子どもへの抗精神病薬でFDAと専門家委員会が責任なすりあい
もとはといえば、この専門家委員会、
Risperdal とZyprexaの小児科での安全性について
ルーティーン・チェックをするということで開催されたもの。
FDAは席上、
自分たちがルーティーンでモニターしているし
リスクについてもこれまでそれなりに警告もしてきたのだから、
委員会はFDAのやってきたことをそのまま認めてくれればいいと提案した。
Risperdal とZyprexaの小児科での安全性について
ルーティーン・チェックをするということで開催されたもの。
FDAは席上、
自分たちがルーティーンでモニターしているし
リスクについてもこれまでそれなりに警告もしてきたのだから、
委員会はFDAのやってきたことをそのまま認めてくれればいいと提案した。
ところが委員らは
資料の内容からすれば、ラベルの警告を改善すべきだろう、
それにRisperdal以外の薬 Zyprexa, Seroquel, Abilify やGeodonも気になるぞ、と。
資料の内容からすれば、ラベルの警告を改善すべきだろう、
それにRisperdal以外の薬 Zyprexa, Seroquel, Abilify やGeodonも気になるぞ、と。
93年から2008年3月までの間に
重大な副作用を起こした子どもが1207人いて、
そのうち31人が死亡。
重大な副作用を起こした子どもが1207人いて、
そのうち31人が死亡。
この記事、読んでいるとムチャクチャ嫌な気分になるのですが、
それで、昨日ルーティーン・チェックとして予定されていた会議で
FDAが自分たちのやってきたモニタリングを認めてくれればいいといったのは
いわば日本のお役所の審議会で
役人が自分たちで作ってきたペーパーをそのまま了解しろと暗黙に求める慣行と
まったく同じことをFDAが委員会に求めたわけですね。
FDAが自分たちのやってきたモニタリングを認めてくれればいいといったのは
いわば日本のお役所の審議会で
役人が自分たちで作ってきたペーパーをそのまま了解しろと暗黙に求める慣行と
まったく同じことをFDAが委員会に求めたわけですね。
それって、これまで、それで通ってきたから、ということのはずですが、
記事にもまたBiederman医師の名前とスキャンダルの概要が繰り返されているように
最近やたらと精神科医と製薬会社の癒着が問題になっていて、
特に子どもへの安易な処方が槍玉に上がっているから
委員会としてもこの辺で何か言っておかないと立場上まずくなってきた、
それで、いや、ちょっと待て、と俄かに難癖をつけて
「実は何年も前から懸念していたのだ」みたいなことを言い出した。
最近やたらと精神科医と製薬会社の癒着が問題になっていて、
特に子どもへの安易な処方が槍玉に上がっているから
委員会としてもこの辺で何か言っておかないと立場上まずくなってきた、
それで、いや、ちょっと待て、と俄かに難癖をつけて
「実は何年も前から懸念していたのだ」みたいなことを言い出した。
もう、なりふり構わぬ責任のなすりあい――。
31人も死んでいるのに。
死なないまでも危険な薬を飲まされた子どもたちがこんなに沢山いるというのに。
“なんでもかんでも薬でお手軽解決”文化の種を蒔いてきた責任だって
双方にないわけじゃないだろうに。
死なないまでも危険な薬を飲まされた子どもたちがこんなに沢山いるというのに。
“なんでもかんでも薬でお手軽解決”文化の種を蒔いてきた責任だって
双方にないわけじゃないだろうに。