげたように
“闇の安楽死”をビジネスにする米国人2人。


1人は、
C&Cの前身であるHemlock Societyの創設者で自殺指南書“Final Exit”の著者、Derek Humphryですら
批判的に眺めているというほど、えげつない遣り口の“闇の安楽死手配師、牧師のExoo。

もう1人は、この2本の記事の段階ではSusanという仮名だったExooの助手の女性。

上記2つのエントリーのうち後者で取り上げのは
SusanがNZのウツ病女性とインターネットで知り合い、
ビジネスとして1万2千ドルで請け負ってNZに飛んで自殺を幇助した、という事件でした。

この事件に関して、
NZ当局がこうした事件で初めて起訴に踏み切る模様、とのニュースが出てきました。

去年Susanとだけ報じられていた女性は
North Carolina在住の Susan Wilson またの名を Casssandra Mae。

彼女の幇助を受けて2007年8月に自殺したとされるのは
NZ、AucklandのAudrey Wallis(49)。

しかし、Susanの師であるExooが
2002年にアイルランドで女性の自殺を幇助した罪で
14年の懲役を言い渡されたにも関わらず、
いまだに身柄の引渡しが実現していないことからしても

今回もSusanのNZへの身柄引き渡しは実現しない可能性が高いと警察は見ている。

今回のニュースを受けて The Star-Times紙が
米国の本人に電話でインタビューを行ったところ
「何も聞かないから終わったことだとばかり思っていた。もう何も覚えていない」といい、
友達になったから遊びにいっただけだと容疑を否定したとのこと。

以前のインタビューと今回とで彼女が話した内容としては、

心理学の博士号をもっていて自殺したい人々のカウンセリングをしていたこと、
また、これまでに他人の自殺の現場に居合わせたことがあるが、
その人数は5人以下で、すべて米国内であること、
しかし現在は安楽死とは関わっていないこと、
Exoo師とも関係を断っていることなど。