Obama移行チームにWisconsin大・生命倫理・法学教授

R. Alta Charo という女性がその人で
クリントン政権下でも生命倫理諮問委員会のメンバーを務めています。

大学サイトのプロフィールページはこちら

Wisconsin大学と言えば、
Ashley事件以来、米国の医療における急進的な生命倫理を説く要注意人物として
当ブログが注目しているNorman Fostがいるところ……と思いつつ、
読んでみたら記事そのものがFostが語るCharo像……といった内容でした。

Charo選任のニュースをNorman Fostが歓迎しているのだから
だいたい想像もつくというものですが、

Fostによると、Dr.Charoは
幹細胞研究のアドボケイトとして知られており、
米国科学アカデミー医学研究所の委員会の委員長として
幹細胞研究のガイドライン作成に関与。

またプロ・チョイスの立場の人で
リプロダクティブ・ライツの実現に向けて活動する団体the Guttmacher Instituteの諮問委員。

さらにFostはObama政権について

幹細胞研究が注目されているが、
就任後はObamaが医療・福祉分野で最優先するのは
国民の医療アクセスの問題だろう、
幹細胞研究の禁止は覆すつもりだろうが
いつやるか、やるかどうかということは戦略上の問題になるだろう、とも。

UW professor named to Obama’s transition team
The Daily Cardinal, November 19, 2008

【追記】
the Guttmacher Instituteのサイトを覗いてみたら、
ミッションのページに「将来に向けた展望」という項目があり、そこに

「望まない妊娠・出産について個人の意思決定を社会が尊重し保護すること」といった文言があって、
「望まない妊娠」はともかく「望まない出産」の中身が具体的にどこまでを含んでいるのかが
ちょっと気になりました。